韓国:性暴力解決を後回しにする民主労総 | |||||||
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性暴力解決を後回しにする民主労総組織内の意見の差と無関心すべてあらわれる
キム・ヨンウク記者
batblue@jinbo.net / 2010年01月29日12時18分
1月28日、6期民主労総の新執行部が選ばれたが、5期補欠執行部の最大課題だっ た『金某前民主労総組織強化特別委員長性暴力事件』は結局解決しなかった。 5期執行部は最後に責任を取るべき代議員大会で、性暴力事件の評価、後続事業 を含む報告書を採択しなければならなかったが、報告書はまったくなかった。 この事件の解決は新しく当選したキム・ヨンフン執行部の最初の課題としてま た先送りされた。それだけ事件解決を見ていた性暴力被害生存者の苦痛の時間 も延びた。 民主労総5期補欠執行部はこの日、49次定期代議員大会の会順を定める過程で、 今回の事件への態度を赤裸々に示した。むしろ代議員が議論の過程であらわれ た問題点を細かくあげ事件解決が遅れた原因を指摘した。 ▲被害者支持する会活動をする組合員が被害者が送った「事件の解決および公論化を次に延期しないでくれ」という内容の手紙を代議員大会で朗読している。 当初、民主労総は『キム○○性暴力事件報告書採択の件』を代議員大会1番案件 に上程する予定だった。しかし代議員大会では4号案件の役員選挙より後の5号 案件として会順が提出された。選挙が終わってどっと抜けた代議員のため、 代議員大会は成員不足で延期されることが予想される状況だった。 チョ・ジニ代議員は「昨年にも代議員大会が一度休会して延期され議論できな かった。今回役員選出をしてすべてが出て行けば、また延期される可能性があ る。それでは誰も責任を負えない。報告書がなければ、以後どうやって案件を 処理するのかを先に議論しなければならない。この間、代議員大会で一番先に 処理するという案件がなぜ後回しになったのか釈明してくれ」と強く要求した。 キム・ソンボク代議員も「中執報告書の討論や提出ができず大会に上げられな いのなら、5番目に案件を上げるのは欺瞞だ。いっそ初めに案件を入れて報告書 が採択できない理由を述べ、次に大会にするべきだ。まるで報告書ができたか のようにこうして案件をあげて選挙が終われば大会が自然に延期され、議長団 の責任を回避しようとしているのではないか疑わしい」と批判した。 シン・スンチョル事務総長は「中執が報告書の草案を検討したが、意見の差が 存在した。報告書準備チーム内部でも意見の差があった。意見の差によって、 合意した報告書の採択が難しい部分があった。中執は時間が足りず、選挙を進 める大会で意見の差がある状態で提出し、論争と対立の構図を作るより、準備 不足が事実なのだから次の大会が開かれるまで内容を修正補完して意見の差が ない単一報告書をだそうという意見だった。それで1番案件にせず準備不足と意 見の差のために後回しにすることになった」と過程を説明した。 キム・ヘギョン代議員はシン事務総長の話について「被害者を中心に置かず考 えない現実に胸が痛い。9月28日の中執で責任を持って議論するといったが、ど んな内容か? すでに代議員大会の名で4回も見守った。私たちを欺瞞するな」と 指摘した。 チョ・ジュンソン代議員も「執行部に意志があったのか疑わしい。これ解決で きなければ選挙も必要ない。いっそ選挙をせず大会が延期されても、これを1号 案件にしてもこの場で作るべきだ。常に念頭に置くことはこの瞬間も被害者は 苦しんでいる。その点を念頭に置いて悩もう」と提案した。 こうした議論の中で性暴力事件報告書採択の件を1号案件として会順を整理して 報告書と関連した議論が進行された。 報告書採択をどうするべきか? チョ・ジニ代議員は5つの提案をした。チョ・ジニ代議員は「中執の議論内容が 分からなければ討論できない。どんな意見の差があり、どう意見の差を処理す るのか方案を知らせてくれ」とし「報告書採択には2つの方法がある。