全州〈トガニ〉、障害者施設の前院長が障害女性に数年間性暴行
対策委、該当施設の事件隠蔽疑惑を提起...「加害者の捜査を」
ムン・ジュヒョン記者 2012.12.04 11:55
全羅北道全州の有名な障害者生活施設で院長が数年間、障害女性数人を性暴行
してきたという主張が提起されて問題になっている。全北道警察署はこうした
内容の告発が7月、同じ生活施設の職員から入り、現在、全北ワンストップ支援
センターなどと共に捜査している。
全北障害者差別撤廃連帯、全国性暴力相談所協議会など66の社会団体で構成さ
れた『00性暴力対策委員会』(00対策委)は12月3日午前、全北道庁前で記者会見
を行い、発足と共に加害者への徹底した捜査と性暴力被害者に対する法制度的
支援策を全北道と警察に要求した。
[出処:チャムソリ]
今回問題になった00障害者生活施設は、同じ名前の福祉財団の所属で全北道内
で屈指の生活施設だ。00福祉財団内の各機関で300人以上の障害者が居住、利用
していると把握されている。
こうした障害者生活施設で性暴力事件が提起されたのは昨年10月。全北道が主
管し、全州市が民間団体と共に行った『障害者生活施設人権実態調査』で専門
家が一部の障害女性との相談で、性暴力などの性暴力被害の気配を察知したこ
とで始まった。その後、00生活施設への追加調査が行われた。
人権実態追加調査が行われた後の11月、00福祉財団所属相談教師が7人の知的
障害女性から性暴行を受けたという陳述を受けた。
00対策委によれば、該当施設は相談教師から性暴力被害の事実を報告されたが
積極的な措置を取らなかった。00対策委は「障害者福祉法により、障害者福祉
施設の運営者と従事者は、職務上、障害者対象の性犯罪の発生事実を知った時
は直ちに捜査機関に申告しなければならないが、そうしなかった」と、00福祉
財団への不十分な対処を強く糾弾して全北道の行政措置を要求した。
A前院長、今年1月まで00福祉財団所属施設院長として働き退職
「92年頃、特殊教師として在職していた当時、数年間施設内で性暴力および強姦」
00対策委は「加害者とされるA前院長は、1992年に特殊教師として在職していた
当時、00障害者生活施設で一緒に居住し、知的障害者2級、3級の女性に対し講
堂と倉庫などでからだを撫でたり触るなど、性暴力と強姦を続けた」とし、
「被害女性は相談当時、自分を性暴行した人はA前院長と同じように指定した」
と明らかにした。
続いて「現在までの被害者は7人だが、長い間、00福祉財団内で生活し、財団内
の学校で働いていた点を考えると、さらに多くの被害者がいると推定される」と
明らかにした。
00対策委によれば、被害女性はA前院長に繰り返し性暴力を受け、この事を口外
するなと脅迫されたと証言した。また当時の性暴力で悪夢を見るなど、被害の
後遺症を体験しているという。
A前院長は00福祉財団理事長の親戚で、00生活施設で働くお母さんと共に高校の
時から施設で一緒に生活した。そして92年から00福祉財団内学校で特殊教師と
して2001年まで働き、留学に出た。続いて2009年に帰国して、最近まで00福祉
財団内の施設院長として働き、退職した。
一方、00生活施設院長(今年10月赴任)はチャムソリとの通話で「現在、外で噂
になっている事件は20年前の事件だ。そして一部の職員が利用者から事案を聞
き、相談の過程を経て、司法機関に告発した。障害者一方の話を聞いて噂になっ
た」とし「私が院長なのに、利用者はある日は牧師さん、ある日は先生という」
と性暴力事件は信じられないいう立場を明らかにした。
院長は「捜査機関に告発されていて結果が出てくれば断固として対処する」と
し「被害者や加害者と推定される人たちはみんな辞めていて、今週中に立場を
表明する」と明らかにした。
続いて「居住して人の60〜70%が重症障害を持った人で、彼らを痛ましいと思い
ながら働く関係者が、なぜそんなこと(性暴力)ができるだろう」とし「赴任し
て1か月も経たないが、絶対違うと思う」と主張した。
そして「1年前のことも思い出すのが難しいのに、20年前の事件をどうしてすべ
て思い出して話したのか」とし「寄宿舎の先生が24時間ケア(見守る)している。
噂の内容が信じられない」と主張した。
しかし昨年11月に施設内の相談教師が被害女性と相談した結果、後続措置を取っ
たかどうかについては具体的な言及を避けた。ただし「A前院長が教壇に立つた
めに退陣したと理解しているが、この事件と無関係とは限らない」と話した。
こうした立場について、00対策委の関係者は「00福祉財団が施設内の障害女性
の性暴力事件にこんな考え方をしている状況で、被害女性の治癒や対策があっ
たか」とし「被害女性の傷とトラウマは00福祉財団の責任が大きく、実定法も
破っている」と遺憾を表明した。
陳述確保などに困難あるが、捜査は続ける
「障害女性への性暴力の特性を理解して、忍耐心持って捜査を続けろ」
警察は7月、00福祉財団内の職員からの告発を受け付け、被害者を調査している。
被害女性が知的障害を持っている点と、性暴力の被害後遺症などによる傷を
治癒する過程が同時に進められているので、ゆっくり捜査している。
警察は、性暴力相談所などの専門団体の助けを受け、被害者調査を行い、現在
のところ7人の被害者のうち6人に限り1次調査を終えた。残りの被害女性も調査
する計画だ。
障害女性の関係者は「トガニ事件も裁判で一番争点になったのが被害者の陳述
だ。これが唯一の証拠なので、初動捜査がとても重要だ」とし「捜査官が障害
の特性をよく知らず確保できないことがある。よく理解しようとする努力と共
に、緊張感を持って調査をすれば、十分な陳述が確保できる」と明らかにした。
現在、警察は全北ワンストップ支援センター(全北大病院委託運営)等を通して
専門家と共に捜査を進めている。ただし、相談と別に陳述は時点と場所などが
正確でなければならないという点で、陳述確保には困難を経験している。
00対策委のある関係者は「障害女性に対する性暴力は、時間をかけても忍耐を
持って捜査しなければならない」とし「障害者性暴力の特性をよく理解しよう
とする努力をしながら今後も捜査が進めてほしい」と助言した。
00対策委別の関係者は「加害者への徹底した捜査がなければならない」とし
「警察が今回の事件を真剣に受け止め、加害者の身柄確保などすべての努力を
傾けなければならない」と明らかにした。(記事提携=チャムソリ)
原文(チャムセサン)
翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可( 仮訳 )に従います。
Created byStaff.
Created on 2012-12-05 06:22:05 / Last modified on 2012-12-05 06:22:05 Copyright:
Default