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韓国:労組、安全保健法違反で代表理事、センター長を告発
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「バルコニーにしがみついても靴とスーツで働かなければならなかった」

サムスン電子サービス労組、安全保健法違反で代表理事、センター長を告発

チョン・ヨンギル記者 2014.04.02 18:08

サムスン電子サービス大邱漆谷センターで働くイム・ジョンホン氏は、これまでアパートのベランダでエアコン室外機を設置する時も、スーツとズボンに靴を履かなければならなかった。 会社が要求した制服だからだ。 そんな今年1月、10年以上働いている間、見ることもできなかった装備セットを受け取った。 なぜ突然支給したのだろうか。

労働組合に加入して知ったことの一つが、産業安全保健法だった。 法はバルコニーにしがみついてエアコン室外機を設置する時、安全装備を会社が支給するよう明示している。 それだけではなかった。 溶接作業にも支給すべき安全装備があった。 法が明示しているのに、これまで会社は一度も知らせなかった。

4月1日、サムスン電子サービス(株)安全保健法違反糾弾記者会見が開かれる大邱雇用労働庁の前で、 イム・ジョンホン氏は今年初めて受け取った装備を出して地面に投げ捨てた。

「バルコニーに上がっても、服装はスーツとズボンに靴だという。 靴を履いてエアコンの台に上がり、修理をしてきた。 ところが2014年1月には保護装具だと言って支給した。 見たこともない新しい製品だ。 そんな状況なのに、労働庁を何をしていたのか。 私たちが直接調査してきた。 この事実を見ても勤務の現場に一度も出てこなくていいのか」とイム・ジョンホン金属労組サムスン電子サービス支会漆谷センター分会長は叱り飛ばした。

[出処:ニュースミン]

サムスン電子サービス技師の劣悪な労働条件が伝えられ、金属労組、民主労総は3月25日にサムスン電子サービスセンターの労働安全保健法違反実態調査結果を発表し、 サムスン電子サービスのパク・サンボム代表理事と協力センター代表を告発した。

金属労組大邱支部も4月1日に記者会見を行って、 サムスン電子サービスの安全保健法違反を糾弾して労働者健康権保障を要求した。

金属労組大邱支部のチェ・ジャンシク支部長は 「サムスン電子サービスの労働者たちは、最低の法的保護もなかった。 危険な作業をしても、安全装備も受け取れなかった。 そんな状況なのに、労働庁は何の管理監督もしなかった」とし 「労働庁が安全保健特別管理監督を実施するなど、本来の役割を果たせ」と話した。

民主労総のイム・ソンヨル大邱本部長は 「今日、大邱労働庁は民主労総と約束した面談を一方的に延期通知した。 サムスン電子サービス関連の記者会見があるということが理由だった」とし 「労働庁が労働者への態度を変え、サムスンが法に違反した事実を徹底的に把握して、措置しなければならない」と話した。

労組は記者会見の直後、大邱雇用労働庁に対して、 パク・サンボム代表理事と漆谷センター、南大邱センター、東大邱センター長を告発し、特別勤労監督実施を要求した。

付記
チョン・ヨンギル記者はニュースミンの記者です。この記事はニュースミンにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-04-03 16:48:20 / Last modified on 2014-04-03 16:48:21 Copyright: Default

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