意見の差 があることを最後まで縫合し、妥協し、意見の差がない報告書を作ること、も う一つは意見の差があるままで少数意見として貼付するのか、どうするのかを ここで議論しなければならない」と提起した。チョ・ジニ代議員は「被害者も 今までの過程を全く知らない。これらすべてを公開で討論すべきで、次に誰が 執行部になろうが、1号議案として採択するのを決意しなければならない。評価 と課題提出は被害者中心主義に立脚すべきで、その意味で評価報告書を提出し、 異議を受けなければならない」と提案した。 他の代議員もシン・スンチョル事務総長が明らかにした中執と実務チーム内の 意見の差が具体的に何かを明らかにして討論をしようと要求した。 代議員の中執内の意見の差の説明要求に対し、評価実務チームに参加したキム・ ギョンジャ副委員長が過程を説明した。 キム・ギョンジャ副委員長は「1月25日に実務チーム4人の単一案を中執会議に 上げた。中執に上げた時、案件説明に報告書の限界を説明した」とし「評価書 を後で議論したので、常執と共有ができず中執に上げた。報告書の限界は4人の 意見だという前提を差し上げた」と述べた。キム・ギョンジャ副委員長は「4人 の評価書だったため、中執で問題提起もしなかった。中執は4人があげた評価チー ムの案自体をどうするかを議論し、拙速ではだめだから案件として上程はする が、意見収斂により次期代議員大会で評価書を作ることにした」とし「事実上、 評価書にするには公開で討論して被害者の意見をまとめるなど、多くの意見収 斂の過程が必要だが、女性委員長として謝罪する。責任を持って議論ができず、 過程と手続き踏めなかった」と説明した。以後、報告書採択の過程をめぐりキ ム・ギョンジャ副委員長は「公開討論で1号議案として次期大会で処理すべき」 とし「意見の差がない単一案を作るよう努力して、それでも単一案が作れなけ れば多数意見と少数意見にするしかない」と述べた。 キム・ギョンジャ副委員長の過程説明を聞いたチョ・ジュンソン代議員は、 「これは意見の差がありえない事件だ。今回の問題の解決は、意見の差とは無 関係だ。中執がこの事件がどんな事件なのか正しく知らないということだ。処 理する基準を作れば、こんな長い間議論して無駄な論争をする必要がない。女 性の観点があれば簡単に解決できる」と指摘した。 代議員大会議長を引き受けたチョン・ウィホン首席副委員長は「次期執行部の 責任で、次期大会で責任を持って過程を公に共に悩む決意をしたら良い」と提 案し、全員一致で通過した。 こうした過程を通じ、採択は次の執行部の最優先課題に残された。今回の代議 員大会は、これまで民主労総が問題解決の原則なく処理に汲々としていたこと を示した。何よりも被害者を代理する被害者を支持する会があるのに、支持す る会と評価報告書の採択過程を共有できないのは大きな問題と指摘される。ま た10か月の間、ずっと被害者中心主義と被害者の苦痛を話したが、常に代議員 大会だけで共感され、大会が終われば執行されなかった過程もあらわれた。 報告書採択関連の案件が通過すると、チョン・ウィホン首席は「このように成 熟した議論ができて感謝する。これからさらに深い議論になるように願う」と 述べた。10か月前の2008年4月1日、イム・ソンギュ非常対策委委員長も当時の 代議員大会で真相報告書が採択され性平等未来委設置が通過し、『感謝する』 と述べた。 この日、被害者は代議員大会に手紙を送り「私は民主労総という私たちの組織 が性暴力事件の責任をとり、努力する姿を見たい。そして暖かい慰労を受けて 治癒に進み、日常の生活に復帰したい」とし「これ以上この事件の解決と公論 化を先送りしないでくれ」と繰り返し要請の呼び掛けをした。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-01-31 07:29:53 / Last modified on 2010-01-31 07:29:54 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |