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韓国:『パンとバラ』、生産現場で迎えた世界女性の日
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『パンとバラ』、生産現場で迎えた世界女性の日

金属労働者、起亜車華城工場に集まってキャンドル文化祭...「女性労働者よ、目覚めよ」

ユ・ボムジョン(現代牙山社内下請) 2011.03.09 13:53

金属産業の生産現場で世界女性の日を記念する女性労働者のキャンドル文化祭が 開かれた。3月8日午後6時、起亜自動車華城工場北門の前では起亜自動車と地域 の労働者約50人が集まって『起亜車支部華城支会社内下請分会』女性部長チョン・ ボッキ氏と『赤い声』ソン・ヒヨン氏の共同司会でキャンドル文化祭が進められた。

強い風が吹き、互いにあたふたと手伝いながらビニールで周辺を囲み、風防け をして芝生の上に集まって座った食堂と清掃の金属労組女性組合員たちをはじ めとする地域の労働者たちは寒い中、明るい顔でキャンドルを灯した。

歌の学習で始まったキャンドル文化祭は、起亜車華城工場社内下請分会(非正規 職労組)女性組合員のインタビューを写した動画の上映で関心が高まった。自由 発言に出たPDIリテック所属のチェ・ギョンオク組合員は「検査する非正規職の 作業ラインには女性が多いが、妊娠すると夜勤労働と残業をせず午後5時に退勤 する。だが残業時間と夜勤の労働時間に妊娠した人の欠員が補充されず、労働 強度が強まる結果になって、結局誰かが妊娠すると安心して祝うこともできな い。その上、周辺の同僚に申し訳なく思って妊娠した事実を隠し、臨月になっ て会社を退職する女性同僚もいた」と残念がり「私たちがまず立ち上がり、今 こそ話し、要求しなければならない」と低い声で力説した。

現代フード所属のパク・チョンミ組合員はまた「食堂で働き、汗で入浴したく てもシャワー施設がなく、通勤バスに乗ると男性たちから臭いという話を聞き、 どうすればよいか分からない」と訴えた。

また、「多くを望んでいるのではなく、仕事が終われば水でも浴びて退勤でき れば良いのだが、会社では元請起亜自動車がシャワー施設を用意する空間をく れないから仕方ないという言葉を繰り返すだけだ。働く人に暖かいご飯をあげ るために努力しているので、頼むから臭いとは言わないでほしい」と頼み、参 加した労働者の共感を受けた。

一方、同じ自動車を作る工場の現代自動車牙山工場クミャン物流セクハラ事件 の代理人として参加したクォン・スジョン氏は、大工場でも非正規職女性労働 者は、人権の死角地帯でセクハラされても逆に解雇され、弾圧され、国家人権 委でセクハラ判定を受けた後も現代自動車は無視し続けていると連帯を訴えて 目を引いた。

声が大きくもなく洗練された話しかたもできないが、互いを区別することなく 女性労働者として働きながら、普段感じる差別とくやしさを分けあう場が、 それ自体で大切だということを新たに確認した。

最後に歌で連帯したクォン・ヨンジュ氏は、労働運動の闘争の歌もまた、男性 中心に歌詞が書かれて歌われ、女性たちにふさわしい歌は多くはないがいつも 顔色を伺って抑えていた心を歌で解こうと言いながら『ひっくり返せ』を歌い、 大きな拍手を受けた。

これまで世界女性大会をむかえて、さまざまな行事を行ったが、相対的に女性 組合員の数は少ない。やっと女性労働者に対する労働の現実が悪い金属産業の 現場で女性労働者の実態を共有し、今後、性差別のない平等な生産現場のため に共に努力しようという決意を共に分けあう温かいキャンドル文化祭だった。 (記事提携=メディア忠清)

[出処:現代車牙山工場社内下請支会ユ・デソン]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-03-10 05:56:59 / Last modified on 2011-03-10 05:57:00 Copyright: Default

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