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韓国:検察、サムスン電子サービス労組幹部を拘束起訴
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検察、サムスン電子サービス労組幹部を「葬儀妨害」等で拘束起訴

労組、「私的な葬儀手続きに介入した警察の責任」...釈放を要求

チョン・ジェウン記者 2014.06.17 11:16

検察が金属労組サムスン電子サービス支会幹部のウィ・ヨンイル支会長と ラ・ドゥソク主席副支会長を拘束起訴し、議論が予想される。

ソウル中央地検公安2部(キム・ビョンヒョン部長検事)は、 特殊公務執行妨害および集会および示威に関する法律違反(集会参加者の遵守事項違反)等の容疑で ウィ・ヨンイル支会長を拘束起訴したと6月16日に明らかにした。

検察はまた同日、労組のヨム・ホソク梁山分会長の遺体運柩を妨害した容疑(葬儀妨害など)で ラ・ドゥソク主席副支会長を葬儀妨害および特殊公務執行妨害の容疑で拘束起訴したと明らかにした。

サムスン電子サービス支会のオ・ギヒョン総務委員は 「葬儀を妨害したのは労組幹部ではなく警察だ」とし 「ウィ・ヨンイル支会長とラ・ドゥソク主席副支会長を今すぐ釈放しろ」と要求した。

ラ・ドゥソク主席副支会長は5月18日、 ソウル医療院江南分院葬儀場で警察のヨム・ホソク烈士遺体強制の引き渡しを妨害したという容疑を受けている。 ヨム・ホソク梁山分会長は「支会が勝利するその日に火葬して撒いて下さい」という遺書を残し、5月17日に遺体で発見された。

当時、第三者の警察は、ヨム分会長の葬儀手続きに関して遺族、労組など当事者間の合意がない状況で、 父親が遺体引渡を要請したとことを理由に300人ほどの兵力を緊急投入し、 私的な葬儀手続きに介入したことで批判された。

[出処:メディア忠清資料写真]

労組と社会団体などはこれに関連して 「警察が警察官職務執行法違反、職権乱用、不法逮捕・監禁、集会妨害、葬儀妨害の罪を犯した」とし 「警察の深刻な不法、廃倫行為は必ず真相究明されなければならず、 責任者は厳重に問責しろ」と主張してきた。

特に共同相続人の間で祭事の主催者を決める時、まず協議して決めるが、 警察は当事者の協議も終わらない状況で父親の通報だけで私的な葬儀手続きに介入し、 批判された。

また5月19日、ソウル市瑞草洞のサムスン電子本館前で、 労組がヨム分会長の「遺体奪取」に抗議する集会を開くと、 警察は特殊公務執行妨害などでウィ・ヨンイル支会長に拘束令状を申請した。

民主弁護士会のリュ・ハギョン弁護士は検察の起訴決定について 「とても残念だ」とし 「通常の拘束理由にもならない。 正当な公務執行をしたわけでもないのに、無理に特殊公務執行妨害で拘束起訴したのは普通ではない行為だ」と指摘した。

リュ・ハギョン弁護士は 「検察が慣例と法律に反して不法な公務執行を行い、 検警とも不法逮捕、職権乱用、不法公務執行などでサムスンを保護している」と主張した。

なおサムスン電子サービス支会は今年の4月に会社側との賃金団体協議交渉決裂にからみ、 ヨム・ホソク梁山分会長が自決したことで、 5月19日からサムスン電子本館前で野宿座り込みをするなどで全面ストを続けている。

付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。この記事はメディア忠清にも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-06-18 21:36:46 / Last modified on 2014-06-18 21:36:47 Copyright: Default

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