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韓国:医師協合意の後暴風、「密室野合で医師の利権を確保する合意」
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医師協合意の後暴風、「密室野合で医師の利権を確保する合意」

労働、保健医療団体など、医政の協議を糾弾...医師協「最善を尽くした交渉」

ユン・ジヨン記者 2014.03.18 13:24

3月17日、大韓医師協会(医師協)と保健福祉部の第二回医政協議の結果をめぐり、 保健医療、労働、市民社会団体などの反発が続いている。 これらの団体は、今回の医政の合意が医者の利権を確保しただけの拙速的、欺瞞的な合意だと批判して、協議文の廃棄を要求している。

[出処:労働と世界 ピョン・ベクソン記者]

当初、医師協は今年のはじめまで、保健医療労組をはじめ6つの保健医療団体と「保健医療団体共同協議会」を構成し、 政府の医療営利化政策を阻止する共同の議論に参加してきた。 しかし医師協は結局、独自に保健福祉部と遠隔診療、医療法人の営利子会社設立などを骨子とする政府の第4次投資活性化対策を受け入れる方向で糸口をつかんだ。

市民社会は今回の医政協議が「医療民営化阻止」と「医者の利権」をバーターする協議の結果だったと明確にした。 健康な世の中ネットワークのキム・ジュニョン政策室長は、3月17日、CBSラジオの[鄭寛容の時事ジョッキー]とのインタビューで 「医療界がずっと要求してきた医療界の利権に関する政策代案がすべて入っている」とし 「事実上、医療民営化反対という本質的な要求とは異なる案が出てきたと見る」と説明した。

先立って医師協と福祉部は、4月から6か月間、遠隔診療試験事業を施行し、国会が遠隔診療を認める「医療法改正案」を立法化する時に試験事業の結果を反映させることにした。 だが、これまで政府は数回の遠隔診療試験事業を行ってきたが、効果性と実効性を立証できず議論になっていた。 そのため医政が遠隔診療許容法案を進めるにあたり、試験事業を併行するということは、事実上、遠隔診療許容を推進するための時間稼ぎ用の小細工だという指摘も少なくない。

医療法人の営利子法の設立の問題を解決する議論機構の構成も、 医療供給者団体だけが入っていて労働市民社会団体や医療消費者団体は全く排除されており、問題になった。

またキム・ジュニョン政策室長は 「(議論構造は)第一回交渉で出てきた内容で、営利子法の設立は前提として、副作用について議論構造を稼動させるということ」とし 「こうなると、政府の立場と政府主導の政策で供給者がむしろ逆利用される可能性がある。 また、議論がある部分を履行する前に、営利子法人をはじめ、投資活性化対策全般の問題提起が必要だが、その部分の内容が合意文にはない」と批判した。

特に今回の医師協は今回の協議で、保険点数引き上げなどの保健医療政策を決める機構である健康保険政策審議委員会(健政審)の構造改編に合意した。 健政審に公益委員を使用者団体と供給者団体が同数で推薦し、医師協会などの供給者団体の委員数を増やし、影響力を拡大するということだ。

キム・ジュニョン室長は「1、2次合意内容を貫く基調は、私たち(医師協)が献身したので、私たちがもっと影響力を拡大できるような構造を備えてくれということ」とし 「全体的に、医政の合意内容は、完全に国民を排除して医療界と政府の間で合意した内容だ。 法的に改正をするなどに帰結すれば越権行為」と声を高めた。

労働界と保健医療、市民社会団体などで構成された 「医療民営化、営利化阻止と医療公共性強化のための汎国民運動本部(医療民営化阻止汎国本)」も3月18日午前、 光化門の李舜臣銅像前で記者会見を行って、医政2次密室合意を糾弾した。

彼らは「この合意をめぐり医師協の要求が大幅に反映されたものと主張すれば、 医師協は初めから医療民営化を阻止するつもりがなかったことを告白するもの」とし 「医師協は、遠隔医療、営利子会社に反対して国民と一緒にするという立場を明らかにした。 しかし医師協と政府との単独交渉は、国民を失望させるばかりだ」と非難した。

続いて「政府と医師協の2次医政合意は医療民営化に反対する多くの人々の期待とは何の関係もない密室野合」とし 「医師協は、今からでも国民の期待を裏切って、政府の医療民営化政策を受け入れたことに深く謝罪して、合意の源泉無効を宣言しろ」と要求した。

なお医師協会の盧煥圭(ノ・ファンギュ)会長は3月18日午前、KBSラジオの [こんにちはホン・ジミョンです]とのインタビューで、 今回の医政交渉の結果について 「満足はできないが、互いに最善を尽くした交渉だった」と説明した。

事実上、医師協と政府が遠隔医療の立法化を認めたのではないかという市民社会の批判に対しては 「試験事業期間6か月は非常に短いが、医師協がモデル事業に関する設計や構成、進行、評価などで主導的な役割を果たす。 それだけの期間があれば、遠隔診療の危険性について、ある程度立証できるだろう」とし 「試験事業の結果を立法に反映させることにしたので、立法を阻止できると判断する」と明らかにした。

健政審の構造改革に関しても 「健政審の構造は、長い間問題になってきた。 これにより正常な報酬点数が現実化しなかった」とし 「報酬点数の現実化は、医療費の値上げになるのではなく、むしろ国民の負担を減らす」と強調した。 医政協議文の受け入れを問う医師協会員賛否投票結果については 「(協議文が)受け入れられることを希望するが、医者の要求もとても強く楽観できない」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-03-19 05:44:05 / Last modified on 2014-03-19 05:44:06 Copyright: Default

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