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韓国:サムスン-パノルリム交渉「謝罪、再発防止、補償」などで意見の違い
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サムスン-パノルリム交渉「謝罪、再発防止、補償」などで意見の違い

「パノルリム要求案の一部に言及もせず...すべての議題を真剣に議論しろ」

ユン・ジヨン記者 2014.06.26 14:58

パノルリム(半導体労働者の健康と人権守備隊)とサムスン電子が6月25日、 3次本交渉に突入し、 サムスン電子職業病問題解決に向けての本格的な議論が続いている。 パノルリムがサムスン職業病問題を掲げて戦いはじめてから7年目の成果だが、 今も双方には意見の違いが存在しており、今後の交渉は順調ではない展望だ。

パノルリムとサムスン電子は6月25日、午後2時からソウル市瑞草洞の弁護士会館で、 約3時間30分ほど3次交渉を行った。 この場で会社は謝罪と再発防止対策、補償に関する使用者側の立場を提示した。 当初、パノルリムは昨年12月の要求案で、 △安全保健管理の責任、 △労災補償の妨害、 △被害者家族と活動家への暴行、および告訴、告発などに対して 謝罪するよう要求した。

これに対して会社側は26日の交渉で 「代表理事とイ・イニョン社長がすでに公開で謝罪した」とし 「早く補償など次の段階の議論に行こう」と言ったという。 だがパノルリムが提示した問題についての具体的な謝罪は行われておらず、 パノルリムは謝罪内容を補完すべきだという立場だ。

再発防止対策に関しても会社側は 「独立性と専門性を持つ機関を通じて診断を実施し、その診断結果によって再発防止対策を用意しよう」と提案した。 しかしパノルリムは、総合診断の目的が「問題の解決」だとすれば、 「再発防止対策」は問題予防の次元だとして根本的な対策を要求している。

パノルリムはこれまでの要求案で △化学物質などに対する情報公開と知る権利の保障、 △化学物質安全保健委員会の設置、 △安全保健管理に対する総合診断と監査、 △労働者の実質的な参加権の保障を掲げている。

補償問題にも意見の差がある。 サムスン電子側はこの日の交渉で 「直ちに交渉に参加する8人についての補償を議論し、 その他の関係者は公信力ある専門機構の補償委員会を設置して議論しよう」と要求した。 しかしパノルリムは補償の対象を交渉団の8人に限らず、 労災申請者全員に拡大し、 その他の被害者の補償は退職者ガン支援制度の改善により行われるべきだという立場だ。

被害家族と活動家への使用者側の告訴、告発取り下げの問題も解決されていない。 使用者側は5月28日の2次交渉で告訴・告発の取り下げを約束したが、 合計12人のうち交渉に参加している4人についてのみ告訴を取り下げたため反発をかった。

パノルリムは3次交渉に対する立場を発表し 「パノルリムの各要求に対し、サムスンの具体的な立場を聞けると期待していた。 しかしサムスンが準備してきた立場は、5月14日に権五鉉(クォン・オヒョン)代表理事が公開で発表した内容とほとんど違わなかった」とし 「要求の一部の内容はまったく言及もないなど、 全体としてサムスン側交渉団はパノルリムの要求を真剣に検討したようには見えない」と指摘した。

続いて 「サムスン側は何度も補償問題を最優先で議論しようと言っているが、 交渉に参加する被害家族の立場としては『謝罪』、『補償』、『再発防止対策』のうち、 あまり緊急ではないとか、あまり重要ではないものはない」とし 「すべての議題を真剣に議論しなければ、結果として交渉はさらに長引く」と警告した。

なお双方の交渉団は以後、約2週間の間隔で交渉を行うこととし、 交渉が終るたびに主要な結果を文書に残すことにした。 またすべての交渉が終われば合意内容を集め、最終合意書を作成する計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-06-27 05:36:40 / Last modified on 2014-06-27 05:36:42 Copyright: Default

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