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韓国:発電・ガス労働者も公企業先進化に反対
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発電・ガス労働者も公企業先進化に反対

「3次公企業先進化方案」の発表を前にハンナラ党に中断を要求

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2008年09月24日17時00分

国民の基礎生活と直結する水、電気、ガス産業の改編方案を含む「3次公企業 先進化方案」の発表を前に、絶えず憂慮の声が続く。

3次公企業先進化方案の詳しい内容をめぐって、党・政・政府組織間の協議が 難航し、多少発表が延ばされているが、水、電気、ガス産業改編の基本骨格が 政府が「そうしない」という公企業民営化と事実上違わないと予想され、関連 産業従事者の憂いも深まっているようだ。

発電産業の場合、韓国電力公社の販売部門を発電会社に移管して、人事、経営 などを分離する一方、民間販売会社の進入を認め、発電会社間の競争体系を導 入する方案が主に議論されている。ここに所得格差を考慮して設けられた割引 を大幅に緩和する方案も話されていて、電気料金の値上げは不可避だ。

ガス産業先進化方案でも、導入、卸売部門市場を開放し、ガス公社と競争する 新規の卸売事業者を登場させることで競争体制に持ちこむ意図がわかり、結局 ガス公社の統合購買力の弱化がガス値上げを呼ぶという指摘が説得力を得る。

ガス公社支部、「ガス産業先進化方案は偽装された民営化政策」

公共サービス労組韓国ガス公社支部によれば、ガス産業を私有化した英国では 家庭用ガス料金が3倍以上上げられたという。ガス公社支部はガス卸売事業者に 民間企業を進出させるという政府の立場に関して、過去、ある民間の財閥企業 が直接天然ガスを輸入しようとして失敗した経験をあげ、「ガス産業私有化は 国家全体の需給不安、値上げなど、国内天然ガス産業の健全な発展を阻害する 結果を招くだけ」と反論した。

ガス産業と発電産業に従事する労働者は、電気、ガス料金大混乱を予想して、 政府の先進化方案が事実上、公企業の民営化あるいは私有化の方案だと主張し てきた。発電会社を民間に売ったり、ガス公社を淘汰させたときに予想される 大規模な構造調整や整理解雇の憂慮も関連産業労働者を不安にさせている。

公共運輸連盟韓国発電産業労働組合と公共サービス労組韓国ガス公社支部は、 今日(9月24日)午後3時にソウル市汝矣島のハンナラ党本部事務所前で「発電、 ガス先進化方案中断要求決意大会」を開き、ハンナラ党への抗議書簡を発表 した。

ガス公社支部は抗議書簡で「政府のガス産業先進化方案は国内の財閥と海外資 本の側に立ち、公企業私有化への国民の憂慮と反発を揉み消すための対国民詐 欺に過ぎない」とし「ハンナラ党は国民と労働者の声を謙虚に受け止め、エネ ルギー産業の公共性確保および民営化政策を放棄しろ」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-09-26 05:27:52 / Last modified on 2008-09-26 05:27:54 Copyright: Default

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