韓国:労働界・経営界、「2008年の労使関係はさらに不安」 | |
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労働界・経営界、「2008年の労使関係はさらに不安」新政府業務引継ぎ委員会の時から『主導権』戦い続くか
イ・コンマム記者
iliberty@jinbo.net / 2008年01月02日19時08分
民主労総「業務引継ぎ委員会から闘争を」 vs 経済人総連「初期から法と原則で」 労働界と経営界ともに、2008年の労使関係はさらに不安定になると展望した。 民主労総は12月26日に開かれた22次中央執行委員会で議論された『2008年事業 計画』で、「李明博政権は根本的に保守的新自由主義政権であり、労働者、民 衆との対立が激しくなる」と見通した。韓国経営者総協会(経済人総連)も同日 発表した『2008年労使関係展望調査結果』で「2007年と比べて、さらに不安定 になるだろう」と展望した。 特に労働界、経営界とも、新政府発足と共に労使関係で『主導権』を誰が捉え るかで対立が表面化するとしている。民主労総は1月の引継ぎ委員会から面談交 渉と集会で、非正規職、社会公共性、労働基本権などの問題を争点化させると いう計画を発表した。経済人総連は「労働界が新政府との関係をめぐり主導権 を確保するための戦術を駆使すると予想される。これにより新政府初期には労 使関係の不安定が増す可能性がある」と指摘した。 そして経済人総連は「法と原則に基づいた労使関係の形成が必要だ」とし、 「政府が初期から『合理的な人選』と『原則的対応』を見せられなければ、労 働界の期待心理の上昇による闘争の増加が憂慮される」と李明博政府の強硬対 応を要求した。 今年一年の核心は「非正規職」と「産別」 今年の一年を熱くする核心的な労働問題としては、『非正規職』問題と『産別 交渉』が提起された。 ▲2008年民主労総時期別闘争の流れ[出処:民主労総] 非正規職に関しては、今年の7月から100人以上の中小事業場まで差別是正制度 が適用される予定で、使用者は多様な便法を活用して労使間の対立が増幅され る展望だ。これに対して経済人総連は、「非正規職および社内下請の問題化と 労働界の闘争組織化次元で進められ、非正規職勤労者の処遇改善ではない闘争 の道具に転落する」と主張した。 反面、民主労総は「多くの企業が差別是正制度を回避するために非正規職を 『類似正規職』に転換したり、外注委託化を進め、非正規職労働者の集団解雇 と雇用不安を持たらすだろう」と予想し、今年は非正規職の正規職化と雇用確 保を核心的な闘争課題に提示して闘う計画だ。 民主労総は、総選挙の時に非正規法全面再改正問題を世論化し、6月の国会には 間接雇用関連の法制度改善方案および特殊雇用労働者の労働基本権争奪のため の立法推進などの法制度の用意と差別申告センター建設、中小零細事業場非正 規職労働者組織化のための全国ネットワークを構成する予定だ。 産別交渉も深刻な問題だ。 民主労総は6月末から7月初めに『28の産別労組で58万組合員共同ストライキ』 を成功させる計画だ。これを通じて民主労総は今年一年、大産別の建設を進め る。民主労総はそのために『共同争議対策委員会』を構成し、核心四大要求案 として○非正規職の正規職化と差別解消、○産別連帯基金による非正規、中小 零細労働者雇用福祉確保、○実労働時間短縮と雇用確保、○産別最低賃金確保 などを提示した。産別協約の効力拡張と産別交渉の制度化のために努力するこ とを明らかにしている。 民主労総の産別共同ストライキに対し、経済人総連は「新政府の機先を制する ため」と一蹴し、「二重交渉などによる交渉の長期化、交渉費用の増加と上級 団体の不必要な介入などが問題点として提起されている」と明らかにした。 これ以外にも、労働界、経営界とも公共分野の労働者の戦いを重要な契機とし ている。経済人総連は、「公共分野は、民主労総2008年闘争の先鋒になる可能 性が高く、労使関係が不安な分野」と分析した。 民主労総は、「新政権発足と同時に公共部門への全面的改悪推進が予想される。 これを早期に阻止するために」退けないという立場だ。そのため民主労総は公 共部門共同闘争戦線を形成し、共同闘争を展開する計画だ。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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