最低賃金、労働界の引き上げ要求に経営界は削減要求

民主労総、「国民賃金闘争で最低賃金引き上げ」

民主労総は、最低賃金は国民の賃金だと宣言し、最低賃金引き上げ闘争を本格 的に始めた。民主労総、韓国労総など30数団体が集まった最低賃金連帯は、 2010年の最低賃金を2008年の労働者平均賃金の50％にあたる時給5150ウォンを 要求している。

民主労総は6月5日、ソウル市江南区の最低賃金委員会前で『最低賃金現実化、 国民賃闘勝利決意大会』を開いた。イム・ソンギュ委員長は「他の闘争はとも かく、最低賃金闘争だけは組織の死活をかけて必ず引き上げを勝ち取る」と話 した。民主労総はこの日の決意大会を始め、最低賃金委員会の会議最終日であ る6月26日まで、キャンペーン、集会などを開く予定だ。女性連盟は19日に全面 ストライキを決意した。

民主労総は、「最低賃金の要求は『賃金要求』ではなく低所得労働者と庶民の 『生存要求』」とし、最低賃金闘争を国民賃金闘争に格上げして闘争する姿勢だ。

しかし使用者側は「景気の悪化を考慮しろ」とし、今年の最低賃金(時給4000ウォ ン)を5.8%削減して時給3770ウォンを要求している。使用者が最低賃金削減を要 求したのは今回が初めてだ。ハン・サンス国務総理は3月の国務会議で『最低賃 金制度延期検討』発言をした。

今年の最低賃金委員会会議は今月26日に会議を終える予定だ。最低賃金委員会 は、労使政を代表する委員各9人で構成される。労使が合意できなければ事実上、 政府が任命した公益委員が最低賃金を決める。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。