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韓国:サムスン電子社屋、警察とサムスン電子サービス支会が対峙
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サムスン電子社屋、警察とサムスン電子サービス支会が対峙

チェ・ジョンボム烈士遺族テントもなく野宿座り込み...小競合い続く

チョン・ジェウン記者 2013.12.03 19:01

サムスン電子サービスのサービスマン、チェ・ジョンボム烈士が死亡して33日間葬儀を行えずにいる中で、遺族と全国金属労組サムスン電子サービス支会など約60人が12月3日午後3時、ソウル市瑞草洞のサムスン電子社屋前で野宿座り込みに突入した。

彼らはサムスン電子サービス本社がチェ・ジョンボム烈士の死について謝罪し、 遺族と労組の要求を受け入れろと主張した。

[出処:メディア忠清]

[出処:メディア忠清]

だがサムスン電子所属の警備隊員と瑞草警察側は、申告された集会場所での 野宿座り込みにもかかわらず、集会物品を奪取したり労組側車両進入を防ぎ、 双方の小競合いが続いている。

サムスン電子の警備隊員は、午後2時30分頃から敷物、宣伝物、横断幕などを 積んだ労組の車両を取り巻いて野宿座込場での車両進入を防ぎ始めた。

秩序維持のために配置された瑞草警察は、警備隊員と共に車両進入を阻止して 「国民のための警察がサムスンのための警備隊に転落した」と批判を受けた。

警察はサムスン電子の警備隊員がいなくなっても労組側車両の進入を阻止し続 けた。午後3時頃、チェ・ジョンボム烈士の夫人イ・ミヒ氏と次兄チェ・ジョンホ 氏など、遺族が乗っている車両も阻止した。

また警察は午後3時30分頃、労組が野宿座り込みのために地面に敷いていた集会 物品の敷物を奇襲的に奪取した。サムスン電子社屋の前にはこのような状況が 繰り返され、野宿座り込み参加者と警察間の対峙が続いている。

[出処:メディア忠清]

[出処:サムスン電子]

パク・ユスン金属労組局長は「結局、サムスン電子本社前にきてしまった。 サムスン電子サービスが名ばかり社長の下請企業社長にすべての責任を転嫁 しているからだ」とし「警察はどういう権利があってデモ用品を奪い、申告 された集会を妨害するのか」と声を高めた。

民主弁護士会のクォン・ヨングク弁護士は「警察が秩序維持だけすれば良いのに 不必要に野宿座り込み参加者を刺激している」とし「警察は今すぐすべての 集会妨害行動を中断する」と叱り飛ばした。

[出処:メディア忠清]

[出処:メディア忠清]

[出処:メディア忠清]

サムスン電子サービス支会のウィ・ヨンイル支会長は、「サムスン電子製品を 修理していたサービスマンがサムスンの労組弾圧で死んだ。だがサムスン電子 は故人に対して『私たちとは無関係な人』だと言う」とし「ではサムスン電子 はなぜ、これまで無関係の人にずっと製品修理の仕事をさせたのか」と皮肉った。

サムスン電子サービスは金属労組の3回にわたる労使交渉要請をすべて拒否した。 交渉に参加した当事者は、故人と勤労関係にあった協力社サムスンTSP(株)だとし、 サムスン電子サービス本社には責任がないと主張している。

労組と対策委は、△チェ・ジョンボム烈士への公開謝罪と責任者処罰、△標的 監査と労働組合に対する差別待遇など労組弾圧中断および再発防止、△1件当たり の手数料制度の廃止と月給制導入、生活賃金保障方法、△チェ・ジョンボム烈士の 名誉回復と補償を要求している。

これに関連して、チェ・ジョンボム烈士遺族とサムスン電子サービスの故チェ・ ジョンボム烈士対策委員会代表団がこの日、サムスン電子サービスに面談を要請 したが、警察が防ぎ、双方の間での小競合をしただけだった。

[出処:メディア忠清]

[出処:メディア忠清]

クォン・ヨングク弁護士は「サムスン電子サービスが責任を回避して、遺族が 真冬にぶるぶる震えながらテント一つなく座り込みをしているのに警察はサム スンを守る。サムスンが何が恐ろしくて解決しようとしないのか」としながら 「サムスン電子サービスは今すぐ遺族の前に謝罪して労使交渉に出てくるべきだ。 そして警察は合法的な座り込みを保障しろ」と主張した。

付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。 この記事はメディア忠清にも掲載されます。 チャムセサンは筆者が自分で書いた文章の同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-12-04 21:25:18 / Last modified on 2013-12-04 21:25:19 Copyright: Default

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