本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:10回目の野宿者追慕祭
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1293148340639St...
Status: published
View


「10年過ぎても死亡率高いまま」...10回目の野宿者追慕祭

保健福祉部前記者会見、五大要求を発表

ユン・ジヨン記者 2010.12.22 15:06

毎年冬至の日に開かれる『道路で死んでいった野宿者追慕祭』が今年で10回を むかえた。ホームレス行動をはじめ10余りの人権市民団体が追慕祭共同企画団 を構成し、追慕祭の前に野宿者の福祉強化を要求して街頭に立った。

彼らは12月21日午前、保健福祉部前で記者会見を行い、ホームレス福祉改善の ための五大要求を提示した。記者会見団が提示した五大要求は、△ホームレス 法の制定で政策の安定性保障、△野宿者への緊急住居支援の実施、△医療支援 強化、△野宿者雇用政策改善、△住居脆弱階層住居支援強化だ。

この席でキム・ソンミ野宿者人権共同実践団責任幹事は、「路上、シェルター の野宿者の70%がソウル市に集まっているが、ソウル市は野宿者への支援事業を 増やしたり減らしたりを繰り返し、無計画に進めている」とし「特に民間が進 める臨時住居費支援事業が予算の問題で中断の危機を迎えたが、政府はこれを 無視している」と批判した。

イ・ミョンハ人道主義実践医師協議会幹事は、野宿者への医療支援不足問題を 批判した。彼は「1年経過した野宿者の死亡率は1.3%で一般人と同等だが、野宿 状態が5年続くと死亡率は8.6%に急騰する」とし「だが扶養義務者基準により、 最近、国立医療院の野宿者患者診療が急増するなどの問題が発生している」と 指摘した。そのため野宿者関連団体はこれまで野宿者の医療給与制限撤回と、 浮浪者の扶養義務者基準撤廃などを主張してきたが、政府はこれを無視して、 毎年300余人の野宿者が道路で死を迎えている状況だ。

それだけでなく昨年11月、呉世勲(オ・セフン)市長がソウル駅の野宿者と会い 「雇用の提供に努める」と慰労したが、1年もたたない今年の9月、ソウル市は 特別自活勤労参加者数を半分以上削減した。ホームレス行動のパク・サラ執行 委員は、「呉世勲市長は野宿者の39万ウォンの雇用全てを奪い、彼らはまた 『失職』というクリスマスプレゼントをもらうことになった」と皮肉った。

短期的、臨時方便的な特別自活勤労雇用の問題も指摘された。パク・サラ執行 委員は、「ソウル市は今まで雇用参加希望者の希望勤労分野、健康状態などを 考慮しない雇用を恩着せがましく押し付けてきた」として「現在必要なことは、 臨時方便的な雇用ではない、一人立ちできる仕事が必要だ」と声を高めた。

一方、記者会見団は「一年で一番夜が長い冬至の日、誰も記憶しない死を迎え るほかはなかったホームレスの同僚たちを思いだし、二度とこのような死を繰 返しさせないために五つの要求をする」とし「今日の追慕祭を基点に、今後、 上の要求を実現するために絶えず活動を続けることを宣言する」と述べた。

『2010道上で死んだ野宿者追慕祭共同企画団』は保健福祉部前の記者会見を始 め、午後3時からソウル駅広場でイベントを行い、午後7時には野宿者の御霊を 慰める追慕祭を開く予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-24 08:52:20 / Last modified on 2010-12-24 08:52:21 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について