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韓国シチズン労組が日本の市民・労働者に訴えるチラシ
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韓国シチズン労組が日本の市民・労働者に訴えるチラシ

------------------------------ チラシ表 ------------------------------------------

韓国シチズンの不当廃業による集団解雇は
日本シチズン本社が責任を取り、交渉に応じろ!

韓国シチズンは、韓国・馬山市の自由貿易地域に位置する、日本シチズンの 100%投資した時計生産企業です。 1978年に設立、25年間に多くの利潤を得てきましたが、今、 より多くの利潤を得るために中国へ資本を移転させ、 韓国人の社長を代理人に昇格させ、労組を強圧的に無力化させるとともに、 一方的に合意書を作成して逃亡してしまいました。

韓国シチズン労組員である女性の仲間たちの220日を越えるたゆまぬ闘争が展開され ている

韓国シチズン労組員は、ほとんどが20年間勤務した女性であり、 平均年齢が46歳くらいで、シチズン本社の一方的な廃業に抗して韓国シチズンの工場を占拠し、 220日を越えてコンクリートの床で昼夜にわたる座り込みを行っており、雇用の保障を要求していますが、これまで本社は何の説明もせずに、責任を韓国労働者に押し付けています。 会社側は、誠実な姿勢で問題を解決するのではなく、韓国人である清算人を利用して、今年4月30日には雇われチンピラを動員して強制解散を試みました。 しかし、韓国シチズンの女性労働者は一丸となって決死的にこれを阻止し切りました。ところが会社は、雇われチンピラを阻止したという理由で、「特殊公務執行妨害罪」という法的名目で労組幹部14人を告訴・告発し、8月初めには26名の組合員に18億ウォン(約1億8000万円)の損害賠償を請求し、財産仮差し押さえを行いました。

韓国シチズン労組委員長を家族の胸に、仲間の胸に返せ

生きるためにもだえ苦しみ、外国資本の一方的な撤収に抗して闘っている私たち韓国シチズンの労働者にとって、告訴・告発・財産仮差し押さえは、それ自体が血を干上がらせる苦しみだ。 会社側は、事態解決のための何の努力もせず、弾圧を通して闘いを押しつぶそうとだけしています。挙句の果てに会社側は、清算人を通して告発した事件により、8月13日、幹部3名に対して逮捕令状を発布し、同朝、警察が、出勤する家の前で待ち構えて連行・逮捕しました。委員長は9歳の娘と3歳の息子の母ですが、私たちの代表として逮捕されました。

これ以上引くことのできない韓国シチズン労組の切迫した闘争は、シチズン本社との全面的闘い

民主労総全国金属産業連盟とともに闘いながら、 韓国で解決しようと多くの努力をしてきましたが、 むしろ韓国シチズンの事態は、会社側の弾圧によってより一層緊迫した状況にいたり、 いま、日本本社へ遠征する闘争を決心することになりました。

日本の労働団体・市民団体・良心的団体の積極的な連帯の支持を訴えます

外国資本の横暴による不当廃業は、確かに韓国シチズン労働者だけの問題ではなく、 全世界的な問題として浮かび上がっており、今後、資本家が労働者を利用して雇用問題を思うままに簡単に決定する、そういうことは中止されなければなりません。
日本国内の団体の協力を求め、訴えるために、韓国シチズン労組の闘争の宣伝用ビデオを製作しました。 その中で、民主労総の元委員長であり、現在、民主労働党代表である権永吉(クォンヨンギル)氏も言ったように、「万国の労働者は一つだ」という内容をもって、日本国内の労働団体・市民団体のみなさんの支持を訴えています。 ぜひとも、韓国シチズン労働者の切実な闘争に多くの協力と関心をお願いいたします。

韓国シチズン労組は、真実と誠実をもった交渉要求を日本の本社にし、円満に解決することを望みます

会社は、韓国シチズン労組員の雇用を保障するという約束を守るべきであり、 さらに、廃業の1年前から緻密に計画を組んで不当な方法で行われた真相を究明し、 生産資本200億ウォン(約20億円)を通して整理解雇した内訳を公開すべきです。 そして、本社で利用した韓国人社長を通して韓国労働者の損害賠償請求、仮差し押さえ、 告訴・告発、逮捕といった事態を今すぐ中止すべきです。 私たちは、韓国シチズン問題によって本社グループの名誉に大きな汚点が生じることを望んでおらず、ぜひとも円満に解決して、韓国に帰ることができるよう期待します。

2003年8月
民主労総金属産業連盟
韓国シチズン労働組合
韓国 馬山市鳳岩洞654−4番地
http://citizen.nodong.net

------------------------------ チラシ裏 ------------------------------------------

【韓国シチズン労組支援の訴え】

日本の代表的な時計メーカーである、シチズン時計の韓国の子会社である韓国シチズンの労働組合が、 会社の廃業反対、雇用の継続、労組弾圧を中止などを要求し、工場に籠城して闘争を展開、シチズン本社との交渉を求め現在来日しています。
韓国シチズンは、78年、韓国・馬山輸出自由貿易地域に設立された、100%シチズンの子会社である日系企業です。
シチズン本社は、中国への移転をもくろんで、韓国シチズンへの委託量を徐々に減らして赤字に転落させ、 遂に昨年11月22日に、今年1月31日付けで廃業を一方的に発表しました。
そして御用労組を抱き込んで、1月22日に団交で強引に廃業合意をとりつけ、廃業してしまいました。
この間、韓国労総傘下の労組は、賃金の凍結や人員削減に協力してきました。
会社の意を受け労組委員長は、組合員との約束を破り、組合員に知らせず一方的に職権で廃業に合意してしまいました。
これに怒った組合員たちは、直ちに工場に籠城し、闘争を開始、委員長らを除名し、 韓国労総を脱退、民主労総傘下の金属産業連盟に加盟しました。
しかし現地法人社長は一切団交に応じず、4月30日にはヤクザを使い、 仮処分の執行を行なうなどの暴挙も行ないましたが、組合員の団結でこれを撃退しました。
しかし会社側は、告訴・告発と損害賠償請求を行なうなど、弾圧を強めています。 14名が告訴・告発され、26名に18億ウォンの損害賠償の仮差し押さえが行なわれ、 現在3名に逮捕状が出され、その内、委員長の朴成姫(パク・ソンヒ)さんが 8月13日に逮捕されています。
韓国現地では一向に埒があかないことに対して業を煮やし、本社との交渉を求め6月9日来日しました。
本社側の誠実な対応を信じ、話し合いを待っていましたが、会社側は、委員長を逮捕するという弾圧で応えてきました。
もはやここにいたっては、本格的に日本で闘争を展開するしかないということにな り、現在日本の皆さんに支援を訴えています。


Created byStaff. Created on 2003-09-03 08:44:21 / Last modified on 2005-09-05 05:52:11 Copyright: Default

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