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「記念する日ではなく生存権拡大闘争をする日」

女性の日を迎え、ソウル地域の女性労働者が集まって決意大会

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年03月08日17時52分

ILO、「女性は不均衡的でさらに低賃金に追いやられている」

非正規職の70%、低賃金、契約職、派遣職... いつのまに女性労働者の前に 必ずつく修飾語になってしまった。

国際労働機構(ILO)が国際女性デーを迎えて発表した報告書では「女性たちの 賃金は不均衡的に低かったり、最近賃金が減っている部門に主に雇用されてい る」と指摘し「5C」業種に女性が集中していると明らかにした。「5C」とは、 介護(caring)、レジ(cashiering)、飲食業(catering)、清掃(cleaning)、庶務 (clerical)の職種を意味する。これに対してILOは「これらの職業のほとんど は、労働組合もないとても小規模な業者に属している」と指摘し、「そのよう な場所では女性たちが自分たちの経済的条件を改善する交渉力や可能性はとて も少ない」と明らかにした。

韓国女性労働者の生も違わない。不法派遣に対して2年近く戦っているキリュ ン電子分会のキム・ソヨン分会長は「結婚する可能性があるという理由で、子 供を持つ可能性があるという理由で、6か月の契約職になるほかはなかった」 と話した。「結婚した同僚の女性労働者はいつでも子供を持てるという理由で、 使用側が契約期間3か月を要求したが、この同僚は自ら会社を出て行った」と 女性労働者の現実を伝えた。

「非正規職を撤廃して人間らしく生きるために」

こうして闘っているソウル地域女性労働者の声を集める場が8日、世宗文化会 館前で民主労総ソウル本部が主催して開かれた。

民主労総ソウル本部のパク・スンヒ事務局長は「国際女性デーは、単に体育館 で記念する行事ではなく、権利と生存権を拡大するために闘争する日」と女性 の日の意味を説明した。老駆を率いてイベントに参加した汎民連ソウル市連合 のキム・ソンブン氏は「労働者も不公平だが、女性労働者は二重の不平等に苦 しんでいる」とし「安心して子供を育てられる、働きたい労働者が働ける世の 中のために、一層力強く戦わなければならない」と大声を上げた。

この日の集会には民衆歌手のチ・ミンジュ氏とチョ・ヤッコル氏が連帯し、 女性労働者の声を集めた。

集会は「非正規女性人生を削るモグラ」を捕まえるパフォーマンスで終わった。 集会の参加者たちは決議文で「ますます深刻化していく女性の非正規職化、貧 困化、差別は、改悪された非正規法により、さらに加速化される」とし、「非 正規職差別を撤廃して人間らしく生きるための最低賃金現実化のために力強く 闘争することを宣言する」と明らかにした。

女性の人生を食いあらすモグラは、貧困、非正規職、差別、低賃金という名前を付けている。女性労働者はこのモグラを力強く殴って捉えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-03-11 22:27:30 / Last modified on 2007-03-11 22:27:32 Copyright: Default

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