韓国:ミヌの強制退去は多文化社会の否定 | |
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「18年滞留したミヌの強制退去は多文化社会の否定」未登録移住労働者集中摘発に合わせて連行
チョン・ムンギョ記者
moon1917@jinbo.net / 2009年10月14日15時50分
入管事務所の摘発で10月8日に連行されたミヌ(実名、ミノド・モクタン)氏が強 制退去の危機に置かれ、社会各界から彼の釈放と移住労働者の合法化の要求が 出されている。
移住労働者放送MWTV活動家のミヌ氏は、10月8日、南山にあるMWTVの事務室に出 勤する途中、入管事務所職員に連行されて華城外国人保護所に収監された。ミヌ 氏は18年間韓国に滞留していた。 雇用許可制度はもちろん、産業研修生制度さえなかった1992年にミヌ氏は韓国 に来た。彼は18年の韓国生活の間、移住労働者運動(2003年移住労働者強制追放 反対座り込み)、多文化講師、歌手(バンド『ストップ・クラックダウン』ボー カル)、メディア活動(2007〜8年MWTV共同代表、3回移住労働者映画祭執行委員 長)、学生(聖公会大学校『労働大学』19期副会長)として暮してきた。多くの マスコミが移住労働者問題を扱うたびに彼を訪れた。14日の全州人権映画祭 開幕イベントでは彼の公演が予定されていた。 入管事務所の摘発で強制退去の危機を迎えているミヌ氏のために、社会各界が 力をあわせている。ソウル京畿仁川移住労働者労働組合、移住労働者後援会な どの移住民団体はもちろん、民主労働党ソウル市党、進歩新党ソウル市党、公 益弁護士グループ共感、韓国独立映画協会など30近いさまざまな分野の団体が 集まり、『ミヌの釈放のための共同対策委』(仮)を構成した。 共対委は10月14日、ソウル市良才洞の入管事務所前で記者会見を行い、ミヌ氏 の釈放を要求した。 スユノモのコ・ビョングォン研究員は、「法外にいる未登録移住労働者を不法 行為者にすることは、移住民と共に暮らす韓国人の暮しさえ否定するものだ。 政府は多文化政策を口にしながら、韓国に存在する未登録移住労働者を追放し、 自ら多文化を否定している」と話した。
「集中摘発に合わせた標的摘発」 ミヌ氏の摘発が行われる前、法務部は10月から12月まで、未登録移住労働者の 集中摘発を行うと発表した。移住労働者団体はミヌ氏の連行を『標的摘発』と 見ている。 移住労組のチョン・ヨンソプ事務次長は、「政府は集中摘発に合わせて、移住 労働者運動の代表的な人物を標的摘発し、移住労働者運動を弾圧しようとして いる」と述べた。集中摘発を前にして、政府の移住労働者政策に反対する勢力 への警告だというわけだ。移住労組は昨年一年間、入管事務所の『標的摘発』 による強制追放で指導部5人を失った。 移住労組は未登録移住労働者に対する政府の合同摘発に合わせて、不法査察が 始まったと主張した。彼らは10月9日と11日、移住労組事務室前に出入国管理所 の車両と思われる車両に労組関係者が近付くと逃げるという事件が発生したと 明らかにした。入管事務所職員と推定される人が組合員の写真を持って以前働 いていた工場に聞き込みをしたとも伝えた。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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