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韓国:寒波の中、未明の江南大路で奇襲「露店撤去」
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寒波で凍りついた明け方の江南大路、江南区庁の用役班が奇襲「露店撤去」

江南区庁用役班および警察100人余り押しかけて...規格屋台毀損、押収

ユン・ジヨン記者 2014.12.02 10:28

全国各地に寒波注意報が出された12月2日午前7時頃、 江南区庁が動員した用役班と区庁職員、警察兵力が江南大路の露天商に対し 強制撤去を実施した。

区庁用役班40~50人と警察兵力など約100人はこの日の午前7時頃に江南大路に到着し、 露天商が持ち込んだ規格屋台4台を奇襲撤去した。 コンテナ座込場の近くに設置されたテントも撤去された。 座り込んでいた露天商たちが急いで阻止しようとしたが、 規格屋台のほとんどが壊されて倒れたり押収された。

11月27日、仁川市銅岩洞とロデオ通りに大規模な行政代執行が実施されたこともあり、 民主露天商全国連合(民主露連)と多くの露天商は仁川地域に集中していた。 この日午前、江南大路のコンテナ座込場には10数人の露天商だけが座り込みを続けていた。

区庁用役班は露天商が設置した規格屋台4台をすべて倒して壊した。 この過程で露天商たちは消火器を噴射するなどして阻止しようとした。 この日の行政代執行には、警察兵力と消防車1台も動員された。 江南区庁の行政代執行は午前7時から約2時間ほど続き、露天商との衝突も発生した。

江南大路の露天商は11月9日夜、大通りに規格屋台4台を設置した。 全国各地で規格屋台による露天商の陽性化政策が進んでいるので、 不法露店ではなく合法的に露店を運営できるようにしてほしいという要求であった。 だが規格屋台4台はすべて壊され、 江南区庁はリフト車を使って2台の規格屋台を押収していった。 コンテナ座込場の近くに設置された食堂テントもすべて壊され、撤去された。

区庁は江南大路に設置されたコンテナ座込場などを不法施設だと主張して、 今後も露店撤去を続ける方針で、衝突はこれからも続く展望だ。 現在、江南大路には約20の露天商が働いていて、彼らは江南区庁に対話を要求してきた。 だが区庁側は露天商が要求する対話テーブル構成や合法的な規格屋台の導入は認めない方針だ。

江南区庁は貧困撤廃デーだった10月17日、用役班約100人を動員して江南大路の露店に行政代執行を実施し、 その後も11月までの約1か月間で8~9回の行政代執行を実施した。 露天商は江南区庁が暴力的な強制撤去を断行しているとし、60日以上江南大路のコンテナ座込場で野宿座り込みを続けている。 11月19日には30団体ほどの市民社会や政党が 「江南大路露店弾圧反対市民社会共同対策委員会」を結成して共同の対応を始めた。

江南区庁は今年、露店摘発に7億2600万ウォンの予算を策定した。 ソウル市内の25の自治区で一番多額の予算を投入して「露店との戦争」を続けている。 また、江南区は今年、合計1524件の露店摘発を実施して、25の自治区別摘発件数でも圧倒的な1位を占めた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-12-03 11:46:08 / Last modified on 2014-12-03 11:46:08 Copyright: Default

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