韓国:法務部、移住労組指導部を抜き打ち強制出国 | |
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法務部、移住労組指導部を抜き打ち強制出国保護所の裏口に移住労組指導部を引き出して
ビョン・ジョンピル記者
bipana@jinbo.net / 2007年12月13日16時06分
今日(12月13日)午前、世宗路政府総合庁舎前に記者会見をするために集まった 人々の姿からは、苦しさと怒りが読みとれた。11月27日の同時刻、別々の場所 でそれぞれ連行され、清州外国人保護所で拘禁されていた移住労組指導部3人が 突然強制出国させられたためだ。 ▲イ・ジョンウォン記者 ▲イ・ジョンウォン記者 移住労組をはじめとする人権団体は、カジマン委員長をはじめとする移住労組 の指導部3人が「標的摘発」されるとすぐ、『野蛮な強制摘発中断、出入国管理 法改悪阻止、移住労組標的弾圧非常対策委』を構成し、12月5日から韓国キリス ト教会館で座り込みをしてきていた。 急迫していた今日未明...「入管が山に移住労組幹部を連れ出した」 しかし昨夜、突然移住労組指導部の3人が強制出国させられる可能性が高いとい う知らせ聞いた非常対策委座り込み団は、急いで清州に向かった。清州外国人 保護所の前に到着した非常対策委座り込み団は、保護所前の道路をふさぎ、 「ワゴン車三台が出るのを阻止した。マスム事務局長が乗っているのを確認し た。午前8時にこれらの車両がまた保護所に入るのを確認した。そのため出国は 阻止できたと思った」と、移住労組のイ・ジョンウォン宣伝次長は昨日の夜から 今日の明け方までの状況を伝えた。 しかし、実際に移住労働者を乗せた車両は、清州外国人保護所の正門ではなく 保護所の裏山から出たと推定される。現在座り込みをしているある移住労働者 は、マスム事務局長から電話を受けたとし、保護所の車ではなく「個人の自家 用車で裏の山から仁川空港に到着した」という話を聞いたと伝えた。 移住労組のイ・ジョンウォン宣伝局長は、「今日の午前9時頃、普段から移住労 組のカジマン委員長とラジュ副委員長と付き合いのあった人がネパールに行く 途中、空港で偶然彼らと会い、移住労組に電話をしてくれという緊急な要請を 受けた。彼らが出国させられたのを確認した」と伝えた。合わせてマスム事務 局長も11時30分現在、空港で出国待機中という事実が本人からの電話で確認さ れた。 強引なやり方で移住労組指導部を強制出国させた法務部 今回の移住労組指導部3人の強制出国には、法務部が無理を強いたと見られてお り、以後、人権侵害の議論は避けられないものと思われる。法務部は前に移住 労働運動関連の指導部を強制出国させた時も、自筆署名を偽造するなどの無理 を強いたことがある。 移住労組指導部3人が同じ日にそれぞれ別の場所でつかまったことについて、移 住労組をはじめとする人権団体は「標的摘発」と規定し、人権委に陳情を出し ている。イ・ジョンウォン宣伝局長は、人権委での調査が終るまでは彼らを出 国させないと約束させたのに強制出国させたとし、人権委の約束に対する不信 感を強く表明した。 非常対策委は記者会見文で「いくら未登録移住労働者でも、韓国での未払い賃 金、労災などの訴訟と陳情が残っていれば、国内に留まって正当な裁判を受け、 結果を知る権利が法的に保障されている」とし、人権委の陳情中に強制出国さ せた法務部を強く非難した。 それだけでなく、移住労組は移住労組指導部3人に対する『訴訟の機会を剥奪』 したと主張している。イ・ジョンウォン宣伝局長は「5時30分から弁護士を同行 して、保護所側に訴訟を提起するために彼らを出国させるなという立場を伝え た。保護所は送り返さないといった」という。しかし彼らは保護所側の言葉と 違って今日強制出国させられた。結局、国内で訴訟を受ける機会を剥奪された わけだ。 移住労組指導部3人が出国同意書に自筆で署名をしたかどうかも確認されていな い。昨日、一緒に座り込みをしていたナレンドラ京畿中部支部長にネパール大 使館から電話があり、「彼らの旅行者証明を発給したという話を聞いた」とソ ンス支部のコビル組合員が伝えた。マスム事務局長にもバングラデシュ大使館 が旅行者証明を発給したことを移住労組は確認している。 同日、外国の大使館から旅行者証明を発給されたという事実は、法務部が大使 館に出国を要請したことを意味する。あえて彼らを同じ日に急に出国させよう としたのではないかという疑いがある。 「抜き打ち強制出国」が「主権国家の権利」? 非常対策委側は、こうした法務部の「抜き打ち強制出国」は「移住労組の種を 絶やそうとする政府の度を超した弾圧」と規定した。 今日の記者会見で発言した非常対策委のチェ・ヒョンモ共同代表は、「保護解 除(釈放)、出国異議申請棄却に対して法務部は『主権国家の当然の権利だ』と 答えた」とし「労働者を弾圧し、労組を弾圧し、人権を蹂躙するために主権を 委任したわけではない」と政府に対抗した。 チェ・ヒョンモ共同代表は、「あとは移住労働者の労働権と人権を争奪するま で戦うという課題だけが残された」とし、今後の闘争に対する強い意志を表明 した。 現在、移住労組と人権委側は移住労組指導部3人が適法な手続きで強制出国させ られたのかどうかの経緯を調査している。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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