韓国:サムスン、LGなどの電子産業労働者19人が集団労災申請 | |
[MenuOn] Home | ニュース | イベント | ビデオ | キャンペーン | 韓国 | コラム | About | Help [login ] | |
サムスン、LGなどの電子産業労働者19人が集団労災申請白血病、リンパ腫、脳腫瘍、乳ガンなどを発病...このうち4人は死亡
ユン・ジヨン記者 2014.10.28 13:38
サムスン半導体とLGディスプレーなどで働いてきた電子産業労働者19人が集団で労災申請を行った。 これまで電子産業労働者たちが提起した集団労災申請で最大の規模だ。 労災申請をした被害者らは、事業場で毒性化学物質と放射線などに露出し、白血病とリンパ腫などの血液ガンと脳腫瘍、乳ガン、甲状腺ガンなどの病気にかかったという。 半導体労働者の健康と権利を守る会(パノルリム)は10月28日午前11時、 永登浦勤労福祉公団の前で記者会見を行って 半導体など電子産業の労働者19人に対する集団労災を申請すると発表した。 パノルリムは2007年6月から今年の1月まで合計7回にわたり集団労災申請を提起した。 この日の8回目の集団労災申請には合計19人の被害者が参加した。 現在まで、計63人の電子産業労働者が労災を申請したが、このうち勤労福祉公団が労災を承認した例は3件しかない。 公団が不承認処分をした後、裁判所で労働災害を認められた例も3件存在する。 この日、集団で労災を申請した19人の労働者のうち15人は、 サムスン半導体とLCD、無線事業部、電気などのサムソン系列社の労働者だ。 LGディスプレーの労働者2人とソウル半導体、ハイニックス半導体の労働者も1人ずつが参加した。 彼らのうち8人が白血病、リンパ腫などの血液ガン系統の病気にかかり、このほかの被害者も脳腫瘍、乳ガン、甲状腺ガン、骨肉腫、ルプス、全身性硬化症など、多様な希少病に苦しんでいる。 労災申請者19人のうち4人はすでに死亡した。 LGディスプレー坡州工場で露光装備のセットアップなどの業務を担当し、 2012年4月に脳腫瘍で死亡した故シム・ギュソク(死亡当時32歳)氏は、闘病中に直接労災申請をしたことがある。 だが勤労福祉公団は疫学調査も依頼せず、書類調査だけで労災不承認処分をした。 故シム・ギュソク氏の母親は公団の決定を不服として、労災再申請をすることにした。 故シム・ギュソク氏のお母さんパク・チョンスン氏は 「息子は小さい時から半導体の電子製品を作る人になりたいといっていた。 私も半導体工場は良いところだと思った。 だが後で病気にかかってみると、1年に100日以上徹夜勤務をして毒性化学物質に露出していた。 一日16時間から20時間以上働いた」とし 「後で半導体工場が危険なところだということを知った。 先進国では人を殺す屠殺場と表現する。 韓国だけがまだ半導体工場は良いところだと思っている」と鬱憤を晴らした。 続いて「息子の死で一つの家庭が壊れた。 3年間闘病生活をして途方もない医療費により、後になって『私が死ねばお母さんお父さんが楽になる』と自暴自棄になっていた。 祖父母は孫が危篤だという声を聞いて心労の中で亡くなった。 おじいさんの葬儀の日、息子もあの世の中に行きたいといった」とし 「労災が認められないので医療費がとても苦しかった。 病気にかかったのもくやしいのに、労災も認定されないなんてひどい。 病気にかかった息子は毎日泣き疲れ、鬱病になって自殺でもするのではないかと思って毎日付き添っていた。 とてもくやしい、他の人たちも労災を認めてもらい、治療ぐらいは安心して受けられるようにしなければならない」と嗚咽した。 サムスン電機でも今年になって2人の労働者が死亡した。 6月24日、サムスン電機のエンジニア、故チャン・ドンヒ氏が急性白血病で死亡し、 10月2日にもサムスン電機の労働者、チェ某氏が急性骨髄性白血病で死亡した。 死亡したチェ氏の妻は手紙で 「夫は水原のサムスン電機に入社した後、基板とコンデンサーを製造する部署で十年間、あらゆる有害な薬品に接触して働き、 鳥致院事業場への発令を受けて10年間、主に設備の検修、発注、検討、セットアップの仕事をした。 自動露光機という設備を設置するために一台当り3〜6か月、クリーンルームで平均6時間以上働いた。 よく徹夜作業もして、ストレスも多かった」とし 「こうして自分を崖っぷちに追いやった会社に復職したいという一念で、 3年という時間を死ぬ程苦しい瞬間を過ごしながら苦痛の中で死んでいった夫の短い人生にどんな補償を受ければいいのか」と吐露した。 この他にもサムスン電子半導体の温陽工場で約28年間、設備エンジニアとして働き、 急性リンパ腺白血病を発病して今年の8月1日に死亡した 故イ・ボム(死亡当時46歳)氏の遺族も今回の労災申請に参加した。 パノルリム常任活動家のイ・ジョンナン労務士は 「集団労災申請をするまでの過程が険しかった。 相変らずサムスンは労災承認による労災補償金ではなく、会社の慰労金の方がいいのではないかと言って労災申請を妨害している」とし 「だがたった1人から始まった労災申請が62人になった。 もっと多くの労働者が正当に労災認定を受ける契機になればうれしい」と明らかにした。 続いて「サムスン電機で白血病により死亡した労働者は、今年だけでもう2人目だ。 政府はサムスン電機への徹底した疫学調査を実施して、どんな有害要因が労働者たちを死に追いやっているのかを明らかにしなければならない」とし 「また勤労福祉公団は、迅速に被害者の労災を承認しなければならない。 すでにわかった半導体産業の白血病問題は、これ以上の疫学調査をせず労災を承認してほしい。 その他の事業場には疫学調査を実施すると同時に、各種の情況資料などで労災を承認してほしい。 これ以上、時間をかけてはならない」と声を高めた。 なおパノルリムはこの日の記者会見で 「今からでも政府は半導体、LCD、PCBなど電子産業労働者の労働災害問題に対し、 迅速な補償と徹底した予防のために最善の努力をつくさなければならない」とし 「今日、申請する19人全員の迅速な労災認定を要求する」と明らかにした。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2014-10-29 03:44:01 / Last modified on 2014-10-29 03:44:02 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |