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韓国:最低賃金、民主労総が座り込みに突入
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最低賃金、経営界『0ウォン』引上げ案に民主労総が座り込みに突入

7つの地域で「最低賃金現実化」座り込みに突入...10日に5次全員会議を進行

ユン・ジヨン記者 2011.06.07 17:33

2012年の最低賃金決定を前に、民主労総が全国同時多発座り込みに突入した。

民主労総指導部と4人の交渉委員をはじめ、公務員労組、大学労組、女性連盟な どの産別連盟の代表者が6月7日午後4時、光化門の東和免税店に近い標公園で、 11日まで座り込みを続ける予定だ。ソウル以外にも、慶尚南道と蔚山、大田、 大邱、光州、全北など7つの地域でも最低賃金現実化と労組法改正を要求して 同時多発的に座り込みに突入した。

座り込みを始めるにあたり、民主労総と女性連盟、公務員労組、大学労組組合員 約300人が元標公園で決意大会を開き、経営界の凍結案提出と、最低賃金委員会 委員長の選出強行を批判した。この席でチョン・ウィホン首席副委員長は、 「前回の最低賃金委員会で、経営界は凍結というとんでもない要求案を提示した」 とし「特に3〜4年前までは最賃委で最低賃金が10%以上値上げされてきたが、 李明博政権になって、最賃委はその役割を果たしていない」と批判した。

最賃委は4日に全員会議を開き、委員長としてパク・チュンソン公益委員を選出 した。これまで労働界は委員長の選出をめぐり、政府が保守的な指向のパク委員 を内定した後、言論プレイをしているとし、パク委員の選出に反対してきた。 そのため民主労総の交渉委員4人は全員会議で委員長の選出が始まると、抗議の 意味で全員退場した。

韓国労総もパク・チュンソン公益委員の選出に反対していたが、4日の全員会議 では委員長の選出に参加した。この日、韓国労総は声明書で「韓国労総は最低 賃金委員会の重大な社会的責務を考慮すると、委員長選出をめぐる対立が最低 賃金の審議を混乱させることは防ぎたい」と立場を明らかにした。

また経営界はこの日の全員会議で2012年の最低賃金凍結案(時給4320ウォン)を 提示した。労働界は、最低賃金5410ウォンへの引上げ案を出した。民主労総の 関係者は「これまで経営界が全員会議で要求案を提示しないという観測が多く、 民主労総は全員会議から退場する前、経営界側に要求案の提示について確答を 受けた」とし「だが経営界の凍結案の提示で今後の全員会議ではまた数百ウォン をめぐる難しい戦いになるだろう」と見通した。

また彼は「昨年に続き今年もパーセントの戦いになれば、今後最賃委は慣性的 な戦いで国民に無視される」と憂慮し、「そのため民主労総次元で下半期の 最賃委制度改善闘争を展開し、最低賃金委員会の内部的な矛盾を変えていく」 と明らかにした。

一方、最賃委は6月10日に第5次全員会議を開く予定だ。これにより民主労総は 11日『最低賃金の現実化および労組法全面再改正 全国同時多発決意大会』を開 き、12日には『最低賃金現実化要求5410m歩く大会』を進め、経営界と公益委員 に圧力をかけていく方針だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-08 07:05:15 / Last modified on 2011-06-08 07:05:48 Copyright: Default

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