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韓国:チェ・ジョンボムを抱いてサムスンの心臓部へ
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「チェ・ジョンボムを抱いてサムスンの心臓部へ...見てるか?」

全泰壹、イ・ヘナム、イ・ヒョンジュン、サムスン電子のチェ・ジョンボム烈士と会う

チョン・ジェウン記者 2013.11.14 01:43

サムスン電子サービスの前で労働界の烈士の名前が一人一人呼ばれた。忠南地域の労働界は、11月13日午後6時30分、サムスン電子サービス天安トジョンセンター(天安センター)に集まって全泰壹烈士とセウォン・テックのイ・ヘナム、イ・ヒョンジュン烈士、そして「全泰壹にはなれないが全泰壹のように」生きようとしたサムスン電子サービス技師のチェ・ジョンボム烈士を追慕する集まりを持った。労働者たちは、追慕祭の最後に「労働解放」の文字にキャンドルを並べ、肩を組んですぐにその場を離れることができなかった。

今年の11月13日は、平和市場縫製労働者の全泰壹烈士が「勤労基準法を遵守しろ」 として焼身して43年になる。同日午前、京畿道南揚州市の磨石牡丹公園で 開かれた全泰壹烈士43周忌追悼式で、遺族と労働界、司会者は2013年の全泰壹精神を 再確認した。

また、13日はサムスン電子サービス技師だったチェ・ジョンボム烈士が「腹が へって暮らせない」として自決してから14日目の日だ。烈士の遺体はまだ天安 医療院の葬儀場に安置されており、葬儀場の外には「サムスン電子の殺人」を 主張する多くの横断幕がかかっている。彼は10月31日に「これまでサムスン サービスに通ってとても苦しかったです。腹がへって暮らせず、みんなとても 苦しくて、そばで見ていても苦しかったです。それで私は全泰壹様のようには できませんが、私は選択しました。ぜひ役に立ててください」という文を残して 自ら命を絶った。

忠南地域の労働者たちにとって、11月はセウォン・テックのイ・ヘナム、イ・ ヒョンジュン烈士を賛える切ない月でもある。2013年の11月は、イ・ヘナム、 イ・ヒョンジュン烈士の10周忌だ。イ・ヒョンジュン烈士は金属労組忠南支部 セウォン・テック支会が2002年の154日ストライキの時、工場進入闘争の過程で 救社隊の暴力で頭蓋骨が陥没する重傷を負い、闘病の末に2003年8月26日、31歳 の短い命を終えた。

イ・ヘナム烈士は、セウォン・テック支会長でイ・ヒョンジュン烈士が運命と 葬儀闘争をしていた時、会社がイ・ヒョンジュン烈士の死を無視して労組弾圧 を止めなかったため、2003年10月23日に本社の大邱セウォン精工で労組弾圧の 中断と民主労組死守を叫んで焼身し、2003年11月17日に死亡した。

金属労組のチョン・ウォニョン忠南支部長は「イ・ヘナム、イ・ヒョンジュン 烈士は、私たちがつらい労働で苦しむたびに、自分を鞭打ってくれた」として 「背が高く責任感が強かったイ・ヘナム烈士の姿と10年前の忠南地域全面スト が生々しい」と話し始めた。続いて彼は「10年間の烈士闘争が過ぎ、これから 10年は現代車牙山工場社内下請労働者のパク・チョンシク烈士とサムスン電子 のチェ・ジョンボム烈士を胸に刻んで闘争しよう」と明らかにした。

チェ・ジョンボム烈士の同僚でサムスン電子サービス技師のチョン・ウヒョン 氏は自ら書いてきた文を朗読し、同僚への懐かしさを伝えた。チョン氏は「最 先鋒に立って明るく笑った君、金属労組歌を歌いながら、とても熱心だった君、 そんな君を抱いてサムスンの心臓部に立った」とし「君の実践に感謝しながら 生きて約束する。チェ・ジョンボム、愛している。ありがとう」と話した。

民主労総のチェ・マンジョン忠南本部長は「どんな難関があってもサムスンに 対するチェ・ジョンボム烈士の闘争で勝利しよう。苦しい時は烈士を考えて、 頑張ろう」とし「闘争の鉢巻きをまた縛り、私たちが望む新しい世の中に向かっ て走って行こう」と声を高めた。

一方この日の烈士追慕祭は、烈士を記憶する多くの文化人・文化団体が連帯し、 席を輝かせた。労働歌手のパク・チュン、ヨン・ヨンソク、イ・ヘギュ、チ・ ミンジュ氏と忠南地域の歌グループのオクセプル、天安市立芸術団支会の歌の 公演、シンパラムとキム・ガヨン氏の鎮魂巫と踊りの公演などが続いた。

チェ・ジョンボム烈士の同僚チョン・ウヒョン氏の手紙

今時間が明け方を越えて流れて流れているが
一文字も書けない。
白紙にペンを当てて、悩み、また悩んでいる。
私が何と書けば君の意を静かに伝えられるだろうか。

「サムスンサービスに通いながらとても苦しかったです。
腹がへって暮らせず、みんなとても苦しくて、そばで見ていても苦しかったです。
それで私は全泰壹様のようにはできませんが、私は選択しました。
ぜひ役に立ててください」

ジョンボム、
君たちを犠牲にする人生、実践する人生。
最先鋒に立って明るく笑う君
明るく笑いながら、胸が震えると話していた君
金属労組歌を覚え、とても熱心に歌った君
そんな君を抱いてサムスンの心臓部に立った。
見ているか? 笑っているか?
少し足りなくても、信じて明るく笑ってくれ。
ジョンボム、気持ちが重い。
働きながら、飯を食べながら、眠りながら
一日中、気持ちが重い。

広いあの空の一番高いところ、一番暖かいところに
送ってやって、働けたら。飯を食べられたら。
眠ることができたら、ありがたい。

ジョンボムに感謝しながら、いや君の実践に
感謝しながら生きていく、約束してみる。
チェ・ジョンボム、愛している。ありがとう。

付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。 この記事はメディア忠清にも掲載されます。 チャムセサンは筆者が自分で書いた文章の同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-11-15 09:55:19 / Last modified on 2013-11-15 09:55:19 Copyright: Default

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