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韓国:晋州医療院労使対話期日迫る「労使対話は偽りだったか」
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晋州医療院労使対話期日までD-2日、「労使対話は偽りだったか」

対話の成果なく、23日に慶尚南道議会「条例案」処理の可能性も

ユン・ジヨン記者 2013.05.20 13:12

晋州医療院正常化のための労使対話の期限が二日先に迫り、晋州医療院をめぐる対立が再び拡大する兆しが見えている。

労組側は、1か月ほどの対話期間に使用者側が不誠実な態度を見せ、晋州医療院 廃業強行の手順を踏んでいると反発している。労使の対話が成果を出せないた め、慶尚道議会は23日の本会議で晋州医療院廃業条例案を処理する可能性も 高まっている。

晋州医療院守り公共医療強化汎国民対策委員会(氾国民対策委)は5月20日午前、 光化門広場で記者会見を行って、晋州医療院を守るために国民に呼び掛けた。 氾国民対策委側はこれまで進めてきた労使対話は、晋州医療院閉院のための 術策だったとし、慶尚道議会本会議が開かれる23日に全国的闘争に突入する 方針だ。

洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶南道知事は4月23日、労組側に廃業を一か月留保し、 晋州医療院正常化のための労使対話をすると明らかにした。洪準杓道知事が 決めた労使対話の期限が二日先に迫ったが、使用者側はまだ正常化方案を提示 せず、事実上の時間稼ぎではないかという批判が提起されている。

実際に保健医療労組はこれまで59項目にのぼる晋州医療院正常化方案を提出し、 晋州医療院正常化のための3大原則、3大方案、3段階手続きも提出した。また、 「病床規模を38%削減し、人員を37%削減して運営する晋州医療院正常化方案 シミュレーション」まで提出した。

だが使用者側はまだ一度も正常化方案を提出せず、洪準杓知事と慶尚南道側は 労組に「さらに画期的な方案を提出しろ」と要求している。対話期間中、2回に わたり、名誉退職申請を受けて労組誹謗宣伝ビラを配布し続けてきたことも、 労使対立を拡散させたという指摘も続いた。

保健医療労組のユ・ジヒョン委員長は「晋州医療院使用者側が22日までに晋州 医療院正常化方案を提出しなければ、23日から労組は強力な闘争を続けるほか はない」とし「いくらも残っていない休業期間中に、使用者側が正常化方針を 発表し、国会と青瓦台、保健福祉部、洪準杓知事が晋州医療院の正常化に動か なければ、私たちの力を見せる」と警告した。

晋州医療院廃業の悪夢が再び広がり、氾国民対策委は慶尚南道議会の本会議が 開かれる23日「晋州医療院守り生命バス」を行う予定だ。この日、全国から集 まった生命バス参加者は昌原に集結し、午後1時から慶尚南道議会前で決意大会 を開く。同日夜には光化門で「晋州医療院守り生命バス総力闘争決意大会」が 開かれる。

氾国民対策委は「晋州医療院労使対話の満了時点は5月22日で、もう二日も残っ ていない状況で、慶尚南道と洪知事は事実上、晋州医療院の正常化には関心が なく閉院だけに関心を持っている」とし「23日には、また慶尚南道議会で晋州 医療院閉院条例を強行処理する可能性が高いので、全国から慶尚南道議会があ る昌原に集結する生命バスを運行する」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-05-21 11:29:08 / Last modified on 2013-05-21 11:29:10 Copyright: Default

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