韓国:光化門で過ごした365×2日…「今よりもっと強く!」 | |
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光化門で過ごした365×2日…「今よりもっと強く!」共同行動、光化門座り込み2周年迎え闘争決意大会
ハ・グムチョル記者 2014.08.25 10:36
▲障害等級制扶養義務制廃止共同行動が23日午後3時、光化門座り込み闘争2周年闘争決意大会を光化門世宗大王銅像の前で進めた。 2012年8月21日。光化門一帯は一つの戦場であった。 光化門駅の地下歩道にテント座込場を設置しようとする障害等級制・扶養義務制廃止共同行動(以下 共同行動)所属の重症障害者など数百人と、 これを阻止しようとする警察の間で11時間もの激しい戦いが行われた。 共同行動はこの死闘の末に闘争の拠点を確保し、 障害等級制と扶養義務制廃止のための苦しい戦いを始めた。 そして2014年8月23日午後3時、 共同行動は光化門世宗大王銅像の前で1000人ほどが参加して、 座り込み闘争2周年を記念する 「われわれは今よりもっと強く」闘争決意大会を開き、 これまでの闘争の成果を確認し、さらに力強い闘争を決議した。 共同行動はこれまで障害等級制と扶養義務制が障害者・貧民福祉の最大の障害と見て、 この問題点と廃止の正当性を知らせることに力を注いできた。 障害等級制は限られた予算で行政便宜的、医療的基準だけで障害を判定し、 障害者の必要に合わせたサービス提供の大きな障壁になり、 扶養義務制は貧困を家族に責任転嫁して、 途方もない福祉死角地帯を量産する主犯であったということだ。 共同行動はこうした問題意識により、大統領選挙の時にこれについて各政党候補から関心を引き出し、 特に朴槿恵(パク・クネ)大統領候補から障害等級制廃止と扶養義務制を改善するという約束を受け取った。 まだ実質的な制度的な成果は現れていないが、 この日の集会参加者たちはこの闘争の意義を肯定的に評価した。 この日の闘争決意大会で連帯発言をした正義党、労働党、緑色党、労働者階級政党推進委員会など、各政党の代表者らは、 2年間の闘争により、この社会が全く関心を示さなかった障害等級制と扶養義務制問題を社会的に議題にしたことに大きな意味があると口をそろえた。 特に労働党の李鏞吉(イ・ヨンギル)代表は 「皆さんが光化門座込場で過ごした2年は決して短い時間ではない」とし 「730日、2190回の食事をこの悪法の廃止のために捧げてきた皆さんに感謝と尊敬を送る」と明らかにした。 ▲シュプレヒコールをあげる参加者 また多くの発言者が障害等級制と扶養義務制の問題点を再度強調し、 ぜひこれを廃止しようと訴えた。 光州障害者差別撤廃連帯のキム・ドンヒョ執行委員長は 「93年の西海フェリー号沈没、94年の聖水大橋崩壊、2000年の大邱地下鉄惨事、2012年の天安艦沈没、そして2014年のセウォル号惨事まで、 繰り返される惨事を防ぐことができず傍観しているのが今この国の実状」とし 「こうした問題が障害者に等級を付け、必要なサービスを受けられずに死なせることを繰り返す」と指摘した。 貧困社会連帯のキム・ユニョン事務局長は 「子供の扶養義務者が10年前に離婚した夫になっているという理由で、 どこに住んでいるのかわからない夫の所に行って、 扶養断絶確認書を受け取ってこいというのが今の政府の態度」とし 「この国では貧困は罪と思われている」と糾弾した。 続いてキム事務局長は 「政府はいつも扶養義務制廃止は不可能だ、扶養義務制を廃止すると財産が多い人も偽りで給付を受け取って暮らすと言うが、 私たちが目撃している現実は互いに扶養する能力がない家族が、 何とか暮らしていこうと連絡も切ってしまっている」とし 「扶養義務制はいますぐ廃止すべきだ」と強調した。 参加者らは闘争決議文で 「政府は障害等級制の名前を変えようとしているだけで、 障害者の人生を変える意志と計画はなく、 国民基礎生活保障法は改善ではなく改悪を推進している」とし 「われわれは、朴槿恵政権が障害等級制と扶養義務制を廃止できず、 むしろさらに多くの人を崖っぷちに追いやっているだけであることを明確に確認する」と明らかにした。 続いて「座り込み闘争2周年をむかえ、 われわれの闘争は正当で正しい選択だったという判断と、 世の中を変えられるという希望を基盤として、 今よりもっと粘り強く、強力な闘争を決議する」と強調した。 決意大会を終えた共同行動はセウォル号惨事国民対策委員会と共に午後5時から同じ場所で 「セウォル号特別法制定要求国民大会」を開き、 捜査権と起訴権がある特別法制定を要求した。 大会には3000人(主催側推測)以上の参加者が殺到し、 責任を持って遺族と会い、特別法の制定に努めることを要求した。 一方、集会参加者と警察間の衝突もあちこちで発生した。 光化門座り込み2周年闘争決意大会を終えた後、 参加者は光化門李舜臣銅像の前でハンストをしているセウォル号座り込み団を訪問しようとしたが、 警察は車道を占拠する恐れがあるとし、広場内の歩道を塞いだ。 これに参加者らが 「何の権利で歩道で移動する人を妨害するのか」と抗議すると、 警察指揮官1人が「自分がよく知っているのではないか」と無誠意に答え、 参加者らの怒りをあおった。 また、参加者はセウォル号特別法制定要求国民大会の後、 清雲洞住民センターの前で朴槿恵(パク・クネ)大統領との面談を要求して座り込みをしていた遺族と合流するために移動しようとすると、 警察は周辺の横断歩道を警察バスで封鎖し、参加者と衝突した。 障害者活動家も世宗大王銅像の右に移動しようとしたが、警察の壁に遮られた。 一部の障害者活動家は電動車椅子からおりて、警察の封鎖に強く抗議する過程で脱水症状を訴えた。 別の参加者は警察との衝突で打撲傷を受けた。 国民大会主催側は午後7時頃、各自解散し、 清雲洞事務所前に集まろうと提案し、光化門広場での衝突状況は整理された。 しかし参加者が散開して清雲洞事務所に通じるあらゆる道を警官が封鎖したため、 遺族との結合は失敗に終わった。 その後、共同行動は午後7時30分から障害等級制・扶養義務制廃止闘争文化祭 「われわれは今よりもっと強く」を行い、午後10時過ぎにこの日のイベントを終えた。 ▲警察はセウォル号ハンスト座り込み場と合流して宣伝戦を行うために歩道で移動する障害者活動家も遮った。 ▲警察によって引き出される障害者活動家. 付記
ハ・グムチョル記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2014-08-26 04:40:02 / Last modified on 2014-08-26 04:40:03 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |