韓国:公共病院労働者、『不法派遣』の判定を勝ち取る | |
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公共病院労働者、『不法派遣』の判定を勝ち取る和順全南大病院の看護補助者も不法派遣...労働庁、正規職転換を是正命令
ユン・ジヨン記者 2011.07.27 17:02
公共病院で看護補助業務を担当する労働者が、労働庁から不法派遣の判定を 勝ち取った。 労働庁が病院現場に不法派遣是正命令をしたのは初めてだ。特に今回の判決で、 公共病院まで不法派遣が慣行になっている事実があらわれ、対策作りを要求す る声が高い。 全国保健医療産業労働組合(委員長ナ・スンジャ、保健医療労組)は、1月に和順 全南大病院を、派遣勤労者保護などに関する法律違反で告訴した。病院が法的 に派遣が禁止されている看護補助者をはじめ、手術室、血管造影室、MRI、CT、 中央供給室で働く補助人材を不法請負で雇用したということだ。 これについて光州地方雇用労働庁は7月22日、派遣法違反で和順全南大病院と請負 会社の(株)ジェニエルの代表を起訴意見で検察に送検した。また、労働庁は直接 雇用の該当対象者に対して是正命令を下した。 主な内容は、当事者46人のうち、2007年7月以前に入社した7人と、看護補助業務 で直接雇用の対象者の24人、不法請負と認められた2年以上の勤務者9人を直接 雇用しろというものだ。またその他の6人は、元請の病院側が直接業務指示を したので不法請負を是正すべきだと要求した。 現在、看護補助者業務は法的に派遣対象ではない。だが全南大病院は看護補助者 の業務に対し『業務補助』という名称を使用して、開院時に派遣の形で彼らを 雇用した。以後、病院は2年後にこれを用役化した。病院業務補助労働者は、 正規職看護師から業務指示を受け、その業務は病院看護補助者の業務と同じだ。 だが、病院が労働庁の不法派遣是正命令を受け入れるかどうかは不明だ。保健 医療労組のナ・スンジャ委員長は、「公共機関である労働庁が出した結果には 公共病院である全南大病院が即刻是正すると期待していたが、現在聞こえてく る話では、病院がキム&チャンの弁護士を雇って行政的な訴訟をするという立場」 と明らかにした。 そのため民主労総と保健医療労組は27日午前、民主労総大会議室で記者会見を 行い、看護補助業務の不法派遣根絶と正規職化を要求した。 不法派遣当事者である保健医療労組光州地域支部のキム・ミョンア副支部長は 「2004年から全南大病院看護補助者として働き、出勤から退勤まで正規職職員 から直接指示を受けた」とし「現在8年目だが非正規職だという理由で、100万 ウォンを少し越える賃金を受け取っている」と明らかにした。 続いてキム副支部長は「正規職になるのは先が見えないトンネルのようなもので、 労働庁と法院に不法派遣を告訴し、判決を勝ち取ったのだから、全南大病院は 一日も早く正規職化を履行することを望む」と要求した。 ナ・スンジャ委員長は「和順全南大病院は公共病院であり、公共病院が全病院 の10%にもならない状況で、公共病院が不法派遣を8年間してきたとことは容認 できない」と批判した。また彼女は「全南大病院は行政的措置をやめ非正規職 を即刻正規職化するべき。教科部や保健福祉部は、各病院の不法派遣問題を 徹底的に調査しなければならない」と声を高めた。 今回の不法派遣是正命令は、公共病院をはじめ民間病院でも慣行的に施行され ている不法派遣問題を解決する端緒になるという期待も少なくない。民主労総 のノ・ウジョン副委員長は、「光州地方労働庁の指示の内容は、部分的な直接 雇用の指示であり、不十分だが、全大病院などの公共病院、民間病院での不法 派遣が増えている状況で、今回の判定の意味は大きい」とし「労働部は病院内 の不法派遣が再び発生しないように管理監督を徹底的にしろ」と要求した。 一方、彼らは記者会見文で「国会は、病院の現場で広範囲に行われている不法 派遣を根絶する格別の対策を出すべきであり、雇用労働部と保健福祉部などの 政府当局も、不法派遣についての全面的な調査と正規職に転換する強い行政力 を発揮しろ」と強調した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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