本文の先頭へ
韓国:「起亜車実習生の正規職化は世論宥和用」
Home 検索

「起亜車実習生の正規職化は世論宥和用」

「低賃金で労働搾取する実習生制度の中断を」

イ・サンウォン修習記者 2012.01.06 15:54

1月5日、起亜車による実習生対策をめぐり、実効性ない対策だという批判が続 いている。昨年12月、起亜車光州工場で実習生のキム某(19)君が意識不明にな り、労働界、教育界、市民社会界の批判が続いた末の対策で、批判はさらに 激しくなりそうだ。

労組側は実習生事故で提起されている問題は、△夜昼2交代、週68〜72時間の 長い労働時間、△事故責任者の処罰、△実習生制度での低賃金労働搾取で、 使用者側の対策は根本的な問題を全く解決できないと批判している。

金属労組のムン・ギルジュ労働安全保健局長は、「言論宥和用」と一蹴した。 ムン局長は「まだ労働部が実施した特別勤労監督結果も出ていないのに具体的 な内容もなく、マスコミを揉み消すために出した対策としか思えない」と 起亜車の対策を評価した。

続いてムン局長は「実習生問題は、光州工場だけの問題ではないが、光州工場 で実習生を正規職化するという考え自体に労働条件への問題解決の意志が見ら れない」とし悪ふざけだと批判した。

また、実習生制度を全面改編するという使用者側の代案には「実習生制度は、 起亜車だけで決定できる問題ではない」とし「教科部、教育庁、労働部など、 共に取り組むべき主体は多いのに、一人で制度を改編すると言うのだが、何を するつもりなのか分からない」と、明確な対策を要求した。

一方、1月6日、光州金属労組光州全南支部は、実効性もなく言論宥和用の対策 を出した起亜車を批判する記者会見を行った。

金属労組光州全南支部のソン・サンヨン労働安全保健部長は「現場実習生制度 は学生の労働力を搾取すると同時に、現場の労働者の低賃金搾取労働の手段と して活用されているので直ちに中断されるべき」とし「起亜車が事故責任者を 罰し、実効的な対策を立てるように圧迫闘争を展開する」と話した。

起亜車広報室の関係者は細部的な内容について「採用人員や時期など、正確な 内容はまだわからない」とし「正確な内容は今後またお知らせする」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-01-07 03:36:35 / Last modified on 2012-01-07 03:36:36 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について