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イエスは誰の声に耳を傾けるか[イーランド香港通信](6)香港にあるイーランドの事務室はすべて虚偽
オ・ドヨプ(作家)/ 2008年05月06日10時49分
香港遠征闘争五日目だ。やっと香港の空が晴れた。ビルの林の中で小さく割れ た青い空をながめる。先発隊に続いて本隊が合流し、遠征闘争団の表情は元気 になったようだ。 ホームエバーのキム・エス労働者は「朝日がきれいでくじけそうな気持が飛ん でいくようです。空が晴れているのを見ると香港で良いことが起こりそうで す」。良いことは一つだ。懐かしい仕事場で同僚らと気楽に働くことだ。 日曜日だ。キム・エスは氏はキリスト教信者だ。キム・エスは氏はイーランド 一般労組のイ・ナムシン首席副委員長と民主労総ソウル本部のソ・ガンボン副 本部長、キリスト教対策委イ・ソンウク牧師とともに教会を訪ねた。 ▲キム・エスは氏はイーランド 一般労組のイ・ナムシン首席副委員長と民主労総ソウル本部のソ・ガンボン副本部長、キリスト教対策委イ・ソンウク牧師とともに教会を訪ねた。 「小さい時から教会に通いました。イーランドが買収する前の2000年にカルフ に入社しました。流通業で働くと日曜日には休めないので、日曜日を守るのが 大変でした。教会の信者たちが私の代わりによく祈祷をしてくれました。香港 にくればぜひ日曜日に礼拝をしたかったです。はやく勝利できるようにしてく れと言えば欲でしょう。」 曲がった腰のキム・エス氏は、英語での礼拝中ずっと両手をしっかり合わせて いる。キム・エスの祈祷をイエス様は聞いただろうか。この時間、イーランド グループのパク・ソンス会長も祈祷をしただろう。イエス様は誰の声に耳を傾 けるのだろうか。 昨日、本隊が到着して遠征闘争団の姿がきちんと備わった。メーデー集会の時 は1人3役で冷や汗だった。サービス連盟のパク・ドンシク対協局長は片手に 10Kgにはなるチラシの束を持ち、もう一方の手には横断幕を持ったまま2時間近 くデモ行進をした。 ▲すべての集会用品を両手で持ち、大衆交通に乗って移動をしなければならなかった。 遠征闘争団は予算が足りないので車を借りられなかった。すべての集会用品を 両手で持って大衆交通に乗って移動をしなければならなかった。もちろん本隊 がきたからといって便利になったわけではない。だが分けて持つ人が多くなっ たということだけでも、肩のチラシの束が軽くなったとパク・ドンシク局長は 冗談を言う。 ▲午後3時、国際金融センター対岸のフェリー乗り場前で宣伝戦と集会をした。 午後3時、国際金融センター対岸のフェリー乗り場前で宣伝戦と集会をした。日 曜日には多くの市民が行き来する所だ。横断幕を広げて宣伝物を壁に貼ると、 放送記者が集まってきた。遠征闘争団が香港にきた理由を語り、香港労総がイー ランド闘争支持の演説をした。『ニムのための行進曲』を香港労働者と遠征闘 争団がそれぞれの言語で声を合わせて歌った。集会を終えてデモ行進という時 になって、放送記者の質問が殺到し始めた。 すでにサウスチャイナ・モーニングポストなどの有力日刊紙に記事が載った後 で、放送記者の質問は一次元深く、さらに鋭かった。また、韓国と香港の労働 市場と雇用方式の差が大きく、インタビュー時間は長びき、答えるニューコア のキム・ソグォン組合員は脂汗をかかなければならなかった。「会社がつぶれ ることを望むのか」という質問もあった。 ▲集会を終えてデモ行進という時になって、放送記者の質問が殺到し始めた キム・ソグォン組合員の目が光ったが、すぐじっくりと説明をした。仕事場に 帰って働きたいと、300日を道路で戦う組合員にとって、その質問は心臓をえ ぐる刃物のように痛く感じられただろう。 「英語が上手でなくて十分に説明をして理解してもらえなかったようで残念 だ」、「こんなに記者の関心が高いのならもっと準備をすればよかった.....」 と残念がった。 だが香港労総の関係者たちは「香港で、影響力のある日刊紙と放送局が労働者 の問題について熱心な取材があったことだけでも驚くべきだ」とし「すぐ十分 な反応と成果が現れるだろう」と肯定的な評価をした。 まだ香港にはイーランドの店舗がなく、一般市民はイーランドという名前も知 らない。チラシも受け取る人より受けとらない人のほうが多い。ある市民は 「ぜひ志を成し遂げてください」と激励の言葉を残した。 集会場には制服警官だけでなくあちこちに私服警官も集会を見守っていた。警 察は集会発言を全部書きとり、チラシの内容を電話でどこかに伝えていた。 集会とデモ行進は平和に終わった。休日なのに香港労総の幹部たちがたくさん 出てきて、集会に参加した。香港の市民団体はイーランドのチラシを市民に配 りながら、韓国の労働者がなぜ香港にきてイーランドの証券市場上場に反対す るのかを説明した。 ▲香港の市民団体はイーランドのチラシを市民に配りながら、韓国の労働者がなぜ香港にきてイーランドの証券市場上場に反対するのかを説明した。 ▲小さな背丈と曲がった腰、キム・エス組合員はチラシを持って一人で市内のあちこちに行く。 小さな背丈と曲がった腰、キム・エス組合員はチラシを持って一人で市内のあ ちこちに行く。一枚でも多く渡すために、ありったけの力をふりしぼる。表情 一つ変えず、黙黙と自身の仕事をする。キム・エス氏が渡すチラシは紙ではな く切実な心が含まれているようだ。撮影をしながら追いかけていると度々レン ズが曇る。 香港の放送と新聞に、イーランド労働者の香港闘争がどう載るのかわからない。 だがイーランドという、香港では見慣れない企業は、一般公募で苦しむことと 予想される。労働者を対話のパートナーとして見られない企業として世界的に 恥をかくか、さもなくば労働者との対話で発展の道に入るのか、ボールはイー ランドグループにある。 明日(5月5日)は国際金融センター前での記者会見を始め、「平和的だが、積極 的な闘争をする」と遠征闘争団は述べた。さまざまな宣伝戦と共にイーランド 香港上場幹事に反倫理企業イーランドの一般公募中止を要求する予定だ。 また、遠征闘争団は「香港にあるという三か所のイーランド事務室は、すべて 虚偽であることが把握された」とし、「ペーパーカンパニーのような不道徳な 陰謀を計画している」とし、これに対する対応作業も広げていくと述べた。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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