不当廃業撤回闘争を終えるにあたって
著者 韓国シチズン労組
投稿日 2003-10-29 16:19:13
記者会見文
韓国シチズン労組の不当廃業撤回闘争を終えるにあたって
- 韓国シチズン労組は10月28日、会社側と廃業に関する協定書に調印することで、
280余日の闘争を終えます。
この協定書で、会社は廃業決定により困難が生じた点に遺憾を表示しました。
また、双方は民事上の告訴告発を取り下げ、使用側は拘束者の釈放嘆願書を
即刻提出するようにし、追加的な法的提訴はしないことになりました。
また会社は廃業事態解決のために一定額の解決金を組合員に支給することにしました。
労組は協定書締結後、数日以内に事業場から撤収することにしました。
使用側の李年宰社長とサトウ副社長は調印式後、組合員に公式に謝罪の意を
明らかにしました。
- 去る1月22日、韓国シチズン労組は会社側の一方的な廃業に抗議して闘争を始めました。
4月30日、座り込みの現場にチンピラと公権力が押し入ってくると、
組合員が全身で防ぎきったということもありました。
この事件で、8月13日、朴成姫委員長が業務妨害嫌疑で拘束されてしまいました。
しかし、労組はこれに屈することなく、金属産業連盟の助けを受けて
日本に4回にわたり闘争団を送り、廃業の不当性を知らせ、事態解決に努力しました。
この過程で全統一労働組合など、日本の労働、社会団体から多大な助力を受けました。
- 韓国シチズン労働組合の組合員は、労組委員長の職権調印による廃業決定を不服とし、
弛むことなく闘争を続けてきました。われわれは、労働部、自由貿易地域管理院、
日本領事館、大統領府などで集会を開き、私たちの主張を知らせてきました。
組合員のほとんどが中年の女性で、困難も少なくありませんでしたが、
私たちの要求は正しく、必ず勝てるという硬い信念があったからこそ
動揺することなく闘争を進めることができました。およそ280日の間、
困難で険しい道でしたが、組合員すべてが団結して戦ってきたことは
大きな誇りです。
- 今日の闘争を終わらせる時まで、助力をいただいた地域の多くの労働組合と社会団体、
日本の労働社会団体に深く感謝を申し上げます。
われわれは工場の再稼働と雇用保障を要求してきましたが、
私たちの要求をすべて勝ち取ることができずに終わることになった点は残念です。
しかし、韓国シチズン労組の闘争により、輸出地域で労働組合を動員した
一方的な廃業はもう二度とできなくなりました。組合員の同意の無い資本撤収を
試みる外資企業に警鐘を鳴らした契機になるものと考えます。
- たとえ私達の闘争が終わるとしても、私たちの闘争が輸出地域労働者たちの
権益を守るための小さな元肥にしていただきたいと思います。
われわれは今後も朴成姫委員長の釈放と、残る2人の手配者が全員自由な身になるまで
努力を続けます。
これまで助けをいただいた皆様に深く感謝を申し上げます。
ありがとうございます。
-以上-
- 10.28
"原文":http://citizen.nodong.net/maybbs/view.php?db=ctzlabor&code=free&n=31
Created byStaff.
Created on 2003-10-30 23:03:40 / Last modified on 2005-09-05 05:51:16 Copyright:
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