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韓国:サムスン電子サービス労組支会長など3人にも拘束令状
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警察、サムスン電子サービス労組支会長など3人にも拘束令状を申請

「労組の闘争を静める意図」...金属労組は今月末に拡大幹部上京闘争

ユン・ジヨン記者 2014.05.21 20:49

警察は5月21日、サムスン電子サービス支会のウィ・ヨンイル支会長など3人の拘束令状を申請した。 警察は一日前の20日にも、労組主席副支会長など幹部と活動家3人に拘束令状を申請している。

労組は、 警察と検察がサムスン電子サービス労組の指導部を狙い撃ちにした弾圧をしているとし、反発している。

警察、ウィ・ヨンイル支会長など3人にも拘束令状申請…「狙い撃ち弾圧」と反発

5月19日、瑞草洞サムスン電子本館前に上京した850余人のサムスン電子サービス支会の労働者たちは、 ヨム・ホソク烈士死亡事件の責任をサムスンに問い、建物への進入を試みた。 この過程で警察は、ウィ・ヨンイル支会長など5人を連行した。 労組によれば、金川警察署は5月21日、ウィ支会長など3人の幹部と組合員に一般交通妨害罪および集示法違反などの容疑で拘束令状を申請した。

警察は5月20日にもラ・ドゥシク主席副支会長、イ・ジョング富川センター分会長の労組幹部2人と、 韓国非正規労働センターのキム・ナムス編集部長、合計3人に対し、 葬儀など妨害と特殊公務執行妨害罪を適用し、拘束令状を申請した。 ラ・ドゥシク主席副支会長などは5月19日、 ソウル医療院江南分院葬儀場で警察のヨム・ホソク烈士遺体奪取を阻止したため連行された。

裁判所は5月21日午後3時、 ラ・ドゥシク首席など3人に対する令状実質審査を行った。 ウィ・ヨンイル支会長など、今日拘束令状が請求された3人は、5月22日午後3時に令状実質審査が開かれる。 労組は現在、ウィ・ヨンイル支会長など3人の拘束を防ぐため、嘆願書を組織している。

[出処:チャムセサン資料写真]

警察が二日間で労組幹部と活動家6人の拘束令状を申請したことで、 労組の闘争を静めるために指導部を標的捜査しているのではないかという反発も起きている。

サムスン電子サービス支会中央争議対策委員会のユン・ウクトン委員長は 「警察の労組指導部狙い撃ち弾圧であるのは確実だ。 李健煕(イ・ゴニ)会長死亡説など、複合的な問題が起きている状況で、 サムスン電子サービスの闘争を早く静めようとする意図」とし 「警察の葬儀侵奪の過程から、サムスン電子本館前などで労組幹部を標的連行しろという上層部線の指示があったのだろう」と説明した。

サムスン電子サービス支会のホン・ミョンギョ教育宣伝委員も 「サムスン電子サービスの労働者たちがストライキの後、ソウルで上京した状況で、 政府や警察としては労働者の闘争がセウォル号情勢と結びつくことを防ぐために、 無理に過度な指導部拘束を強行しているのだろう」とし 「だが支会は、セウォル号惨事の集会参加などの現情勢での闘争と結合し、 戦いを続けていく」と説明した。

「仲間の骨壷も守れなかった...勝利する日、堂々と弔問に行く」
金属労組、24日に警察庁前で決意大会...今月末に拡大幹部上京闘争

なおサムスン電子サービス支会の組合員約1000人が5月22日午後4時、 瑞草洞のサムスン電子本館前で決意大会を開き、 警察によるヨム・ホソク烈士の遺体と骨壷の奪取を糾弾した。

ヨム・テウォン梁山分会代議員は 「破廉恥なサムスンが遺族を焼いて、ヨム・ホソク同志の遺体を奪った。 火葬した骨壷まで持っていった」とし 「今でもわれわれはヨム・ホソク同志の骨壷を探している。 必ず探し出して、ホソクの遺言を守る。 彼らと戦って、勝利するその日、皆で一緒に弔問に行く」と声を高めた。

イ・ドンソク南部分会代議員も「ヨム・ホソク同志の遺骨を探そうとして、 釜山・慶南のすべての葬儀場と病院を徹夜で歩き回った。 だが誰も知らないうちにこっそり仲間の遺体が焼かれた。 遺体は火葬場にあって、遺族は病院で弔問客を受けている葬儀を見たことがあるか」と鬱憤を放った。

続いて「結局、われわれはヨム・ホソク同志の遺骨も守れなかった。 われわれはハヌル公園にヨム・ホソク同志の遺骨があるとしても、弔問はしないことにしようと約束した。 サムスンとの闘争で勝利した後、堂々と仲間を弔問しようと決めた」と明らかにした。

警察による労組幹部の狙い撃ち弾圧を糾弾する声も高かった。 パク・ソンヨン統営分会長は 「警察が職場の同僚の葬儀に来た人々を踏みにじって連行するなど、話になるか」とし 「連行された仲間たちがまだ解放されていない。 単に警察の盾を防いだだけなのに、幹部だという理由だけで拘束令状を申請した」と批判した。

サムスン電子サービス支会のソウル上京闘争が三日目になるが、 金属労組も今週末を基点に闘争を拡大していく計画だ。 金属労組は中央執行委員会で、5月24日午後2時、警察庁の前で拡大幹部以上が参加する金属決意大会を開くことを決めた。

決意大会の後にはソウル市光化門清渓広場で開かれるセウォル号惨事真相究明要求10万キャンドルに合流する。 30日から31日には、金属労組拡大幹部全面ストとソウル上京闘争が続く。 22日にはサムスン電子サービス地域センターを拠点として地域別の抗議集会が開かれる予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-05-23 10:00:03 / Last modified on 2014-05-23 10:00:03 Copyright: Default

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