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LNJ Logo 韓国:「保護打ち切りで二回殺した」福祉部に卵の洗礼
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「需給脱落者二回殺した」福祉部に卵の洗礼

共同行動記者会見で自殺したおばあさんに関して強く抗議

ホン・クォンホ記者 2012.10.25 18:00

▲記者会見を終えた参加者が保健福祉部の標石にタマゴを投げて抗議している。

生活保護が打ち切られた後、8月7日に巨済市庁で除草剤を飲んで自ら命を絶った イ某おばあさんの娘夫婦が、高所得でありながらも扶養を回避したかのように 発表した保健福祉部(以下 福祉部)を糾弾する記者会見が開かれた。

障害等級制・扶養義務制廃止共同行動(以下 共同行動)の主催で10月25日午前 11時、福祉部の前で開かれた福祉部糾弾記者会見で、参加者たちは福祉部長官 の謝罪と責任者の問責を強く要求した。一部の参加者は福祉部の標石にタマゴ を投げて怒りを表わした。

10月7日、無所属の安哲秀(アン・チョルス)大統領候補が発表した政策ビジョン 宣言文でイ氏おばあさんの事例に言及したため、福祉部はこの日の夜釈明報道 資料を出し、扶養義務者の所得が813万ウォン(娘260万ウォン+周囲553万ウォン) で、所得水準が非常に高かったとし、適法な事例だったと明らかにした。

だが10月23日、南尹仁順(ナミュン・インスン)議員(民主統合党)は福祉部から 提出させて公開したイ氏おばあさん娘夫婦家族の疏明資料を見ると、彼らの 所得は福祉部の主張と大きく違うことが明らかになった。

親戚には債務があり、昨年7月から法院の決定ですべての賃金の半分を差し押さ えられており、今年の5月からは結核で疾病休暇を出し収入が激減した。しかも 娘夫婦には二人の大学生の子供があり、学資金の負担も大きかった。

福祉部が発表した周囲の所得533万ウォンは健康保険公団に登録された昨年の 賃金を基準にした月所得で実際の所得とはほど遠いものだった。

10月23日のハンギョレ新聞の報道は、巨済市庁が周囲の実際所得が公的資料よ り少なく、疾病休暇で所得がない点を考慮するか請願をしたが、福祉部は負債 と医療費の一部を控除するが休職による所得減は入れるなと答えたという。

▲全障連のパク・キョンソク
常任共同代表は発言の前に
南尹仁順議員が公開した
所得資料の事実確認のために
福祉部に電話をかけたが
誰も出なかった。

この日の記者会見で、全国障害者差別撤廃連帯(以下 全障連)のパク・キョンソク 常任共同代表は発言の前に福祉部に電話をかけた後「朝、南尹仁順議員が発表 した内容を事実確認するために保健福祉部の担当者に電話をかけたが返事ではなく 『今日は月次休暇を出したので事務室に電話しろ』と言われた」とし「だが今も 事務室に電話をかけたが誰も出ない」と伝えた。

パク代表は「福祉部はこんな形で責任を回避し、言論を通じてイ氏おばあさん と娘夫婦を保護を受けるために詐欺を働いた人にしている」とし、「くやしく 死んだ人をまた棺桶から引き出して、また殺すような現実を、私たちの闘争に 変えていこう」と強調した。

京畿障害者差別撤廃連帯のイ・ヒョンスク共同代表は「人がこれほどたくさん 死んでいるのに、扶養義務制の廃止がそんなに難しいのか訊ねたい」とし、 「保護を打ち切られたり、保護を受けられず自ら命を絶った彼らは、一時的に 貧しかったのではなく、一生貧困の悪循環に苦しみ、結局耐えられずに死んだ」 と指摘した。

イ共同代表は「貧しい人々はラーメンを一つ買って食べてもちゃんと税金を払 うのに、政府はまるで貧しい人々は何の税金も払わないかのように、税金を 食い物にする人のように言っている」とし「ノルウェーでは貧しい人も『明日 はどんな趣味生活を楽しもうか?』というのが最大の悩みだというのに、なぜ 韓国の貧しい人々は毎日の食事の心配をしながらくらさなければならないのか」 と糾弾した。

共同行動は記者会見文で「保健福祉部はイ氏おばあさんの子供たちを高所得な のに父母を扶養しない破廉恥な人にした」とし「本当に破廉恥なのは、保健福 祉部と李明博政権の貧困層失脚福祉、そして扶養義務者基準」と指摘した。

共同行動は「われわれは、保健福祉部長官の即刻謝罪と責任者の問責を要求する。 そればかりか、問題の本質を無視して李明博政権の福祉政策をそのまま追う 大統領候補にも、この問題の責任を同じように問う」とし「われわれはこの場で 保健福祉部と李明博政権の貧困層を殺すニセの福祉に対抗する緊急行動を行う ことを宣言する」と明らかにした。

続いて参加者は福祉部の標石に『扶養義務制で人を殺す福祉部』などと書かれ た紙をはり付けた後、タマゴを投げて福祉部を糾弾した。

一方、この日の午後1時30分、共同行動代表団との面談で福祉部は、イおばあさ ん事例について法でできる限りの控除をしたという見解を明らかにした。

この日の面談に参加した全障連のキム・ジョンハ組織局長は「担当事務官は、 南尹仁順議員室が公開した所得資料は福祉部が提出した資料により構成したも ので事実だと話した」とし「だが法でできる最大値の控除をしたが、需給から 脱落したという内容の資料も共に提出した。その内容は南尹仁順議員の報道資 料から抜けていたと話した」と伝えた。

キム組織局長は「続いて代表団が7日に福祉部釈明報道資料で月813万ウォンが まるで実際の所得かののように言論に伝え、家族を侮辱したと指摘し、福祉部 は当然すべきことをしたと答えた」とし「そのため代表団は実際の所得ではな いことをはっきり知りながらも、意図的に813万ウォンを月所得と発表し、本人 と家族を侮辱したことについての謝罪、扶養義務制廃止のための長官面談を推 進することを要求した」と伝えた。(記事提携=ビーマイナー)

▲障害等級制・扶養義務制廃止共同行動主催で25日午前11時福祉部の前で開かれた「責任回避、嘘で事実歪曲、慶尚南道李氏おばあさん二回殺した福祉部糾弾記者会見」のようす

▲参加者の後で扶養義務制により、需給から脱落した後、自ら命を絶った人々の遺影が置かれていた。

▲保健福祉部の標石にタマゴを投げる参加者

▲参加者らが投げたタマゴにあたった保健福祉部標石

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-10-26 02:25:12 / Last modified on 2012-10-26 02:27:46 Copyright: Default

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