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韓国シチズン精密労組、来日闘争始動!
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また韓国の労働者が来日して闘争を始めた。

 韓国シチズン精密は世界的な時計メーカー「シチズン時計」の子会社で、 韓国昌原にある工場でシチズンの高級ブランド製品を生産していた。 ところが工場は2008年4月、突然、従業員も「そんな会社の名前は聞いたことがない」という靴メーカーに売却された。

 「分割、合併、売却、分社時は70日前に組合に通報する」という労使の協約に違反するこの売却に対し、 シチズン精密の労働組合が強く反発、即刻使用者側に抗議したが、使用者側は 「すでに売却手続きは完了した。われわれにはいっさい交渉の権限がない」と繰り返すばかりで 労働組合の抗議に耳を貸さず、交渉に応じずに経営陣を引き上げてしまった。

 そのため労働組合は、東京にある本社 (シチズン時計株式会社およびシチズン・ホールディングス株式会社) との交渉を求め、民主労総傘下の金属連盟慶南支部の 金ジノ副書記長を団長とする遠征闘争団を組織、6月5日に来日して日本での闘争を開始した。

金属連盟慶南支部副支部長キム・ジノ氏

 現在、遠征闘争団の一行は、偽装倒産と戦っている光輪モータース労組の協力で上野に拠点を構え、 本格的な対本社闘争の準備を始めた。 また、これまで韓国シチズン、韓国山本などの遠征闘争団の支援を行ってきた日本の労働・市民グループも 強力なバックアップの体制を作るために動き始めている。

 日韓の労働者・市民との間ですでに数回開かれた会議では、該当での対市民宣伝、けんり総行動への参加、そして6月25日に予定されている シチズン・ホールディングスの株主総会での経営陣への申し入れなどの行動が決まった。 また、7月にはシンポジウムや日本側の「応援する会」の結成なども予定されている。

 来日している韓国シチズン精密支会の副支会長、チェ・ミジョン氏は、「こんなひどいやり方はありません。最後まで戦います。戦わなければなりません」と決意を語っている。これまで、日本で長期の遠征闘争を続け、勝利を勝ち取った韓国シチズンや韓国山本のように、韓国シチズン精密もまた力強いしたたかな闘争を展開するだろう。

韓国シチズン精密支会副支会長、チェ・ミジョン氏

韓国シチズン精密前行動(2008/6/3)


Created byStaff. Created on 2008-06-17 09:08:00 / Last modified on 2008-06-17 09:20:23 Copyright: Default

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