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「予算決め打ち、貧しい人の命を天秤にかける福祉部」

基礎法改正共同行動「福祉部糾弾集中大会」開く

キム・ガヨン記者 2011.08.31 11:31

基礎法改正共同行動(以下 共同行動)は8月30日午後3時、保健福祉部(下福祉部)の 前で「扶養義務者調査で基礎生活受給者死に追いやった福祉部糾弾集中集会」 を開き、2日間の闘争に突入した。共同行動は、扶養義務者調査による大量給付 脱落と生活保護削減を撤回し、扶養義務者基準を全面廃止しろと要求した。

▲扶養義務者調査で基礎生活受給者死に追いやる保健福祉部糾弾集会が30日午後3時福祉部前で開かれた。

共同行動は「福祉部が8月17日に発表した報道資料には、(受給者)3万3千人への 保障が中止され、14万人の給与が削られていた」とし「全受給者の相当数が、 扶養義務者の所得、資産だけを根拠に受給権が剥奪された状況で、今回の扶養 義務者調査による給付中止、削減事態は、実質的な家族関係と受給権者の境遇 を考慮しない一方的で暴力的な行政」と糾弾した。

開会発言をした全国障害者差別撤廃連帯のパク・ミョンエ常任共同代表は、 「安国駅の障害者トイレは男女の区分もないが、このように何の概念もなく机 に座り、政策を作る人が、今は食い扶持まで奪っている」とし「障害者でなけ れば金でも稼げるが、それもできない現実なのに生活保護まで削る。協議案も 受け入れられない。福祉部は必ず扶養義務制を廃止しろ」と強調した。

貧困社会連帯のチェ・イェリュン事務局長は「福祉部は扶養義務者所得基準を 現行の最低生計費130%から185%に上げ、約6万1千人を制度に包括すると言うが、 2012年の予算案を見ると3万5千人も縮小されている」とし、福祉部が最初から 予算を決めて貧しい人々の命を天秤にかけている」と指摘した。

続いてチェ事務局長は「探して下さい。知らせて下さい。疎外された私たちの 隣」という名前で進められた扶養義務者調査は、まるで福祉制度の問題で死角 地帯に置かれた人々を救済するかのようにして、実はこの調査で3万3千人が脱 落し、平均10万ウォンの生活保護が削減された」とし「福祉部のこうした調査 の結果は絶対容認できない」と糾弾した。

▲基礎法共同行動が扶養義務者調査で3万3千人の受給権を剥奪し14万人もの受給者の生活保護を削減した福祉部を糾弾するパフォーマンスを繰り広げている。

この日の決意大会には福祉部扶養義務者調査で給付が削減、剥奪された当事者 の発言が続いた。

シン・ジンス氏(脳病変障害1級)は「7歳で施設に入り、23年間生活してきたが、 2010年に施設を出て自立生活を始めた」と紹介し「施設で生活している間両親 の話を一度も聞いたことはなかったが、6月末頃、町役場に連絡がきて、私の父 は牧師で財産があり、扶養義務条項にひっかかるので受給者から脱落するといっ た」と吐露した。

シン氏は「町役場を訪ねて行き、事情を話すと、生活保障委員会にリストをあ げて検討する間は給付を維持し、結果が出れば知らせるといったが、まだ結果 も受け取れず、いらだっている状況」とし「もし脱落すればどうして暮らせば いいのかわからない」と付け加えた。

ホームレス行動のイム・ジェウォン活動家は「IMF経済危機で家庭が不和になり、 妻が娘の養育権を引き受けることにして離婚した後、家族関係が完全に断絶した。 娘がどこに住んでいるのかもわからないが、子弟の所得があるという理由で 7月から受給権を剥奪された」とし「7月から給付がなくなり、公課金も未納に なっており、5年前に入居した賃貸アパートからもいつ追い出されるかわからない 状況」とはがゆい心境を伝えた。

オレンジが好き(腎臓障害2級)氏は「11年前、暮らしの問題でなく命がかかった 問題で受給者になったが、父は3年前になくなったのに20年前に父と離婚した母 が扶養義務者だという理由で給付中断の通知を受けた」とし「幸い、生活保障 委員会に渡り、今回の脱落対象から抜けたが、基礎法は生活の質の問題ではなく 生き死にの問題なのだから、認められるのがどうしてこんなに難しいのか」と 伝えた。

全国障害者父母連帯のキム・ナムスク副会長は「福祉部は人が人としてする話 を理解できないだけでなく、障害者が死んでいく状況でも人のことだと思わな いようだ」とし「ただ上位2%のために存在するこの国で子供たちが育ち職場を 持つということは有り得ないことだが、扶養義務者基準を理由として、すべての 責任を父母に負えという」と怒った。

福祉部糾弾集中集会を終えた参加者は午後6時に光化門に移動して、李舜臣銅像 の前で「扶養義務制廃止」、「最低生計費現実化」などと書かれた大型横断幕 を広げてシュプレヒコールをあげるパフォーマンスをした。

その後、鍾路普信閣前に場所を移した参加者は、午後8時に「基礎生活受給者、 障害者の生存権を無視する李明博政権あき缶福祉糾弾文化祭」を進めた。(記事 提携=ビーマイナー)

▲光化門李舜臣銅像前に移動した参加者が大型横断幕を広げてシュプレヒコールをあげている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-09-01 03:28:09 / Last modified on 2011-09-01 03:28:26 Copyright: Default

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