エバーコス労働者死亡事故、真相究明と処罰の声高く

「労災隠し殺人企業、共謀した関係機関、無能な労働部。必ず元請の責任を問う」

民主労総忠北本部、非正規職ない忠北作り運動本部、忠北市民社会団体連帯会(以下、参加者)は8月27日午後1時、 雇用労働部清州支庁の前で記者会見を行い 「殺人企業エバーコスの労災死事件の徹底した真相究明と責任者処罰」を要求した。

参加者らは「今回の労働災害死亡事件は助けられたはずの労働者を殺した明白な殺人」とし、 雇用労働部に「エバーコスへの徹底した特別勤労監督と強い処罰」を要求した。 また、現場労働者の労働基本権保障と死なず怪我をせず安全に働く権利が保障されるように、 徹底して管理監督しろと要求した。

［出処:メディア忠清］

7月29日、LG生活健康の下請企業で、化粧品を生産している清州のエバーコス工場で、 30代の労働者がリフト車にひかれて死亡した。 この事件は使用者側の労災隠しと関係機関の雇用労働部、 警察の沈黙で埋もれるところだったが、8月18日にある新聞が 「使用者側が出動した119を送りかえし、指定病院への移送を待って放置している間に 出血多量で死亡した事実」を報道し、世の中に明らかになった。

民主労総忠北本部は最近遺族と会って真相究明と責任者処罰の意を共にし、 この問題を解決する活動を始めたと明らかにした。 市民社会団体も記者会見を始め、 真相究明と責任者処罰、現場の労災隠しをはじめとする労働基本権侵害問題を解決する活動を展開する計画だ。

雇用労働部は8月24日からエバーコスへの特別監督に入った。 エバーコス使用者側は、特別監督が始まる日から休業に入り、 労働部の現場労働者への対面調査を源泉遮断するなどの無理をしている。

民主労総のチョン・ウォニル忠北本部長は 「労働者のくやしい死は、企業による明白な意図的な殺人だ。 労働者の生命よりも労災隠しに汲々とする企業、 産業現場で起きた事故を単純な交通事故として処理しようとした警察、 度重なる労災隠しを共謀した病院、 これに目をふさいできた労働部、すべてがこの意図的殺人事件の共犯」と強く糾弾し、 徹底した真相究明と厳罰を要求した。

それと共に「これ以上、韓国の労働者がくやしく死なないように、 民主労総は労災事故企業に対する責任を強化する 『企業殺人法』の制定を要求する」と明らかにした。 軽い処罰では、労働者の生命を冷遇して危険を放置する企業文化を変えられないという主張だ。

忠北市民社会団体連帯会議のキム・テジォン常任代表は 「事故の収拾過程を見れば、明らかな殺人行為だ。 単純事故だと言って救急車を送りかえし、 指定病院と組んで策略を使って単純な交通事故だと言い、 警察が同調して労働部は沈黙した」とし 「地域社会の恥だ」と声を高めた。

キム代表は「雇用労働部、勤労福祉公団、産業安全管理公団などの関係機関が責任を痛感し、 どう問題を解決するのか、私たちよりも先に立場を明らかにするべきだった」とし 「しかし沈黙を続け『企業甘やかし』の無能行政をしている」と糾弾した。

故人の父親は 「事故当時、近くにいる親には連絡もなかった。 目を開いている息子に会うことができなかった。 最後の挨拶もできなかった。 はやく連絡でもしてくれたら、救急車を送りかえさなかったら、 近くの病院にでも運んでいれば、 こんなくやしい死はなかった」とし 「とてもかわいそうに死んだ息子のために、必ず関連した者の責任を問う」と力説した。

［出処:メディア忠清］

参加者らは、エバーコスの元請であるLG生活健康側に社会的責任を要求した。 彼らは「LG生活健康は、下請企業の殺人と不法行為に目を塞いでいる」とし 「元請のLG生活健康が下請企業の不法行為の管理監督をする社会的責任を果たせ」と明らかにした。

記者会見の直後の遺族との面談で、 雇用労働部のオム・ジュチョン清州支庁長は 「最善を尽くして真相を究明する、 徹底した特別勤労監督で違法行為を処罰する、 必要なら特別勤労監督期限を延長しても詳しく真相を糾明する」と約束したという。

一方、参加者らは民主労総忠北本部で地域の労働者のための 「労災隠しおよび労働基本権侵害申告センター」を運営し、 企業の不法行為に対応していく計画だ。 また、9月1日にエバーコスの前で決意大会を開く。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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