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サムスン『白血病』事件が映画に

映画〈もうひとつの家族〉、ソーシャル・ファンドで製作費用意

ペク・イルジャ記者 2012.11.02 11:10

サムスン半導体工場で働いて白血病で死亡した労働者の話を扱った映画(「もう ひとつの家族」)が作られる。

サムスン半導体で働いて白血病にかかり、2007年に21歳で命を終えたファン・ ユミ氏。彼女の死でサムスン半導体工場で起こっている労働者たちの恐ろしい 死が初めて世の中に知らされた。

ユミ氏だけでなく、同じ工場で働いていた労働者が白血病で死んでいることを 知ったファン・サンギ氏は、サムソン資本による娘の死の真実を知らせるため、 そして二度とこんな死が起きないようにするために戦い始めた。ファン・サンギ 氏の努力は『半導体労働者の健康と人権守備』発足の基礎になった。

映画「もうひとつの家族」でファン・サンギ氏役は、俳優パク・チョルミン氏 が、お母さん役は俳優ユン・ユソン氏が引き受けた、キム・テユン監督がメガ ホンを取る。

「この戦いの過程そのものが私にとって大きな感動でした。果たしてこの素材 を映画にできるだろうかと悩み、束草のファン・サンギ氏の所に行きました。 話をして、彼の生と思いに対し、頭が自ずと下がりました。ぜひこの話を映画 に作ろうと考えました。しかしどこも映画製作を止めました。誰がこの映画に 投資するか、そして誰がこの映画に出演するか、つまり映画製作は不可能だと いう予測だけでした。しかしこの映画はすでに作られています。ファン・サンギ 氏の思いに感動した優れた映画俳優とスタッフが支援に立ち上がり、何人かの 後援者も現れました。しかし絶対的な製作費が足りず、皆さんに助けを求める ことになりました。映画を見た多くの観客が、この問題について共に考え、 解決策を見出せればと思います。なぜなら苦しんだ人はまさに私たちの隣人で、 『もうひとつの家族』だからです」(キム・テユン監督)。

『もうひとつの家族』製作委員会は、11月1日、「2011年からシナリオの作業が 始まり、現在はキャスティングも終わっているが、投資家を見つけるのが難し く、市民の力を集めてクラウドファンディング(Crowd Funding)をすることに決 めた」と明らかにした。クラウドファンディングとは、多くの人が特定プロジェ クトに小額を寄付、後援する資金調達方式で、ソーシャルファンディングとも 呼ばれる。

募金初日の11月1日に集まった金額は900万ウォンを越え、順調な滑り出しを知 らせた。今回の募金の11月の1か月の目標額は1億ウォンだ。1人当り最低五千 ウォンから参加でき、後援支援の金額によって後援者に試写会招待券とDVDなどの 特典を与える。後援にはグッドファンディングホームページ(www.goodfunding.net) で参加できる。(記事提携=ニュースセル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-11-03 14:46:04 / Last modified on 2012-11-03 14:46:05 Copyright: Default

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