韓国:最低賃金委委員長、保守人物『内定』疑惑で議論 | |
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最低賃金委委員長、保守人物『内定』疑惑で議論労働界、8日の委員長選出に不参加...二大労総「政府の露骨な介入を糾弾」
ユン・ジヨン記者 2011.04.08 16:58
2012年の最低賃金を決める最低賃金委員会(最賃委)の委員長の席をめぐり、 労働界と政府の対立が高まっている。 最賃委は賃金の最低水準である最低賃金を決める独立した審議機構で、勤労者 委員、使用者委員、公益委員がそれぞれ9人で構成されている。そのうち委員長 は、公益委員の1人が遂行し、現在は空席になっている。だが最近、労働界は、 政府が保守的な公益委員をあらかじめ内定し、言論プレイなどで最賃委の運営 に介入していると批判を提起してきた。 そのため最賃委は4月8日、ソウルのパレスホテルで第二回全員会議を開いて委 員長を選出する予定だったが、労働界委員の全員不参加で失敗に終わった。委 員長の選出は、勤労者委員と使用者委員の各々3分の1以上の出席と在籍委員の 過半数出席、過半数賛成で選出される。 [出処:チャムセサン資料写真] 実際に最近、言論などは最賃委の委員長にパク・チュンソン公益委員の選出を 予想してきた。彼は2008年に韓国労使関係学会会長を歴任、経済社会発展労使 政委員会の中小企業雇用改善委員会委員長としても活動している。2009年に最 低賃金委員会の公益委員に委嘱され、現在は誠信女子大経営学科教授に在職し ている。 このように、パク・チュンソン委員の内定説が流れ、労働界は青瓦台と雇用労 働部の不当な支配介入と越権行為を指摘していた。雇用労働部が最賃委委員長 にパク委員を内定し、これを固めるために事前に言論プレイをするなど、独立 機構である最賃委の運営に露骨に介入しているという。 また、パク委員はイ・チェピル雇用労働部次官と同窓の関係で、労働界はいわ ゆる『ヨンポライン』として青瓦台の介入疑惑を提起してきた。特にパク委員 は、公益委員の中でも保守的な人物で、労働界は公正性と中立性などの資質に ついても問題を提起した。パク・チュンソン公益委員は2012年の最低賃金決定 を前にした2月、雇用労働部から研究用役を受けた『最低賃金が低賃金分布に及 ぼす影響分析および正確な未満率算出方案』の研究を発表した。 この研究結果について二大労総は、「最低賃金未満率が過大に評価されている という主張と、OECDの統計を恣意的に加工して、韓国の最低賃金の水準が6位と いう虚無孟浪な主張をしている」とし「こうした主張は経営界の立場を代弁す るもので客観性がない」と批判した。 一方、民主労総と韓国労総は4月8日、声明書を発表して政府の最低賃金委員会 の運営への介入を糾弾した。彼らは「労働界最賃委員9人は全員、最賃委員会の 権利を握りつぶす雇用労働部を強く糾弾する」とし「雇用労働部はパク・チュ ンソン公益委員の最賃委委員長推進を即刻中断し、また最賃委公益委員が公益 委員として役割を果たすよう、公益委員の選出方式についての改善法案を提出 しろ」と要求した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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