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韓国:金に目がくらんだ国立病院
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金に目がくらんだ国立病院...癌患者に「ファストフード」供給

病院労働者は集団流産…労働者、患者など「大型国立病院」の横暴に口を開く

ユン・ジヨン記者 2013.10.10 17:37

大型国立病院の患者と病院労働者が「金儲け」の犠牲に転落している。労働者たちは病院の人件費節減措置で慢性的な人員不足と低賃金などに苦しんでおり、患者は望まない高価の治療費を負担しなければならない実情だ。

10月10日、民主党乙支路委員会と公共輸送労組、医療連帯本部が開いた「大型 病院の横暴に苦しむ患者・病院労働者証言大会」に出た患者と病院労働者は、 自分たちは病院の金儲け手段に転落したと口をそろえた。

特に看護師の場合、高い労働強度で集団流産を体験することもあり、介護士や 患者移送労働者も解雇と低賃金、差別などで疲弊していることが明らかになった。

慢性的な人手不足...集団流産と過度な業務に苦しむ看護師

看護師のムン某氏が働く済州医療院は、看護師の集団流産が発生したところだ。 2009年、済州医療院看護師のうち15人が妊娠し、そのうち4人が集団で流産した。 2010年にも11人の看護師が妊娠したが4人が流産した。その上、2010年の出生児 8人のうち4人が先天性心臓疾患という診断を受けた。

済州医療院の看護師はみんな集団流産事態は劣悪な労働環境のためだと話す。 ムン氏は「済州医療院の看護師らは3交代勤務だけでもつらい業務環境に、 2004年から2011年までは常習的な賃金未払いまであり、肉体的、精神的なスト レスが加わった」と吐露した。また看護師は1か月10回以上の夜間勤務と、一人 が25〜30人の患者を担当するなどの劣悪な労働環境にさらされている。

ムン氏は「しかし流産の苦痛よりもつらいのは、看護師の腹の中の胎児が一人 二人と死んでいくのを傍観し、原因を調査しろという労働者の声を聞こうとも しない済州医療院使用者側の姿だった」と声を高めた。

ソウル大病院で看護師として働くウ某氏も似た苦情を吐いた。ウ氏は「2年たて ば病院から看護師が消える」とし「これは慢性的な人手不足のため」と強調し た。ウ氏によれば、夜間勤務には看護師1人が18〜21人もの患者の世話しなけれ ばならない。病院が金儲けのために在院期間を短縮するとし、入退院を増やして 業務量が急増したり、物資節約を強要したりもする。

ウ氏は「病院は『赤字』だと言って安い注射器、点滴セットを持ってくるので 一度で済むことを二回することになり、一つ使うだけでいい物品を二つ三つと 使わなければならない」とし「換衣を節約しろと言い、酬価性ではない物品は 最大限与えるなと言い、結局看護師は患者に冷酷になるしかない」と吐露した。

ソウル医療院看護師のキム某氏は、あらゆる雑用を処理するため死にそうな思 いをしている。ソウル市が野心的に準備したソウル医療院の『安心病棟』は、 保護者や介護人が常駐しなくても良いシステムなので、看護師の看護業務の 要求がはるかに高まったためだ。

キム氏は「下着を洗ってくれ、タオルを洗ってくれ、コールベルを押して窓を 閉じろ開け、明かりを消せ、ちり紙を拾えなど各種の使い走りと、パンと牛乳 など個人の間食を買ってこいと要求したりもする」と言う。その上新規看護師 は3交代勤務をして、夜間手当てを含み月160万ウォンの低賃金だ。劣悪な環境 と低賃金により、今年だけで78人の看護師が辞職した。

患者に「高価治療」を勧誘、小児癌病棟に「ファストフード」業者
病院看病、患者移送、診療補助、清掃労働者も雇用不安、低賃金蔓延

患者の被害も相次いでいる。医師が病気とは無関係な高価な治療を薦めたり、 高い検査を実施した後、きちんと説明もしない場合がよくあるからだ。

子どもが小児癌の保護者キム某氏は「医師が子供の病気とは無関係な治療方法 を薦めたりもするが、その費用が400万ウォンから600万ウォンになる」として 「CTやMRIなど高価な検査をしても、医者は『大丈夫』、『良くなりましたね』 という説明しかせず、高い費用を払ったのだから検査に対する満足がない」と 説明した。

看病、患者移送、診療補助、清掃労働者の頻繁な解雇や、低賃金、差別なども 蔓延している。漆谷慶北大病院で診療補助労働者として働いていたカン某氏は、 昨年12月26日、2年で解雇された。病院が無期契約職転換を避けるため2年未満 の労働者を解雇して新規採用方式を導入したためだ。キム氏は「その後医院長 は再雇用を約束したが、6月に『状況が変わった』という一言で約束がひっくり 返された」と声を高めた。

ソウル大病院で介護士として働くコ某氏も病院の横暴に驚く。コ氏は「看護師 が足りず、医療行為であるサクション、フィーディング、投薬、ネラトンまで 介護人がするが、手数料は病院が持っていく」とし「24時間看病しても時給は 2700ウォンに固定され、無料で医療行為まで要求する病院の横暴は根絶すべき」 と批判した。

またポラメ病院とソウル大病院の清掃、患者移送労働者も低い賃金と低い福利 厚生、注射針の危険などに常時露出している。特に彼らの1人当りの請負費は 205〜220万ウォン程度だが、実際の手取りは130〜140万ウォン程度だ。ポラメ 病院患者移送労働者のパク某氏は「ボーナスも手当ても殆どない」とし「感染 危険患者の場合、伝染予防のための対策が必要だが、マスク一つが全て」だと 説明した。

一方、保健医療団体連合のピョン・ヘジン企画局長は「ソウル大病院医の院長 は、金を稼ぐために小児病棟の子供たちの給食を外注化し、癌患者の子供たち の病室にバーガーキングだかマクドナルドだかを入れたことに労組が反発して、 結局直営化を実現した事例もあった」とし、「韓国の医療はあまりにも商業化 されている」と声を高めた。

続いてピョン局長は「病院はむだな病床を増築して一時的な赤字になると、こ れを労働者と患者から絞った金で埋めている」とし「われわれにとっての『甲』 は病院の経営者だけでなく、民間病院化している国立病院を管理監督しない 政府」だと批判した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-11 02:15:12 / Last modified on 2013-10-11 02:15:12 Copyright: Default

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