本文の先頭へ
韓国:半導体勤務白血病労働者に初の労災認定
Home 検索

半導体勤務白血病労働者に初の労災認定

マグナチップで働いて死亡した労働者...1年6か月かかって

チョン・ジェウン記者 2013.03.20 14:13

「半導体労働者の健康と人権守備パノルリム」は、3月20日、マグナチップ半導体工場で働いて白血病で死亡した労働者、故キム・ジンギ氏の労働災害補償保険遺族給付請求事件に対し、勤労福祉公団が14日に大田地域の業務上疾病判定委員会の審議で労災認定を決定したと明らかにした。

半導体工程で働いて白血病にかかり、死亡した労働者に対して、労働災害を 認める初めての決定だ。

73年生まれの故人は、20代始めの97年に初の職場としてLG半導体に入社して、 2010年5月に慢性骨髄性単核構成白血病を発病するまで、8〜12時間昼夜間反復 交代勤務、延長勤務などを続けてきた。

14年間、清州事業場インプラント工程の設備予防整備業務を担当したが、同じ 工場で同じ業務を遂行し続けて発病し、翌年に亡くなった。会社の名前だけが ハイニックス半導体、マグナチップ半導体などへと変わった。

パノルリムによれば、インプラント工程は半導体の生産工程で一番危険だと言 われる工程だ。代表的には電離放射線やヒ素など発ガン物質に露出する危険が 高い。特に、インプラント工程の設備から日常的に発生する電離放射線はよく 知られている白血病誘発要因だ。

しかし故人が労災の認定を受けるまでに何と1年6か月かかった。遺族は2011年 9月、勤労福祉公団清州支社に初めての労災申請を出した。

パノルリムは「業務関連性を判断するための産業安全保健公団の疫学調査と、 それにともなう各種の評価会議を複雑に経て長い時間がかかった」として、 「厳密な科学的な因果関係の糾明に先立ち、迅速に補償されるべき労働災害補償 保険法 第1条の目的を死文化する現在の業務上疾病認定の手続きは必ず改善 しなければならない」と要求した。

パノルリムはまた、業務関連性を調査、判定する勤労福祉公団と産業安全保健 研究院などの関連機関が作業環境を総合的に調査、評価せず、これまでに知ら れている数種類の原因物質だけに焦点を合わせて労災認定の基準を高めている と提起した。

一方、サムスン半導体で働いて希少病にかかり、労災が認められた労働者は、 現在のところ2人だ。サムスン電子半導体の器興工場と温陽工場で5年間働き、 再生不良性貧血と判定されたキム・ジスク氏、器興工場で働いて乳ガンで死亡 したキム・ドウン氏だ。それぞれ昨年4月と12月に労災が認められた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-03-20 20:42:03 / Last modified on 2013-03-20 20:42:04 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について