韓国:ソウル駅強制退去100日...野宿者問題の解決策ではない | |
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ソウル駅強制退去100日...野宿者問題の解決策ではない「社会的身分を理由に公共の駅からの退去措置は差別」
チョン・ヨンギル記者 2011.11.30 19:24
冬を控え、ソウル駅に続いて釜山駅も野宿者の強制退去の方針を出したことに 野宿者と人権団体が反発している。 8月22日に実施され、ソウル駅の野宿者の夜間野宿行為禁止措置の施行から100 日が過ぎた。11月18日には釜山駅が駅長名義で『釜山駅社内野宿者立入禁止』 の案内を張り出し、野宿者の退去措置を予告した。これにソウル駅野宿者強制 退去方針撤回/公共駅舎ホームレス支援対策用意共同対策委(ホームレス共対委)は 11月30日午前11時、ソウル駅前で記者会見を行い、「野宿者強制退去措置撤回」 を要求した。 ソウル駅野宿者強制退去措置の施行に反対してテント座り込みに参加した野宿 当事者のヤン・ホジン氏は「ソウル駅に続いて釜山駅でも啓蒙措置を名分にし て、正午から1時間半、野宿者だけを追い出している。寒くなるのに野宿者は 行き場がない。金持ちの人々が金を持たない人々になぜこんなことをするのか」 と強制退去措置は不当だと訴えた。 9月に国家人権委が発表した野宿者実態調査によれば、ソウル駅舎周辺に留まる 野宿者は300人程度だ。駅から退去措置を受けた野宿者の52%ほどは他の駅や 公園に移動したと発表され、強制退去措置の実効性が低いことを示す。また、 調査に応じた回答者の95%は『ソウル駅から出たい』と答え、強制退去措置 以外の根本的な対策の必要性を示唆する。 ソウル社会福祉士協会のクァク・キョンイン事務局長は「社会福祉で20年働い てきて、こうした現実を知らずに暮らしてきた。なぜ行き場のない野宿者を駅 の清掃を名分に追い出すのか。公共の駅舎は野宿者だけでなく市民にも開放さ れるべき所」とし「ごちゃごちゃ言わず開放しろ」と駅の開放を主張した。 ホームレス共対委は「ソウル駅野宿者を恐怖の対象にして、でっちあげられた 恐怖が現実にならないため、野宿者退去措置で快適で安全な鉄道を取り戻した と自画自賛する鉄道公社が道のホームレスにとっては何よりも大きな威嚇」と し「鉄道公社はホームレスを犯罪者にして、一度失われれば回復不可能なホー ムレスの生存権を踏みにじるあくらつなソウル駅は、釜山駅野宿者退去措置を 中断しろ」と主張した。 この日の午後2時、国家人権委8階ではホームレス共対委主催で『ソウル駅野宿者 強制退去方針撤回のためのフォーラム』が開かれた。 公益弁護士グループ共感のヘイン弁護士は「野宿者という社会的身分を理由に 駅舎の利用から排除することは差別」とし「一部の野宿者の犯罪事例を挙げて、 野宿者に烙印をおすのは理由のない差別」だと主張した。続いて「公共の駅舎 は社会危機階層を差別するのではなく、支援機能を強化して危機介入センター を拡充する方向に進まなければならない」と話した。 同徳女子大社会福祉学科のナム・キチョル教授はフランス、米国、日本の事例 を提示し、「韓国の野宿者福祉政策は野宿生活の個人の選択の問題として扱う。 路上野宿者はホームレスの1.2%程度に過ぎず、住居脆弱階層の住居支援策を立 て方向から接近しなければならない」と主張した。 一方、ホームレス共対委は野宿者退去問題だけでなく、撤去民の強制退去禁止 などの内容を含む強制退去禁止法立法制定運動を行なっている。彼らは「12月 の国会では、強制退去禁止法を制定し、住居脆弱階層の法的保護装置を作らな ければならない」と明らかにした。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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