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韓国:ニュータウン討論会に参加した民主党議員に非難の洪水
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ニュータウン討論会に参加した民主党議員に非難の洪水

ニュータウン住民、怒り爆発...趙承洙「ニュータウン全面再検討が正しかった」

キム・ヨンウク記者 2011.04.28 12:50

ニュータウン事業の出口戦略摸索討論会とニュータウン事業地区住民被害証言 大会で、民主党のウォン・ヘヨン議員が激しい非難を受けて追い出されるよう に討論会場を離れるという出来事が27日にあった。ニュータウン事業地区被害 住民が民主党の無責任な態度に激しく食い下がったためだ。

この日、進歩新党が国会議員会館大会議室で開いたニュータウン討論会と住民 被害証言大会に参加した被害住民約300人の怒りは静まらなかった。住民の立場 でニュータウン事業出口戦略摸索を見回す討論会だったが、住民たちはニュー タウン事業の白紙化以外の出口戦略はないと強く主張した。

特に、討論会でイ・ジュウォン再開発行政改革フォーラム事務局長が「住民は ニュータウン解除、再開発反対、それ以上でも以下の要求でもない」とし 「ニュータウンの住民が命がけで戦っている時、国土海洋委員会ではむしろ民 主党が都市整備法改正案に合意した。ここにウォン・ヘヨン議員が来ているが、 民主党は反省しなければならない。この席を作った進歩新党と専門家たちが住 民のための制度を作れるように多様な意見を出してほしい」と強く話し、住民 の強い怨念はウォン・ヘヨン議員に向かった。ウォン・ヘヨン議員は民主党 『伝貰・月貰対策特別委員会委員長』で、選挙区は富川だ。この日の討論会には 富川ニュータウンの住民も大挙参加した。

結局、一部の住民がウォン・ヘヨン議員に釈明を要求し、ウォン・ヘヨン議員 は立ち上がり討論会場の外に向かった。ウォン議員が出て行こうとしたため、 住民たちは「捕まえろ」、「何か言え」などの悪口を投げて、ウォン・ヘヨン 議員に反省を要求した。この日、住民たちは進歩新党と専門家にもさらに強い 立場の整理を要求した。

討論会の前に祝辞をした趙承洙(チョ・スンス)進歩新党代表は「18代総選挙の 時、住民のマイホーム用意の夢を利用し、政界が誰彼問わずニュータウン公約 を掲げた。ハンナラ党は首都圏で大挙当選してこれを約束し、総選挙が事実上 一方的ニュータウン選挙になったが、4年たった今、誰もこの責任を取る人はい ない。地区指定に縛られて立ち往生する住民のための解決法は何も出せずにい る」と指摘した。趙承洙代表は「ニュータウンが完工した地域の住民は老朽し た住宅の代わりに超豪華な建物ができたが、先住民の人生はさらに難しくなっ た。過度な追加分担金のためにばく大な借金を抱えた」とし「進歩新党が前の 総選挙の時からニュータウンの全面再検討を公約に掲げたりもしたが、結局、 その時の私たちの言葉が正しかった」と評価した。

シム・サンジョン常任顧問も祝辞で「皆さんは一生トッポッキ、煉炭商売、清 掃、豆腐売りなどで食べるものも食べず、着るものも着ずに小さなマイホーム と生活の基盤を用意した」とし「ところがそのマイホームをすべて奪われて今 や路上生活者に転落した人も多い。入居する人は追加分担金のためにばく大な 借金を抱えている。それに耐えられない人は郊外に追い出され、都市貧民とし て奈落に追いやられている。政治が間違っているからだ」と話し、大きな拍手 を受けた。

シム・サンジョン顧問は続いて「2006年、都市整備促進法が国会に上程された。 ニュータウンを作ってやるといえば票が集まると思い、299人の議員のうち、 ニュータウン都市開発促進法が庶民大掃除法だと主張したのはわが進歩政党し かない。とても申し訳ない。私たちは299人の10人でしかなく、防げなかった」 とし「皆さんは詐欺にあったのだ。皆さんが苦痛の補償を受けるには、今はっ きりと政治家の責任を問わなければならない。厳しく対応しなければならない」 と強調した。シム顧問は「都市整備促進法はぜひ廃止すべきで、ニュータウン 指定は取り消されなければならない」とし「適当に甘言で公共負担金を増やす とか、容積率を増やすと言い、来年の総選挙を適当にやり過ごそうとするのは 絶対にいけない。進歩新党の全党員が皆さんと共にニュータウンの撤回に献身 的に努力する」と明らかにした。

住民は一生食うや食わずで家を用意したのに...

討論会が終わって本格的な被害住民証言大会が始まると、住民たちの怒りと 鬱憤はさらに強く溢れでた。

光明ニュータウンのある住民は「韓国で十指に入る光明在来市場は、人口4万が 利用する伝統在来市場だが、ニュータウンの認可でこれをなくして50階の複合 を建て、地下に在来市場を入れると言う」とし「善良な住民に脅迫と恐喝で金 品を散布し、同意書を受けている。全部白紙化しろ」と声を高めた。

議政府カンフン1洞のある住民は「子も父もなく3兄弟姉妹で屑拾いをして暮し、 夜には洗濯し、そうして家を用意した」とし「その家を契約して朝晩家を触っ て幸せだった。小麦粉ジャガイモのおかゆだけを食べて伝貰を混ぜて家を買っ た。伝貰金を返すのに兄弟と子供を捨てたという話も聞きながら、金を集めた。 ところが今、ちょっと家賃を受け取り病院にも通って暮らせると思ったのに、 ニュータウンの声を聞いたので、嫌になった。病気になっても我が家を守ろう と思い、こうして薬の袋を持って叫んでいる。議政府市長を選ぶ時に祈りなが ら選んだ。ちゃんと政治をして市民の助けなる市長になると考えた。ところが その市長がニュータウンをすると頭を使っている。市長さんは私たちではなく、 市民のために、ニュータウンを取り消してくれ」と訴えた。

富川達美区達美2洞から来た住民は「市長が裁判をすると再開発組合承認を渡さ ないといったが裁判20日で組合を承認した。私たちが組合を防ごうとして行っ たところ、チンピラが400-500人きた。そうして組合を渡した」とし「市長でも 何でも、民主党は嘘つきだ。とてもくやしくて、富川市庁で半月間昼夜問わず 座り込みした」と憤激を放った。この住民は「貧乏な人はどこに行って、どう して暮せと言うのか、何の問題もないように組合を渡すのがわからない」とし 「何も知らずニュータウンに賛成した人は『とにかく古い家を出して新しい家 を受ける』と考えたが今日、問題を知らせてくれた進歩新党に感謝する」と話 した。

議政府のある住民は4月12日、ニュータウン反対ビラを配り、ニュータウン賛成 の男性に悪口を言われ頬をなぐられた話で涙を流した。72歳のこの女性は、 「とてもひどい悪口と共にほおを殴られ喉首をつかんで揺さぶった。まだ胸に アザが残っている」と怒った。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-04-30 06:58:42 / Last modified on 2011-04-30 06:58:45 Copyright: Default

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