イーマート非正規労働者の死因に「間接雇用」提起
個人委託者に化けた「再再再下請け」労働者...遺族3日間遺体安置所に
チョン・ジェウン記者 2014.05.01 16:26
イーマート忠南天安支店のプルムウォン試食コーナーで働いていた非正規職労働者の
A(52)氏の死亡原因をめぐる責任攻防が起きている中で、
イーマートの過度な間接雇用の構造が故人を死に追いやったという主張が提起された。
故人は再再再下請け、つまり、イーマート→
プルムウォン→
UNIマーチャンダイジング(U&I)に続く3段階の下請け構造の非正規労働者である上、
人員アウトソーシング業者のU&Iとの勤労契約ではない委託契約だったことが明らかになった。
A氏は3月25日、体調不良で早退を申請をしたが拒否されたため、イーマートの社内休憩室で休んている途中で倒れた。
急性心筋梗塞症で生死の境をさまよったが28日午前4時50分頃に死亡した。
遺族は3つの会社が責任ある対策を出さないため、3日間故人の葬儀を行えずに遺体安置所を守っている。
「イーマート-プルムウォン-U&Iの3社、早退拒否者を明らかにせず」
「店舗PMの事前同意なく遅刻、早退」…イーマート責任提起
「非正規労働者を透明人間にした間接雇用の弊害」
3社は故人が死亡してから3日経っても早退申請を拒否した責任者を明らかにせずにいる。
3社が故人の死亡事件を労災と認めず、事実関係を隠して責任を回避している疑いが提起されている。
イ・ジョンナン労務士は
「故人が早退申請をしたのは証人もいて、明らかな事実」とし
「3社の担当者は故人が早退を申請しなかったと言っている。
早退を拒否した責任者を探さなければならないひどい状況だ」と批判した。
遺族のキム氏は「イーマートに『安全管理マニュアルがあるのか』と質問すると
『あるが対外秘』だと答え、プルムウォンはさまざまな状況から見て、
母が『出勤しなかったようだ』と嘘をついており、
U&Iは責任を取らずに労災処理を『手伝う』と言う」とし
「3社が早退拒否を認めずに遺族をバカにしているようで、とても腹が立つ」と吐露した。
だがU&IとA氏が結んだ委託契約書によれば
「店舗PMの事前同意なく遅刻、早退した時は基本販売手数料の50%を削減する」となっていて、
イーマートが事実上、A氏の勤労条件に介入したと見られる。
イ・ジョンナン労務士は
「A氏はU&Iと契約してイーマートで働いていたが、
下請企業労働者もイーマート管理者の『店舗PM』の許諾のない遅刻、早退はできないという点で、
イーマートがA氏の早退を拒否したと見られる」とし
「イーマートに大きな責任がある」と話した。
労働界の専門家たちは、3社が事実関係も「隠蔽」するのは
イーマートの間接雇用構造によると口をそろえて話した。
民主弁護士会のリュ・ハギョン弁護士は
「イーマートがプルムウォンに外注を出し、プルムウォンとU&Iが販促活動請負契約を結び、またU&IがA氏個人と請負契約を結んだ」とし
「A氏は一日6万5千ウォンの日雇い労働者だが、会社は勤労契約ではなく委託契約を結ぶ不法・便法を行った」と指摘した。
実際、委託契約書によれば、A氏の日給6万5千ウォンは基本賃金の概念ではなく「販売手数料」と書かれている。
また「本契約は民法上の委託契約」、「委託修行中に発生した事故による負傷は両当事者間の過失責任」、
「販促イベントを目的にして退職金関連の勤労関係法令を適用しない」といった内容の契約は、
A氏を非正規労働者ではなく個人委託者に変身させた。
リュ・ハギョン弁護士は
「イーマートは間接雇用構造を何重にも積み重ね、
労働者が勤労基準法と労働法の適用を受けないようにすると同時に、
労働人権の死角地帯に置いた」とし
「多段階下請け構造の非正規労働者を透明人間にした間接雇用の弊害が赤裸々にあらわれた」と指摘した。
リュ・ハギョン弁護士は
「イーマートの『不法派遣』問題が社会的に問題になったため雇用労働部は大々的に勤労監督をしたが、
イーマートが間接雇用政策を続け、結局早退できなかったA氏が死亡する事故が発生した」とし
「イーマートは故人の死に責任を取らなければならない」と主張した。
原文(チャムセサン)
翻訳/文責:安田(ゆ)
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Created on 2014-05-02 06:40:22 / Last modified on 2014-05-02 06:40:23 Copyright:
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