最低賃金引き上げ、汎国民的運動で

『最低賃金連帯』構成...最低賃金5410ウォンを要求

政党をはじめとする労働、市民社会団体が『最低賃金連帯』を構成し、2011年 の最低賃金値上げ闘争を始めた。

民主労総、韓国労総、進歩新党、民主労働党、民弁など28の政党と労働、市民 社会団体は3月29日午前、世宗文化会館の前で記者会見を行い『最低賃金連帯』 を構成し、それを通じた国民賃闘の計画を発表した。彼らは最低賃金現実化の ために、記者会見を始めとする汎国民的な運動を繰り広げる計画だという。

［出処:進歩政治］

今年で施行24年目になる最低賃金制度は、社会の不平等構造の深化で重要性が 注目されているが、まだ社会の二極化を解消するには力不足の状況だ。韓国の 最低賃金は平均賃金の32%で、OECD 19か国中16位に過ぎない低い水準だ。法定 最低賃金制度がないOECD会員国を考慮すると、その水準はさらに低くなる。

特に最低賃金はまさに法的な『最低』の賃金だが、韓国の社会では相変らず 『最低』賃金は『最高』賃金として支払われている。記者会見団も、「低賃金 労働者の賃金水準を改善する目的で施行される最低賃金制度は、実際の現実で は最高賃金と言われ、多くの労働者の生計を脅かしている」と説明した。

そのため最低賃金水準から抜け出せない清掃労働者や青年アルバイトは賃上げ 闘争も難しい。弘益大清掃労働者は50日間の闘争で、最低賃金よりも130ウォン 高い賃金を勝ち取った。現在ストライキ中の高麗大と延世大の清掃労働者も、 最低賃金を若干上回る賃金を勝ち取るために果てしない戦いを続けている。

最低賃金連帯はこのような状況について「『最低』が『最高』になった彼らの 賃金水準改善は、最低賃金の大幅な値上げしか答がない」とし「われわれは、 低賃金労働者の人間らしい生活を保障するために2012年に適用される最低賃金 として時給5410ウォンを要求する」と明らかにした。この要求額は、2011年の 労働者の平均賃金の50%に該当する金額だ。

一方、最低賃金連帯は記者会見で最低賃金現実化のための汎国民的運動の計画 を発表した。彼らは、△最低賃金現実化国民文化祭、△言論寄稿とキャンペーン、 △1人集中デモ、△最低賃金制度関連の法律と制度の改善事業、△闘争事業場支援、 △討論会などその他の事業などを通じ、最低賃金闘争を大衆闘争または国民賃闘 として展開する計画だ。

記者会見団は「4月、5月に集中的に最低賃金水準の社会的世論造成事業を行う」 とし「また最低賃金違反事業場の監視活動と低賃金脆弱階層を保護するための 社会福祉の拡大などの制度改善にも努める」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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