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新政府、障害福祉の公約後退...障害等級制「廃止」はどこに

障害等級廃止共同行動座り込み189日目、「権力連携型福祉はするな」

ソン・ジフン記者 2013.02.25 13:52

障害等級制扶養義務制廃止共同行動は、2月25日午前、汝矣島で記者会見を行い、 「障害者と貧しい人々の権利を保証しろ」と要求した。朴槿恵(パク・クネ) 大統領が新しい大統領に就任したこの日は、障害者が障害等級制と扶養義務制の 廃止を要求して無期限座り込みを始めて189日になる日でもあった。

朴槿恵大統領は、候補時代に障害等級制の廃止と改善と障害者権利保障法制定 など、12種類の障害者福祉公約を約束した。しかし当選後、業務引継委員会の 国政課題の発表からは、障害等級制廃止の約束が消えていた。業務引継委員会 の国政課題では、障害等級制廃止が「段階的改善」に変わり、障害者権利保障 法も「制定」の代わりに「検討」へと一歩後退した。「扶養義務制廃止」に対 しては候補時代から一貫して「制度維持と改善」の立場を維持した。

共同行動は「朴槿恵政権発足の鐘の音が、一部の権力と資本を持つ人々にはう れしい鐘の音だが、障害者と貧しい人々には悲しい鐘の音にならないことを望 む」とし「障害者と貧しい人々の権利を保障する第一歩は、障害等級制廃止と 障害者権利保障法の制定、扶養義務制の廃止」と主張した。

共同行動は、朴槿恵大統領の国政課題にある障害者福祉政策には具体的な実践 計画が足りないだけでなく、政策実現のための予算もきわめて少なく、実現の 可能性がない『うわべだけの公約』になる可能性が高いと指摘した。

朴槿恵大統領と新政府は、「生涯周期別連携型福祉」と「自立を支援する福祉 体系構築」を打ち出している。しかし共同行動は「朴槿恵政権の連携型福祉は、 権力と予算に合わせた欺瞞的なもの」と批判し「障害等級制と扶養義務制廃止 を通じ、障害者と貧しい人々のための福祉にならなければならない」と要求した。

全国障害者差別撤廃連帯のパク・キョンソク代表は、記者会見で「障害者たち は障害等級制と扶養義務制廃止を要求し、189日間光化門で座り込みをしている が、朴槿恵大統領は彼らの要求をまったく知らないか無視している」とし、 「新政権の発足が貧しい人々に血の涙を強要する発足になるのではないかと恐 れる」と話した。

パク・キョンソク代表は続いて「障害者たちは、前政権5年間、十分にだまされ 苦しんだ」とし「権力維持のために彼らをだます権力連携型福祉詐欺を乱発す るな」と強調した。

進歩正義党のイ・ウンジョン対外協力局長も記者会見に参加して「この5年間の 福祉は、貧しい人々から金を奪い、金持ちの税金を免除することだった」と指 摘し「次の5年も貧しい人々から奪う5年になれば、社会的な損失だけでなく、 大統領本人にも大きな損失になる」と警告した。

障害等級制扶養義務制廃止共同行動は、記者会見の後、正午から光化門広場で 「障害者と貧しい人々の五福(五大要求)伝達式」を開いた。共同行動は五大要求 で、障害等級制と扶養義務制廃止、発達障害者法制定、障害者権利保障法制定、 障害者活動補助24時間保障の要求を発表した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-02-25 19:32:35 / Last modified on 2013-02-25 19:32:36 Copyright: Default

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