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「最低生計費でなく、ドン底生存費」

『貧困の顔』上映会および1017基礎生活受給者権利宣言大会を開催

キム・ガヨン記者 2010.10.14 09:02

国民基礎生活保障制度の施行10年をむかえ、基礎生活受給者が自分たちの声で 権利を宣言した。

基礎生活権利行動と1017貧困撤廃の日組織委員会は、10月12日午後7時、ソウル の征東フランチスコ教育会館で『貧困の顔』上映会および1017基礎生活受給者 権利宣言大会(下基礎生活受給者権利宣言大会)を開き、▲扶養義務者基準撤廃、 ▲相対的貧困線導入、▲財産所得基準緩和を要求した。

▲貧困の顔上映会および1017基礎生活受給者権利宣言大会がフランチスコ教育会館で開かれた。

基礎生活権利行動は、1017基礎生活受給者権利宣言文で「政府の予算に合わせ る最低生計費計測方式は、IMF外国為替危機後に深化、拡大する貧困の現実を反 映できていない」とし「1人世帯42万ウォン、4人世帯114万ウォン程度の現金給 付の水準は、最低生計費でなくドン底生存費」だと指摘した。また、410万人の 基礎法死角地帯をなくすために「扶養義務者基準をなくし、財産所得基準を緩 和し、相対的貧困線の導入で最低生計費を現実化しろ」と要求した。

基礎生活受給者の野宿者人権共同実践団のチョ・ソンレ氏は「人間らしく暮す ためには絶対に住居が必要だが、生活保護の中で住居費だけで50%以上かかる。 どうやって暮せというのか」とし「最低生計費は最低賃金の80%程度に上げろ」 と指摘した。

貧困社会連帯のチェ・イェリュン事務局長は「今年は多くの危機事項があった 2008年以後、3年ぶりの最低生計費計測の時で、国民基礎生活保障制度が施行さ れてから10年になるので最低生計費を現実化しろという声が高く、改善の余地 が多いと感じられた時だった」とし「だが貧困社会連帯、参与連帯、民主労総、 需給当事者団体などで構成された民生保衛が平均所得40%要求案を提示したのに、 結果として既存の最低生計から5. 6%上がり、来年度1人世帯の生活保護は52万 ウォン程度で終わった」と説明した。

崔事務局長は「こうした現実の中で、医療福祉と賃貸アパート入居のために受 給者にならなければならず、露天商をやめなければならなかったチェ・オンナ ン烈士を思い出す」とし「重度障害者だったチェ・オンナン烈士が養育権訴訟 のために金を集め、受給権の再審査をすると言って彼女を死に追いやり8年たっ たが、問題はまだそのままだ」と指摘した。

チェ事務局長は「子供がいれば保証されない扶養義務者基準は依然残っており、 少しでも追加所得が発生すれば受給権を剥奪すると威嚇して、平均所得の30%に もならない最低生計費で受給者を縛っている」とし「今日この場は、私たちの 権利のために声をあげる基礎になる」と付け加えた。

また、この日の基礎生活受給者権利宣言大会の参加者は、基礎法の全面的改正 と受給者の権利を争奪するために基礎生活受給者リストで作った大きな玉で、 扶養義務者、財産所得基準、絶対的貧困線など基礎法廃止事項が書かれた紙を 破るパフォーマンスをした。

▲貧困の顔の一場面.

一方、基礎生活受給者権利宣言大会の前に、国民基礎生活保障制度10年生存報 告書「貧困の顔」が上映された。映画「貧困の顔」は、考試院で42万ウォンで 閉じ込められた生活を送るキム・ジョンデ氏と、最低生計費で暮す5人家族など の話を含んでいる。

演出をしたチャン・ホギョン監督は「6〜7か月準備したが、実際の作業は9月に 集中的にした。受給者の暮しにどう接近して作業すべきかに悩んだから」とし 「果たして彼らの人生をありのまま表現することがいいのかと悩んだが、結論 は、下手に希望を話せなかったということ」と明らかにした。

「貧困の顔」に出演したキム・ジョンデ氏は「元気だった時は、国家と家族の ために血の汗を流して働いた」とし「今日、韓国が経済大国になったのも、私 たちのような人々の犠牲があったから可能だったのに、私の生が崩れた時、政 府の支援は貧弱だった」と吐露した。

金氏は「生活費までは望まないが、42万ウォンのうち住居費が半分以上を占め ている。だが政府の策定は8万7千ウォンで、あまりに現実からかけ離れている」 とし「政府に要求したいのは、住居費の格差をなくすために努力してほしいと 言うことだ」と明らかにした。

1017貧困撤廃の日組織委員会は、10月17日午後3時にソウル駅で貧困撤廃の日闘 争大会「貧困のない世の中は可能だ」を開き、G20糾弾および基礎法全面改正、 医療民営化中断を要求する予定だ。(記事提携=ビーマイナー)

▲基礎生活受給者権利宣言大会参加者が基礎法全面改正と受給者権利争奪のためのパフォーマンスをしている。

▲「基礎法はM.B.だ」と書いたカードを差し出す障害者差別撤廃連帯パク・キョンソク常任共同代表.

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-10-15 03:39:04 / Last modified on 2010-10-15 03:39:09 Copyright: Default

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