韓国:10年間開かれない労災審議委 | |
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フッ酸、有害物質に指定されず...10年間開かれない労災審議委「無分別な危険作業下請け、労災を誘発」
ソン・ジフン記者 2013.02.13 14:47
1月に発生したサムスン電子のフッ酸漏出事故で、無分別な危険作業の下請けの 実態があらわれている。民主統合党の殷秀美(ウン・スミ)議員室は、2月13日に 報道資料で「サムスンのフッ酸事故は、ブレーキのない危険作業のアウトソー シングが作業安全の死角地帯を作っている」と明らかにした。 産業安全保健法は、メッキ作業や鉛などの重金属の製錬作業、法が定める有害 物質を扱う作業など、安全保健に有害か危険な作業は、雇用労働部長官の認可 がなければ請負に出せないと規定している(産業安全保健法第28条)。また追加 で、労働災害補償保険および予防審議委員会(労災審議委員会)を通じて、認可 対象の有害物質を定めると規定している。 しかし殷秀美(ウン・スミ)議員室が提供した資料によれば、認可対象有害物質 を決める労災審議委員会は2003年に開かれ、13種類の有害物質を指定した後、 一度も開かれていないことが明らかになった。産安法38条によって製造または 使用の許可を受けなければならない有害物質は、ジクロロベンジジン、クロム 酸亜鉛、ヒ素、硫化ニッケルなど13種類だ。これに加えて、雇用労働部長官が 労災審議委員会で有害物質を指定できるが、労災審議委員会は2003年以後開か れていない。フッ酸やサムスン半導体の労災の原因とされるベンゼン、ホルム アルデヒドもこの目録には含まれていない。 殷秀美議員室によれば、最近3年間の有害化学物質関連の労災死亡事故は36件に のぼるが、これらの事故に関する有害物質は、下請認可の対象物質から除外さ れていたことが明らかになった。危険な作業による労災が続いているが、雇用 労働部は実態調査も実施していない。 殷秀美議員は「危険作業のアウトソーシングを適切に規制するために早い内に 実態調査と関連物質を追加する審議委員会を開くべきだ」と要求した。殷議員 は続いて「下請けの産業安全問題も元請が責任を持つよう関連する法制度を補 完しろ」と明らかにした。 [出処:タサン人権センター] 翻訳/文責:安田(ゆ)
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