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韓国:市民千人がサムスン本館を包囲… 「労働者殺人止めろ」
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市民千人がサムスン本館を包囲… 「労働者殺人止めろ」

ムン・ソンミョン、ウォンジン労働者労災死亡30周年、パノルリム座り込み1千日を迎えてサムスン包囲

パク・タソル記者 2018.07.04 22:22

7月14日午後8時40分、 市民約1000人が互いに手を握ってサムスン本館を取り囲んだ。 サムスン瑞草社屋を包囲した彼らは、サムスンに労働者殺人を止めろと要求した。

「サムスン包囲の日」と命名されたこの日、 労働者と市民が企業を代表するサムスン本館前に集まり、 職業病で死んだ労働者を追慕する一方、 企業と政府に労災の責任と再発防止対策を要求した。 1部の追悼式と2部の文化祭、3部のサムスン包囲行動から構成されたこの日のプログラムは、 ムン・ソンミョン-ウォンジン労働者の労災死亡30周年追慕組織委員会、 民衆共同行動、パノルリムが主管した。

労働者が産業現場でわけも分からないまま病気にかかって死に、 やっと労災を認められた過去は、30年経った現在も何も違わない。 7月2日、パノルリムは職業病問題解決を要求してサムスン瑞草タウンで座り込み行ってからちょうど1000日を迎えた。 15歳の少年ムン・ソンミョン君が水銀中毒で死に、 915人の二酸化炭素中毒および231人の死亡者を出したウォンジンレーヨン職業病が世の中に知らされてから30年になる日でもあった。

サムスン半導体で働いて白血病にかかり死亡した故ファン・ユミ氏のお父さん、 ファン・サンギ氏が舞台に上がってサムスンと政府を糾弾した。 ファン氏は「労働者たちは各種の化学薬品により死んいるのに、 企業は30年前も今も処罰されない。 政府は安全事故を起こした事業場に強力な処罰をして事故を減らさなければならない」と強調した。 続いて「サムスンはパノルリムと対話して、今からでも化学薬品で患者を作っているこの問題を解決しなければならない」とし、 サムスンの李在鎔(イ・ジェヨン)はこの問題を解かなければまともなオーナー生活ができない」と警告した。

サムスンLCD工場で脳腫瘍にかかったハン・ヘギョン氏は、サムスン職業病被害の当事者だ。 ハン氏は退社後に脳腫瘍と判定され、手術で死の峠も越したが、後遺症が残った。 ハン氏は「サムスンは今まで一度も謝罪したことがない。 座り込み1000日の間もびくともしなかった」とし 「なぜ安全教育さえさせなかったのか、ぜひサムスンの謝罪を受けたい」と話した。

この席には故ムン・ソンミョン君の遺族も参加した。 ムン・グンミョン氏は「4か月以上、職業病を認めさせるために戦った時を思い出す。 周辺の人たちの助けで労災は認められたが、弟は結局苦しみながら死んだ」とし 「江南という所には初めて来たが、 あの豪勢なサムスンという会社が職業病を認めないのだからとても心苦しい。 サムスンで労災になった人たちが早く職業病を認められて、 早急に快癒することを願う」と明らかにした。

源進レーヨン闘争の先頭に立った韓国進歩連帯の朴錫運(パク・ソグン)代表もマイクを持った。 朴代表は「OECD国家の中で圧倒的1位を記録する労災死亡率を1/4に減らそう」と声を高めた。 韓国の労災死亡率はOECD平均の3倍水準で、毎年2400余人が労災で死亡する。 朴代表は「キャンドル政府と言っても、財閥の苦情受付でもしているかのような状況で、 普通の覚悟と努力では労災死亡率を下げるのは難しい」とし 「キャンドル市民が朴槿恵(パク・クネ)一党を追い出したように、 各界各層が動いて政策を変えさせるように努力しなければならない」と強調した。

民衆共同行動財閥特別委のユン・テックン民主労総副委員長は、財閥体制を打破しなければと主張した。 ユン副委員長は「罪を犯せば大統領も拘束されるのに、 15年間不法派遣を犯した鄭夢九(チョン・モング)と国政壟断の主犯の李在鎔(イ・ジェヨン)は現在どこにいるのか」とし 「文在寅政府の経済民主化の出発点は、 彼らを拘束することから出発しなければならない」と話した。 続いて「今年、30大企業の金庫には880兆を越える社内留保金が蓄積されているが、 最低賃金1万ウォンの議論で国家の経済が揺らぐと大げさなことを言っている」とし 「世界最長の労働時間にして社会の二極化を深めた主犯は財閥」だと指摘した。

1部の追悼式と2部の文化祭を終えた労働者、市民は、サムスン社屋を回ってサムスンを圧迫した。 △サムスン職業病被害者に対策を約束した文在寅政府の約束履行、 △労働者の知る権利、参加する権利、危険な仕事を拒否する権利保障、 △サムスンで労組をする権利保障、 △サムスンから被害を受けた労働者救済、 △李在鎔拘束と財閥体制解体を共に叫んだ。

一方、民主労総は労災追放のための7大主要課題を全面化して、 労災死亡労働者追慕造形物造成、 労働者健康権争奪、財閥改革のための闘争の先頭に立つと明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-07-15 12:23:56 / Last modified on 2018-07-15 12:37:29 Copyright: Default

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