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韓国:サムスン電子サービス全面スト2週間目、労組また上京闘争
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サムスン電子サービス全面スト1週間を超え、サムスン解決意志あるか

ストライキ2週間目、労組また上京闘争...水面下の接触中断状況は「原点」

ユン・ジヨン記者 2014.05.27 12:04

サムスン電子サービス労組の全面ストとソウル上京闘争が1週間を超え、 長期化の兆しが見えている。 ヨム・ホソク烈士問題と労組-経済人総連間の交渉紛糾の問題が解決しておらず、 労使双方の対立局面も続いている。

サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長の経営権継承問題を前にして、 サムスンとしてはサムスン電子サービスのストライキ事態を早く解決したいという負担がある。 最近、サムスン白血病問題に対するサムスン電子の謝罪と対策の動きも、 経営権継承の過程で社会的な雑音を最小にしようという意図と読める。

一部では近い将来、サムスンがサムスン電子サービス問題を解決せざるを得ないという展望を出している。 実際に最近、サムスン電子サービスは偽装廃業議論を起こした一部センターの開業を準備しており、 協力企業の社長を中心として水面下で労組との接触も試みられた。 だがサムスン電子サービスの問題は、白血病問題とは違い、 サムスンが無労組経営を放棄するかどうかがかかる複合的な問題なので、 相変らず問題解決の困難は存在する。

[出処:チャムセサン資料写真]

先週末、労使が水底接触したが...ストライキ2週目の状況は「原点」
使用者側は偽装廃業問題のセンターで「協力業者募集広告」

金属労組サムスン電子サービス支会は5月26日午後2時30分、 ソウル市瑞草洞のサムスン電子本館前で「全面ストライキ勝利決意大会」を開いた。 この日は労組組合員約千人がサムスン電子本館前に上京し、全面ストから1週間になる日だ。

サムスン電子サービス労使は先週末、事態解決のための水面下の接触を試みたが、 意見の相違を狭められず交渉を再開できなかった。 これでサムスン電子サービスのストライキ事態は2週目に入り、 また原点に戻った。労組も26日からまた瑞草洞サムスン電子本館前での野宿闘争に突入した。

なお使用者側はストライキ5日間をむかえた5月23日、労組側に交渉再開を要求した。 労組は会議を経て、先週末に使用者側と水面下での接触を試みた。 だが使用者側がサムスン電子本館前に設置したヨム・ホソク烈士焼香所などを問題にし、 また実務交渉が暫定中断した。

労組中央争対委の関係者は 「労使間で水面下の接触があったが、瑞草洞サムスン本館前の焼香所をめぐる攻防があり、 結局交渉が開かれなかった」とし 「新しい局面が開かれなかったため、労組としては2次上京闘争に突入することになった」と説明した。

現在のところは実務交渉さえ中断されている状態だが、 近い将来、また会社側が交渉再開を要求すると見る視角も存在する。 またサムスン電子サービスが偽装廃業議論に苦しんだ一部のセンターを開業する動きも見せており、 会社としても一定部分、問題解決のために動くのではないかという観測もある。

廃業した釜山、海雲台と忠南、牙山、京畿利川センターは、労組活動が最も活発だった圏域に当たるため、 事実上、労組弾圧のため「手本」ではないかという議論が提起されていた。 だがサムスン電子サービスは5月16日から20日まで、偽装廃業の議論に包まれた釜山海雲台と忠南牙山センターを対象に協力業者の募集広告を出した。

サムスン電子サービス使用者側の関係者は 「顧客の立場としては製品修理業務が行われないという問題があり、 協力業者募集広告が出されたのだろう」と説明した。 続いて「私たちが(ストライキ問題に関して)介入はできない」が、 「元請としてできる方法はすべてしている」と説明した。

これに関し、金属労組の核心幹部は「現状況で釜山海雲台と牙山センターがまたオープンするとなれば、雇用が継承されるのではないかと展望している。 労組も偽装廃業撤回と雇用保障なしで賃金団体協議と烈士闘争は終わらせられないという立場」と説明した。 だが廃業した業者がまた開業しても、組合員の雇用継承がない可能性もある。 利川センターの場合、廃業後またオープンしたが、利川センターに所属していた組合員は雇用から全員除かれた。

偽装廃業問題の解決は、労組-経済人総連間の交渉で最大の争点になった三つの事案の一つだった。 だが廃業問題が解決しても、残りの賃金の部分と労組活動保障の問題に合意できなければ、 ストライキ事態解決は見通しが暗くなる。 サムスン電子側が李在鎔副会長を中心とする経営権継承問題のためにストライキ事態に負担を感じているとしても、 無労組経営を固守してきた使用者側が労組のストライキ問題を積極的に解決するかどうかもまだ未知数だ。

金属労組の幹部は「現在、労使が強対強の対立を続けている面があるが、 サムスンがこの問題を協議で解決するべきだという雰囲気がある」と説明した。

続いて「ただしサムスン半導体白血病問題は謝罪と補償合意などで終わらせられる問題だが、 労組の問題はサムスンとしても異なる視点から見るほかはない」とし 「労組は今後もずっと生きて動く組織なので、 サムスンが労組認定と問題解決に積極的に動くかどうかはわからない」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-05-27 21:57:53 / Last modified on 2014-05-27 21:57:53 Copyright: Default

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