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「野宿者の支援を拒んだ人権委、みじめだ」

野宿者共対委、野宿行為禁止措置の差別是正陳情を自主的に撤回

ホン・クォンホ ビーマイナー記者 2012.01.31 17:37

▲国家人権委全員委員会が「野宿者人権改善のための政策勧告」を否決したことに対しソウル駅野宿者強制退去方針撤回/公共駅舎ホームレス支援対策のための共同対策委員会は31日に人権委の前で記者会見を行って糾弾した後「ソウル駅夜間野宿行為禁止措置差別是正陳情」を自主的に撤回した。

ソウル駅野宿者強制退去方針撤回/公共歴史ホームレス支援対策のための共同対 策委員会(以下 共対委)は1月31日午後1時に国家人権委員会(委員長ヒョン・ビョ ンチョル、以下 人権委)の前で緊急記者会見を行い、昨年8月31日に人権委に提出 した『ソウル駅夜間野宿行為禁止措置差別是正陳情』を自主的に撤回した。

今回の共対委の陳情撤回は、1月30日に人権委全員委員会が『野宿者人権改善の ための政策勧告』を否決したことによる。

この日の記者会見で、人権運動サランバンのチョンノク常任活動家は「昨年、 ソウル駅の夜間野宿行為禁止措置に対し、人権委常任委員会の決定で野宿者の 人権緊急実態調査をした時は一抹の期待をしていた」とし「だが昨日、全員委 員会を傍聴した共対委の速記録を見てみじめだった」と語った。

チョン常任活動家は「例えばキム・ヨンヘ委員が『その時間は一般人も駅に入 れないので差別と見るのは難しい』と言ったが、これは最初、野宿者を対象に 出入を禁じたソウル駅が、これに対する非難により一般人も立入禁止した」 とし「これから人権委に提起した陳情を撤回して市民と会い、この問題を説得 していく」と明らかにした。

大邱ドヤ相談所のチャン・ミンチョル事務局長は「人権委が最も声が小さく、 力が弱い野宿者への政策勧告を無視したのは、最低の役割も放棄するもの」と し「野宿者の生存のための公共の駅の利用権を排除する行為は、結局、ドヤや 考試院などで暮らす20万の住居脆弱階層にも深刻な危険になる」と憂慮した。

貧困社会連帯のチェ・イェリュン事務局長は「人権委は以前、福祉部の反人権 的な勤労能力評価基準を差別だと判断し、勧告したが、今回の野宿者人権改善 のための政策勧告案は否決した」とし「これは人権の基準が変わったのではな く人権委が変わったからで、李明博政権と同じ船に乗る人権委が人権を後退さ せている」と叱責した。

国家人権委役割検索行動のチョン・ミンギョン活動家は「『路上生活者と当局 の立場をバランスよく見て接近することで、人権委の決定が権威と信頼を持 つ』、『路上生活者側だけ見るのは偏向的な態度』と言う人権委員の発言で、 彼らが本来の役割をよく理解していないことが分かる」とし、「社会的弱者と 当局の立場を同等に見るのは人権委の役割ではない」と指摘した。

チョン活動家は、「また人権委員は『インドのニューデリー駅に行けば、路上 生活者が多く、インドの認識が悪くなる』と言うなど、自分の言葉が差別発言 かどうかさえ理解できない」とし「社会的弱者の手を振り払う人権委が恥ずか しく、人選手続きの改善等により、今の人権委の全てを変えなければならない」 と強調した。

▲ホームレス行動イ・ドンヒョン執行委員長が人権委に提出した陳情取下書

共対委は記者会見文で「国家人権委員会の最高議決を担当する人権委員の人権 水準は落第点」とし「人権の皮をかぶっただけの人権委はもう人権の護り手で はないと、韓国社会での人権的価値の実現は、むしろ人権委との反目に近いと いうことを惨憺たる心情で宣言する」と明らかにした。

続いて記者会見の後、ホームレス行動のイ・ドンヒョン執行委員長は人権委を 訪問し『人権意識が失なわれた人権委員会は、もう野宿者の人権を論じる資格 を失った。陳情書を自主的に取り下げたい』という内容の取下書を提出した。

一方、共対委によれば、30日の全員委員会では、野宿者人権改善問題に対して 「私も終電に乗ってソウル駅に降りると避けて歩かなければならない」、「1か 月だけ福祉会館に入所すればだれでもリハビリできるらしい」などの委員の 発言から、人権委員自身、差別的な視点からのものや検証されていない俗説で 判断したと発表された。

またこの席でヒョン・ビョンチョル委員長は「至急ではない。至急なら何か 事故が起きたのではないか」と話し、ソウル駅の措置による野宿者の苦痛に 無感覚な態度を見せた。

ホームレス行動が公開したソウル駅野宿者の差別写真

▲2011年9月10日午後2時にソウル駅正門前で特殊警備用役と駅員が、足が不自由で立ち上がれない野宿者を追い出している場面。ホームレス行動は「鉄道公社は退去時間以外、待合室以外は退去させないと言ったが事実ではない」と説明した。

▲2011年12月9日午後9時20分、ソウル駅の特殊警備用役3人がカバンが大きいという理由で待合室の野宿者を退去させようとし、人権団体活動家が抗議した。

▲2012年1月27日午後9時、ソウル駅待合室の3階は比較的暖かく、野宿者がTVを見て時間を過ごしているため、ソウル駅側がTV前の椅子をすべて取り払った

▲2011年12月2日、地下鉄ソウル駅1番出口に設置された鉄の構造物。ソウル駅の措置の後、野宿者が柱に寄りかかったり座ることができないようにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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