経営界の最低賃金0ウォン引き上げで最賃委混乱続く

「最低賃金1万ウォン引き上げ」要求で連行続出...労働界などが集会

来年の最低賃金算定をめぐり労使間の立場の差が狭まらず、最低賃金委員会が混乱を続けているが、アルバイト連帯と青少年労働人権ネットワークなどで構成された「最低賃金1万ウォン委員会」の会員が警察に連行されるなど、事態が悪化の一路をたどっている。

政府は労使双方の立場を最大限反映させるという立場だが、韓国経営者総協会 (経済人総連)などの経営界が最低賃金凍結を主張したことで合意点を見出せずにいる。 最低賃金算定日は、27日までわずか一週間しか残っていない。

今日(6月21日)午後2時に開かれた4次最低賃金委員会の全体会議も双方の立場は 互角に対立している。民主労総のキム・ウンギ政策局長は「経営界は今日の会議 でも立場の変化がなく『凍結』だけを主張していて攻防中だ」と話した。

労働界は来年の最低賃金を時給5910ウォンに上げるという内容を含む案を提示 した。しかし経営界は今年の最低賃金の時給4860ウォンで凍結することを主張 している。

この中で最低賃金1万ウォン委員会の会員20余人が6月21日午後12時頃、青瓦台 の正面にある景福宮神武門の上で「4860ウォンの悪い時間制雇用!」と書かれた 横断幕をかけ、宣伝ビラをまくなどの奇襲デモを繰り広げ、アルバイト連帯の パク・チョンフン執行委員長など5人が警察に強制連行された。

最低賃金1万ウォン委員会は、報道資料で「アルバイト連帯のパク・チョンフン 会員をはじめ進歩新党青少年委員会、青年左派などで活動する会員5人が警察に 腕を折られ、口を塞がれて連行された」と訴えた。

それと共に彼らは「『良い時間制雇用』は、十分に生活できる賃金を保障しなければ だめだ。最低賃金を1万ウォンに上げて労働時間自体を短縮しろ」とし「最低賃金 1万ウォンは『可能性』の問題ではなく『必要性』の問題であり、実際に必要な 生計費をめぐり、最低賃金を議論する場合1万ウォンは決して高い金額ではない」 と主張した。

最低賃金1万ウォン委員会は去る6月14日、ソウル市麻浦区大興洞の経済人総連 ビルの軒などで最低賃金1万ウォン引き上げを要求してデモを行い、7人が警察 に強制連行された。

彼らは当時、経済人総連に所属する財閥が仕事の材料を集めたり、抜け道を使った 贈与、租税避難所などにより莫大な社会的富を蓄積し、最低賃金が所得の全て である労働者、民衆を死地に追いやっていると糾弾した。

民主労総と韓国労総など、労働者、学生、市民もこの日の午後、ソウル市江南区 の最低賃金委員会前で集会を開き、最低賃金引き上げを要求した。

彼らは集会決議文で「昨年の10大企業の決算書を見れば、資本金の14倍以上の 金を投資せずに倉庫に積み上げながら、最低賃金凍結を主張している」とし 「自分たちは年俸数十億を取って、年俸千万ウォンの労働者の月給は上げられ ないということだ。人間の仮面をかぶった悪魔だ」と強く批判した。

また「昨年の19代大統領選挙で与野候補とも、最低賃金の大幅引き上げを公約 した」とし「特に朴槿恵(パク・クネ)候補は『経済成長率と物価上昇率を基本 として所得分配調整値を反映』して最低賃金を上げると公約し、当選した」と 強調した。

それと共に「2013年の最低賃金は一日8時間、身を粉にして働いても月給100万 ウォンに過ぎない。統計庁の資料によれば、月給基準120万ウォン未満の低賃金 労働者は468万人で、一生懸命働いても毎月借金を背負って暮らす『赤字人生』 だ」とし「最低賃金現実化は時代の課題だ」と主張した。

一方、ドゥロンドゥロン、アルバイト連帯、地球地域行動ネットワーク、進歩 新党青少年委員会、青年左派(準)、青少年労働人権ネットワーク、忠南非正規職 支援センター、革命祈梼院、回基洞タンピョンソンの8団体と個人50人で構成 された最低賃金1万ウォン委員会は、最低賃金委員会の前で今日で13日目の野宿 座り込みを続けている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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Created byStaff. Created on 2013-06-22 22:57:01 / Last modified on 2013-06-22 22:57:01 Copyright: Default