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韓国:6.29貧民生存権争奪・決意大会を開催
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  1. 29貧民生存権争奪・決意大会を開催

    「貧しいと、これほど踏みにじられるのか」

    キム・ドヨン記者 2011.06.29 16:34

露天商、野宿者、撤去民、障害者…韓国の貧しい民衆が集まった。

6月29日、鍾路の普信閣の前で『露店弾圧中断! 強制退去・殺人開発中断! 貧民 生存権争奪決意大会』が開かれた。貧困社会連帯、反貧困貧民連帯、竜山惨事 真相究明委員会、全国貧民連合、全国障害者差別撤廃連帯、2011夏反貧困連帯 活動共同企画団などが主催したこの日の決意大会には、700人ほどの貧民が参加 し、李明博政権のニセの福祉を糾弾して貧困への根本的な解決策を要求した。

この日の決意大会では、あちこちで強行される撤去で苦しむ撤去民の声が生き 生きと鳴り響いた。浦二洞再建村のチョ・チョルスン撤対委員長は「火災以後、 住民はテントを張って地面にビニールを敷いて暮らしているが、この数日、雨 が降り続き、淀んだ水を汲み出すために眠ることもできない」と状況を伝えた。

チョ委員長は「金持ちが火災の被害でこうして路上に座っていれば、呉世勲(オ・ セフン)市長が多分すでに訪問し、背中をたたいてやっただろう。だが私たちに はビニール一枚与えず、どれだけ頑張れるか見てみようという調子」とし、 「無力で貧しいからと、こうして踏みにじられて暮らさなければならないのか」 と絶叫した。続いて彼は「浦二洞は私たちが強制移住させられた後、30年の間 暮らし、切り開いた土地であり、共同体」とし「どこにも行くことができない。 誰も私たちの共同体を壊せない」と決意を示した。

現在、金融投資地区を作るための再開発が進んでいる明洞地域の撤去民も力強 い闘争を宣言した。明洞でポタルラ・レストランを運営する、イ・クネ入居者 対策委員長は、「建設公権力とグルになって貧民の犠牲だけを強要する強引な 開発を今止めなければならない」とし「明洞区域の入居者も団結して、強引な 開発を阻止する。仲間の皆さんも連帯してほしい」と要請した。

決意大会では、露店弾圧政策への糾弾もあった。参加者は「露店管理対策は、 露店合法化という名分で強行されたが、実際は実態調査を強要し時間と品目を 制限して、露天商の一部に鎖をはめて、多くの露天商に対し用役チンピラによ る暴力で退出させようとしている」とし「政府と地方自治体の露店管理対策は 露天商失脚だ」と暴露した。

彼らはまた、民衆のための福祉ではなく、むしろ民衆の人生を裏切る『偽りの 福祉』が乱舞する現実について「韓国社会で福祉を語る基本は、一番貧しい人々 のための福祉制度である、国民基礎生活保障法をきちんと立て直すこと」とし 「貧困の責任を家族に押し付ける基礎法扶養義務制を即刻廃止して、民衆の真 の福祉を語れ」と主張した。

この日、参加者は決議文で「千万貧民時代、正直に労働する民衆の人生をハエ の命にし、1%の持てる者が支配するこの時代を終わらせよう」と貧困の拡散に 抵抗する連帯と闘争を決意した。

彼らは、△竜山惨事を再発させる殺人開発中断、住居生存権保障、△露店管理 対策撤回、露天商に対する過怠金、弁償金賦課中断、△浦二洞、山清の村など ビニールハウス村の火災被害対策および住居復旧対策用意、△用役チンピラの 解体および用役不法暴力根絶、△反人権的野宿者支援法糾弾、および実質的な ホームレス政策用意、△国民基礎生活保障法改正、△最低賃金大幅引き上げ、 △障害等級制廃止および障害者活動支援法改正、△社会サービス市場化中断、 公共福祉拡充を要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-06-30 09:35:57 / Last modified on 2011-06-30 09:35:58 Copyright: Default

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