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裁判所、サムスン半導体白血病死亡労働者にまた「労災認定」

ソウル行政法院、故キム・ギョンミ氏の労災認定判決、「有害化学物質に持続的露出」

ユン・ジヨン記者 2013.10.18 18:01

裁判所がサムスン半導体工場で働いて白血病で死亡した労働者に対し、再び労災認定の判決を下した。

ソウル行政法院第1裁判所は10月18日午後2時、サムスン電子半導体工場白血病死亡労働者の故キム・ギョンミ氏の遺族が、勤労福祉公団を相手に提起した「遺族給与敷地級処分取り消し訴訟」の判決で原告勝訴の判決を下した。

半導体労働者の健康と権利を守る会(パノルリム)のイ・ジョンナン労務士は、 「裁判所は故キム・ギョンミ氏がサムスン電子半導体器興工場で働き、各種の 有害化学物質に継続的に露出したことが白血病の発病と因果関係があるとし、 労災を認めた」と明らかにした。

裁判所は判決文で「キム氏が働いていた間に白血病の発ガン物質を含む各種の 有害化学物質に継続的に露出し、急性骨髄性白血病が発病したと推測判断する ことができる」とし、「急性骨髄性白血病とその業務の間に相当な因果関係が あると見られる」と明らかにした。

▲故キム・ギョンミ氏[出処:パノルリム]

裁判所がサムスン半導体白血病死亡労働者の作業環境に白血病の発病との因果 関係があると認めたのは今回で三回目だ。去る2011年6月、ソウル行政法院は、 サムスン電子半導体工場で働いて白血病で死亡したファン・ユミ氏とイ・スギョ ン氏の労災を認めた。

裁判所は当時、「各種の危険物質に継続的に露出し、発病の可能性を排除でき ない」とし「作業環境で有害物質と電離放射線に継続的に露出して発病したと 見られる」と明らかにした。

今回の判決を勝ち取った故キム・ギョンミ氏は故ファン・ユミ氏と同じ工場で 同じような作業をして白血病になった。彼らはすべてサムスン半導体器興工場 で働いていた、故ファン・ユミ氏は3ラインで、故キム・ギョンミ氏は2ライン で作業をしていた。

今回の判決は、故ファン・ユミ氏と故イ・スギョン氏、故ファン・ミヌン氏、 キム・ウンギョン氏、ソン・チャンホ氏など、現在控訴審中の裁判にも影響を 与えるものと見られる。11月1日にはサムスン半導体脳腫瘍被害者ハン・ヘギョン 氏の1審の裁判結果も出てくる。

イ・ジョンナン労務士は「今回の判決は、控訴審の結果にも良い影響を与える と思う」とし「故ファン・ユミ氏と故キム・ギョンミ氏は、エッチング工程で ほとんど同じ業務を遂行し、業務環境も同じだったので、今回の判決も2011年 の判決を再確認したのと同じだ」と説明した。

一方、1980年生まれの故キム・ギョンミ氏は、高等学校を卒業した直後の1999 年にサムスン半導体器興工場に入社した。その後、2ラインのエッチング工程で オペレーター(生産職労働者)として働き、故ファン・ユミ氏と似た3ラインでも 派遣勤務をした。

2003年12月に退社したキム氏は2008年4月15日、ソウル牙山病院から急性骨髄性 白血病と判定され、坑癌治療を始めた。2009年10月まで二回の骨髄移植をしたが 失敗し、2009年11月24日、満29歳の年齢で死亡した。

故キム・ギョンミ氏の遺族は2010年5月、勤労福祉公団に労災遺族給与を申請し たものの、翌年に不承認処分を受けた。そのため今年2月、ソウル行政法院に 遺族給与不承認処分取消し訴訟を提起し、行政法院は故キム・ギョンミ氏の 遺族の訴えを認めた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-10-19 12:39:04 / Last modified on 2013-10-19 12:39:04 Copyright: Default

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