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韓国:非正規法施行控えて女性労働者路上へ
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「女性非正規職労働者、死の岐路に」

非正規法施行控えて女性労働者路上へ

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年05月25日12時56分

イ・ジョンウォン記者

最低賃金95%非正規職、その中70%以上が女性労働者

今年7月の非正規法施行を前に、労働者の反発が続いている。すでに現場では 非正規法による非正規職労働者の集団解雇などの被害が続出しているためだ。 特に女性労働者の状況はさらに良くない。

さまざまな調査で最低賃金を受け取る労働者の95%が非正規職労働者で、非正 規職労働者の70%以上が女性労働者だ。これにより非正規法による集団解雇の ほとんどが女性労働者である。「0」か月契約書作成で問題になっている ニューコアでは、解約を通知したレジ係380人の労働者は全員女性労働者だ。

イ・ジョンウォン記者

「非正規職労働者に詐欺を働いた盧武鉉大統領は謝れ」

民主労総は23日、世宗路政府総合庁舎前で「女性非正規労働者対政府糾弾大会 および非正規拡散法施行令阻止民主労総決意大会」を開き、非正規法の問題を 暴露した。集会には大挙して女性労働者が参加した。

イ・ジョンウォン記者

イ・チャンベ女性連盟委員長は「非正規職女性労働者は生きるか死ぬかの岐路 に立っている」と話し、「われわれは最低賃金を最高賃金と思って生きてきた」 とし「ところが今になって歳を取ったという理由で期間制法から除外され、最 低賃金からも除外される状況に置かれた」と声を高めた。政府は期間制法では 55歳以上の高齢者を除き、最低賃金適用からも除くという。

レジ係労働者全員の解約に対抗して、闘争しているニューコア労組からも発言 に立った。ニューコア労組のチェ・ホソプ事務局長は「政府は非正規法が非正 規職労働者を保護すると主張したが、非正規法の施行前にニューコアは非正規 職労働者を全員解雇している」として、「盧武鉉大統領と李相洙(イ・サンス) 労働部長官は非正規職労働者に詐欺を働いたことを認め、謝罪しなければなら ない」と述べた。

イ・ジョンウォン記者

集会の参加者は決議文で「政府は労働市場柔軟化による起業に良い国を作り、 外国の投機資本と財閥の機嫌を取る一方、全労働者を団結することも難しい非 正規職に転落させ、雇用不安、貧困、差別の地獄に落とす準備をしている」と し「7月の施行を前にして解雇事態が続々と発生している。政府の非正規法が 口先だけの非正規保護法でしかなく、実際には非正規拡散法、労働者差別法で あることが如実にあらわれている」と指摘した。そして集会の参加者は非正規法 の即刻廃棄を要求した。

一方、民主労総は6月9日に総力闘争宣布式を開き、6月にはゼネストを含む 総力闘争を展開する計画だ。

イ・ジョンウォン記者

イ・ジョンウォン記者

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-05-29 06:15:54 / Last modified on 2007-05-29 06:15:55 Copyright: Default

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