本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:国旗に対する敬礼廃止を要求する
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1181711028481St...
Status: published
View


「国旗に対する敬礼? いいかげんにしてくれ!」

人権社会団体、「国旗に対する敬礼廃止を要求する記者会見」

チョ・スビン記者/ 2007年06月12日17時22分

11日午前11時、光化門政府総合庁舎前、いつものように市民社会団体の記者会 見が開かれているときに、突然軍服を着た男が現れて列を揃え、「気をつけッ」 「前へならえッ」を叫び続ける。その上、厳かに「国旗に対する敬礼」もして、 ようやく本記者会見が進められた。実はこの日の記者会見は他でもない「国旗 に対する誓いと敬礼に反対する人権社会団体」が主催する「国旗に対する敬礼 廃止を要求する記者会見」だった。

彼らは「もういいかげんにしてくれ!」と叫んだ。

「人々に愛国を強要した人で、平和な世の中をお作りになった方はいなかった」

去る1月26日、大韓民国国旗法が制定された。小中等学校などの公共機関で国 旗への誓いを強制できるようにする「国旗掲揚活動」が、7月に施行される。

国旗に対する誓いを強制実施される小中等学校の学生はどう思っているのか? 102人の学生代表としてこの日の記者会見に参加した青少年人権活動家ネット ワークのキム・ユヒョン学生とオ・ミンソク学生は、国旗に対する誓いを拒否 すると宣言した。キム・ユヒョンをはじめとする学生たちは、「韓国で『教育』 を理由に『愛国』が強要される。彼らによれば、さらに強力な『愛国』をしな ければ、強盗のような国家に人間性を奪われるということをきちんと理解でき ないという」とし、「ヒットラー、裕仁、ムッソリーニ、朴正煕、昔から愛国 を強要した人のなかに、いい世の中を作った人はいなかった。人を人として見 るのではなく、国家のためにさらに多くの犠牲を強要し、さらに多く生産する 道具として人を取り扱った人々は、いつも『愛国』を強要した」と述べた。

全国教職員労働組合ソウル支部のソン・ウォンジェ支部長は「愛国は強要され るものではない」とし「国家の必要で、子供たちに一種の格式を強要すること、 そんな方式で子供たちが教育されてはならない」と主張した。

一方「国旗に対する誓いと敬礼に反対する人権社会団体」は共同声明書で「もっ と早く見つけるべきだった日帝と維新の残滓で、この土地で共に暮らす少数者 を排斥する国旗への誓約文を未来指向的に修正するなど、とんでもない」とし、 「国旗に対する敬意や愛国は、国家が法で強制して訓育するものではない。 われわれは人権と平和と国際連帯の時代に逆行する『国旗に対する誓いと敬礼』 が廃止される日まで戦い、絶えず討論と論争の場を作る」と述べた。

「国旗に対する誓いと敬礼に反対する人権社会団体」は、「今回の事案が懸案 として緊急性があり、広範囲な人権侵害を惹起しかねないという点で重大だと 判断する」とし、同時に国家人権委が早急に意見表明および勧告をするように 要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-06-13 14:03:48 / Last modified on 2007-06-13 14:03:52 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について